顔のテカリの原因である皮脂メカニズム
顔のテカリやベタつきはとても不快ですよね。化粧崩れはもちろん、見た目の清潔感を低下させるため出来る限り予防したいところです。
ここでは、顔のテカリの原因である皮脂のメカニズムをご説明していきます。
顔のテカリやベタつきの原因は?
顔のテカリの主な原因には、皮脂の過剰な分泌が挙げられます。
思春期はホルモンバランスの変化により皮脂分泌が多くなります。しかし、大人になってからの皮脂分泌な分泌は、生理前やストレスを抱えたとき、食生活の乱れなどで皮脂分泌が過剰にされてしまいます。
この皮脂は、皮脂線という毛穴に開口している器官から分泌されます。本来、毛穴から出て角質層の表面に広がり、水分の蒸発を防いで肌(皮脂)のうるおいを守る働きをします。
皮脂の分泌量は、皮脂線が発達している部位に多くなります。お顔の部位で、最も多いのは、額・鼻・顎など「Tゾーン」です。
皮脂に加えて、汗の分泌も肌のテカリやベタつきの一因になります。
夏場は皮脂が柔らかくなって流れやすくなり、汗も分泌されるので、テカリが生じやすいです。
皮脂分泌は気温によって影響され、気温が高くなると皮脂の分泌量は増加し、反対に寒くなると皮脂分泌量は減ってきます。
つまり、夏の方が皮脂分泌が多いということです。ただ、体温や気圧による影響はほとんどないです。
肌の乾燥もテカリの原因に
また、肌の乾燥もテカリの原因になります。肌の水分量が低下すると、水分が蒸発させないように皮脂が分泌されます。皮脂は肌の表面を覆って皮脂膜という薄い膜でバリア機能を保つ働きもしています。しかし、必要以上に分泌されると肌トラブルを招いてしまいます。
テカリの原因の皮脂が起こす肌トラブル
ニキビ
過剰な皮脂が毛穴に詰まるとニキビができてしまいます。皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖した場合、炎症をともなう赤ニキビになり痛みや腫れが生じることもあります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、マラセチアというカビが引き起こすトラブルです。マラセチアが皮脂をエサにして増殖すると炎症が生じて赤みやかゆみ、湿疹などが生じてしまいます。
くすみ・シミ
皮脂の酸化が進むと肌を刺激する「過酸化脂質」になりメラニン色素の生成が促されくすみやシミの原因になってしまいます。
テカリ対策スキンケア
テカリを抑えるためには日々のスキンケアが大切です。特に基本となる「洗顔」をきちんと行いましょう。皮脂が気になる方は、ゴシゴシと力を入れて擦ったり、スクラブ入りの洗浄力の強いモノで刺激しがちですが、これはNGです。
洗う順番も大事。皮脂分泌の多い部位「Tゾーン」から洗顔しましょう。
そして、大切なのが保湿です。
保湿は頬から。そして「Tゾーン」へ。
目元や口元など細かいところは丁寧に。
乾燥が特に気になる部分は重ねづけをしてください。
テカリ対策にオススメの美容成分
- ビタミンC誘導体
ビタミンCは、肌を引き締める効果と皮脂分泌を正常化してくれます - ヒアルロン酸
1gに6Lの水分を抱え込むことができるといわれているヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、お肌の水分をキープし、乾燥を防いでくれるため、保湿成分として優れています。
テカリ対策の栄養素
皮脂分泌を抑える栄養素を取りましょう。バターやマヨネーズ、チョコレートやナッツなどは皮脂の分泌量が増える原因になるため控えたいもの。皮脂の分泌量を抑えてくれるビタミンB2やビタミンB6を取り入れるように意識しましょう。
- ビタミンB2が多く含まれる食べ物
かつお、まぐろ、鮭、赤パプリカ、さつまいも、玄米など - ビタミンB6が多く含まれる食べ物
うなぎ、ぶり、モロヘイヤ、牛乳、ほうれん草、豚レバーなど
食事やサプリメントで積極的に取り入れて見てください。
マスクの着用によって肌表面が高温多湿になり、皮脂や汗の分泌が活発になるため
化粧崩れや、ベタつきなど特に気になりますよね。原因と対策を見直し、肌トラブルを改善していきましょう。