ダイエットの強い味方?!機能性表示食品の選び方
ダイエットを目指す人には、サプリメントを使う人もいるでしょう。でも、「どれを選べばよいかわかならい」と悩んでいませんか?
ダイエット効果を標ぼうしたサプリメントのなかには、下痢などの症状が出やすいものも。また、輸入品では医薬品成分を含む商品も散見されます。ダイエットをサポートするサプリメントを選ぶ際には、細心の注意が必要となります。
そこで、安心して利用できて、ダイエットの力強い味方になってくれるのが機能性表示食品です。
ダイエットの味方?!機能性表示食品とは?
テレビCMなどで機能性表示食品という言葉を耳にすることが増えましたね。しかし、一般的なサプリメントやトクホ(特定保健用食品)との違いがよくわからないという声も聞かれます。
機能性表示食品制度は消費者庁が2015年4月から運用を開始。これまでに3,600件を超える商品が公表されています。
トクホは国が審査して許可を与えますが、機能性表示食品は国の審査が不要。販売企業が消費者庁に届け出た資料に問題がなければ、機能性を表示して販売することができます。
届出だけだからと言って、安全性や機能性がトクホよりも劣っているというわけではありません。機能性表示食品については、安全性と機能性を裏付ける資料の提出が義務づけられています。しかも、すべての資料が公開され、不特定多数のチェックを常に受けるため、安全性と機能性が担保された商品だけが生き残るという仕組みなのです。
これまでに、機能性表示食品を使用して重篤な健康被害が発生したという報告はありません。ただし、食物アレルギーをお持ちの方は、使用原材料を十分に確認して商品を選んでくださいね。
「肥満気味の方」に向けた商品がずらり
ダイエットをサポートしてくれる機能性表示食品には、どのようなものがあるのでしょうか。まず、表示内容を見ると、次のようなものがあります。
- 内臓脂肪が気になる方に適した食品
- 肥満気味の方、BMIが高めの方に適した食品
- おなかの脂肪、おなかのサイズが気になる方に適した食品
- 肥満気味の女性の体重・BMIやウエスト周囲径を減らすのを助ける
- 日常活動時のエネルギー代謝において脂肪を消費しやすくする
次に、使用している成分を見ると、主に次のようなものがあります。
- 甘草由来グラブリジン、3%グラブリジン含有甘草抽出物
- 茶カテキン
- 乳酸菌
- ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
- エラグ酸
- 葛の花由来イソフラボン
- 酢酸
- ターミナリアベリリカ由来没食子酸
- 大豆ベータコングリシニン
- ラクトフェリン
- エノキタケ由来脂肪酸
- りんご由来プロシアニジン
機能性表示食品として、膝関節、おなかの調子、目のピント、肌のうるおい、疲労、ストレス、睡眠などのさまざまな機能性を表示した商品が登場しています。そのなかでも、ダイエットをサポートする商品は多く、「肥満」という用語で検索しただけで、270件以上が見つかります。
事例として、3%グラブリジン含有甘草抽出物を機能性関与成分としたサプリメントの届出表示を見てみましょう。
▼サプリメントの届出表示
ここで、知っておきたいポイントを紹介します。機能性表示食品の表示方法には、大きく分けて、事例のような「〇〇〇の働きがあることが報告されています」と、「〇〇〇の働きがあります」があります。これは機能性の証明方法の違いによるものです。
「〇〇〇の働きがあることが報告されています」は、研究レビューという手法によって機能性を証明していることを意味します。世界中の論文を収集し、それぞれの論文を評価して機能性の有無を総合的に判断する方法です。
一方、「〇〇〇の働きがあります」は、実際に販売する商品を用いてヒト試験を実施し、機能性を証明したことを意味しています。
どちらが良いかということは一概に言えません。というのも、研究レビューの場合は評価の対象とした論文数や論文の質、ヒト試験の場合は被験者数などによって信頼性が変わってくるからです。このため、消費者の皆さんも届出情報を吟味し、商品を選択することが理想的といえるでしょう。
もう一つ、機能性表示食品を選ぶ際のポイントを紹介します。面倒かもしれませんが、公表されている資料を見て、どのような人(年齢層・性別・BMIなど)を対象とした商品なのかを確認することです。
詳細を確認する場合は、消費者庁のホームページにある「機能性表示食品の届出情報検索」で、届出情報を閲覧できます。最初は難しいかもしれませんが、じっくり読むと、ほかの商品との違いを理解できるようになります。ぜひ、自分自身に合った商品を選ぶ目を養ってくださいね。
商品の詳細情報を確認できるのは機能性表示食品だけ。商品選びで悩んだときには、機能性表示食品のなかから探してみるのが安心です。