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甘酒とは?機能性表示食品から最新の研究成果まで紹介

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甘酒とは?機能性表示食品から最新の研究成果まで紹介

古くから庶民に愛されてきた甘酒。近年では甘酒ブームが到来し、甘酒市場は様変わりしつつあります。そこで、甘酒をベースとした機能性表示食品の動向や、甘酒に関する最新の研究成果などを紹介します。

甘酒とは?

甘酒は寒い季節の飲み物というイメージがありますが、江戸時代には夏場に売られていました。栄養価が高く、夏バテ防止の健康飲料だったわけですね。

甘酒の作り方には、「米麹」を用いる方法と「酒粕」を用いる方法があります。

蒸した米に麹菌を繁殖させたものを米麹といいます。米麹と米を原料に用いることで、米に含まれるデンプンが糖化されて甘味が生まれます。これが「米麹の甘酒」です。

一方、酒粕は米麹に酵母菌を加え、発酵させて作られます。酒粕に砂糖などを入れて甘味を加えたものが「酒粕の甘酒」です。

アルコールを含まないのは「米麹の甘酒」

「米麹」「酒粕」の甘酒はよく似ているのですが、違いもあります。

もっとも大きな違いはアルコールを含むかどうか。米麹の甘酒はアルコールを含みません。これに対して酒粕の甘酒は、酒粕が日本酒の製造時に出る副産物のため、アルコールをわずかに含みます。

子どもなどに与える場合は、米麹の甘酒を選ぶと安心です。

「飲む点滴」甘酒に含まれる栄養成分

甘酒は「飲む点滴」と言われるほど、栄養価が高い飲み物です。ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン・ミネラル類を豊富に含みます。

ビタミン類はビタミンB1・2・6、葉酸などのB群。ミネラル類は銅やマンガンなどです。

甘酒をベースとした機能性表示食品

消費者庁に届け出る機能性表示食品として、甘酒をベースとした商品が9品(2021年11月21日現在)公表されています。

商品名に「甘酒(あま酒)」という言葉が入っていますが、甘酒自体は制度上の対象成分とならないため、甘酒をベースにさまざまな成分を配合した商品設計となっています。つまり、商品パッケージに表示されているのは甘酒の機能性ではなく、あくまで配合成分の機能性であると理解してくださいね。

各商品の配合成分と表示内容を見ましょう。

配合成分(機能性関与成分)には、米由来グルコシルセラミド、6-ジンゲロールと6ショウガオール、難消化性デキストリン、GABAなどがあります。

表示内容の例を以下に挙げます。

  • 「気温や室温が低い際に、末梢部位の体温を維持する機能」
  • 「肌の水分を逃しにくくし、肌の潤いを守るのを助ける」

各社が甘酒を商品のベースにしているのは、甘酒ブームに加えて、打ち出したい機能性と甘酒のイメージが近いためと言えるでしょう。

甘酒の機能性研究~肥満、血圧、便秘、肌など

甘酒の機能性に関する研究は、主に大手食品企業や酒造メーカーなどで進められています。その中から代表的な研究成果を紹介します。

マウスを使用した実験では、肥満抑制の効果を調べました。高脂肪食誘発肥満モデルのマウスを2つのグループに分けて、一方には甘酒を配合した高脂肪食、もう一方のグループ(コントロール群)には甘酒を含まない高脂肪食を与えました。

2週間の飼育試験の結果、甘酒を与えたマウスはコントロール群と比べ、体重増加量、血清中性脂肪の濃度が抑制されることがわかりました。

血圧に関する実験でも、甘酒を配合した高塩分食を与えたマウスはコントロール群と比べ、血圧の上昇が抑制されたと報告しています。

次に、人を被験者とした「ヒト試験」の成果を見ましょう。

便秘気味の女性(38人)に甘酒を1日1本摂取してもらい、便通に対する効果を調べた結果、1日あたりの排便回数、排便量などが改善。

また、便秘気味で肌荒れが気になる女性を対象に、目の下のクマや髪のツヤへの効果を調べたところ、甘酒の摂取により、どちらも改善されたと報告しています。

肌への影響についてもヒト試験で確認されています。46人の男女に甘酒を1日1本、8週間にわたって摂取してもらい、肌の状態を測定。その結果、甘酒を摂取したグループはプラセボ(甘酒を含まない食品)を摂取したグループと比べ、肌の弾力性が高まることなどが確認されています。

健康と美容に甘酒を活用

最近では「米麹」「酒粕」の甘酒に加え、その両方をミックスした商品も登場。冷やして楽しむ甘酒が人気を集めるなど、1年を通じて活用できる環境が整ってきました。

あなたの健康の維持・増進や美容のために、甘酒を飲む習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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