第3の賃上げ、食事補助サービスとは
従業員や家族の健康や満足度向上以外にも実質手取りを増加できる福利厚生
物価高が止まらない昨今、働く人を取り巻く環境は依然として厳しいまま。なるべく働きやすく、収入もいい会社で長く働き続けたいと誰しも思っているでしょう。
そんななか株式会社エデンレッドジャパンは2024年2月に“実質手取りを増やす”ことができる福利厚生サービスの活用を「第3の賃上げ」として定義し、より多くの企業に普及しようと「#第3の賃上げアクション」を立ち上げました。
政府が推進している賃上げですが、賃上げが実施できている大企業とそうではない中小企業とでは格差があり、物価の上昇は止まらないため実質賃金はマイナス成長という側面があります。業績が改善していないのに人材確保のために仕方なく賃上げを実施している中小企業も少なくありません。
そもそも福利厚生の効果は、従業員や家族の健康や満足度向上、イメージアップなどの目的がありました。中でも従業員の実質手取りを増加させるメリットは見逃せません。ここに着目して立ち上げたのが第3の賃上げアクションです。
非正規雇用の”働き控え“の課題解決の一助にも
株式会社エデンレッドジャパンが展開している「チケットレストラン」は、会社が従業員の食事代の半額分を支給する食事補助サービス。上限額内(月7,000円)であれば食事や飲食物が実質半額で購入できます。
会社側は補助分を経費として扱えるので、従業員は手取りが増え、企業の税負担も軽減できるという双方にとってメリットが大きいサービスです。こうして基本給は変わらないものの、実質手取りを増やせることができるのが第3の賃上げです。
そしてこの第3の賃上げを正社員だけにとどめずに、パートやアルバイト、契約社員など全雇用者の約4割を占めるとも言われる非正規雇用にも適用していこうという動きも始まっています。宿泊業や飲食サービス業では非正規雇用が75%を占めるなど、非正規雇用が重要な労働戦力になっているにも関わらず、離職率の高さや採用しづらい、賃上げしづらいなどの課題を抱えているのが現実です。そこには一定額を超えることで税金や社会保険料の負担が生じる「年収の壁」が背景にあることが大きな理由とも言われています。
こうした非正規雇用の働き控えの課題に対して、第3の賃上げが長く働ける環境整備の後押しになると期待されています。
福利厚生で60歳以降の嘱託社員も長く生き生きと働くきっかけに
実際に「チケットレストラン」を導入しているダイナミックマッププラットフォーム株式会社人事部長兼広報課長の樋口さんによると、嘱託雇用で働く社員も戦力として働いている60代以上の人も正社員と同じようにチケットレストランを使っています。限られた原資を使って従業員に還元し、実質手取りを増やせるメリットから賛同しているそうです。
60歳で定年を迎えたら給与水準も大きく下がってしまうケースが多いものの、福利厚生の面で今まで通り制度を使えることで長くずっと生き生きと働いてもらえることに繋がっていると話していました。
福利厚生を導入することで従業員は実質的な手取りが増えるだけでなく、その会社で長くずっと働きたいというモチベーションにもなります。そしてそれがウェルネスな生活にも繋がっていくのではないでしょうか。
仕事の側面からウェルネスな生活を考えてみたい人は、第3の賃金について知ってみてはいかがでしょうか。