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長く愛され、使い続ける家電はどんなデザイン?ウォーターサーバー「FRECIOUS dewo (フレシャス・デュオ)」はこうやって作られた

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長く愛され、使い続ける家電はどんなデザイン?ウォーターサーバー「FRECIOUS dewo (フレシャス・デュオ)」はこうやって作られた

生活家電もなるべく買い替えを減らし、長く使い続けたいものです。

2024年に発売10周年を迎えた、富士山の銘水株式会社が手掛けるウォーターサーバー「FRECIOUS dewo (フレシャス・デュオ)」。その誕生秘話から、長く愛され、使い続けられるウォーターサーバーのデザインについて紹介します。

プロダクトデザイナーの安積伸さんがデザインを手がけた

「FRECIOUS dewo (フレシャス・デュオ)」は機能的でありながら日本の住空間に馴染むデザインが人気のウォーターサーバーです。デザインを手がけたのは、プロダクトデザイナーの安積伸さん。ビジュアル作成やスタイリングはインテリアスタイリストの窪川勝哉さん が担当しています。

安積さんはロンドンのデザイン事務所にいたときに依頼をもらい、当時はまだやったことのなかった中型や大型の家電のデザインに挑みました。安積さんは当時について「ウォーターサーバーはすべて同じようなデザインが多かった。これは大きく変化させられると感じて、デザイナーにとって可能性のある仕事だと思って引き受けた」と振り返ります。

安積さんによると、新しいデザインのために必要なことは徹底した観察と分析、使用者への配慮だとか。特に家庭用機器としてウォーターサーバーはどうあるべきか、そして美しく快適な在り方とは何かと考えたそうです。旧来型のウォーターサーバーと言えば大きなタンクが上に乗っていて角ばった箱のような形が一般的でした。そこから問題点や改善するべき点を考えていったそう。

機能性も安全性も同時にかなえたデザイン

まずは水を出す位置がとても低い点に目を向けました。腰を少しかがめないと水を出せない高さであったため、身体的にストレスの少ない寸法や角度を見直しました。ボタンについては直感的な操作を可能にしつつ、誤操作を誘発しないようレイアウトや、悪目立ちしにくいLED発光部なども研究。

またレバーを押し込んで水が出てくるタイプだと扱いづらいことも着目しました。またボタンは子どもが興味を持って押してしまうリスクもありました。従来のウォーターサーバーはチャイルドロックが複雑なものが多かったといいます。これで子どもの事故は減った一方で、操作する大人が逆に面倒くさくなってしまうデメリットもありました。そこで子どもの視覚から見えない位置にボタンを配置しています。

さらに給水部は家庭の調理時でも使いやすいようにサイズを確保。コップやマグカップ、調理鍋など使う器物との相性をミリ単位で考えています。

家電ではなく空間の一部として溶け込むデザインを追求

全体のデザインとしては、悪目立ちせず、空間の一部として環境に溶け込むものに仕上げています。ボリューム感やフットプリント サイズをできるかぎり縮小し、シンプルに見せることにはすごく気を配ったそうです。徹底的にユーザーの使い勝手を考えつつも、家電ではなくインテリアとしての優秀さを求めました。

富士山の銘水株式会社 取締役 溝内竜士さんによると、最終的に売れる色は白や黒などシンプルな色が多いそうです。しかしブランド力の向上のためにはその時々のトレンドや個性的なカラーリングの商品を出す必要がありました。

これまでさまざまカラーを展開してきた「FRECIOUS dewo (フレシャス・デュオ)」シリーズ。窪川さんによると、高級感がありつつ、調理家電にふさわしいカラーリングにもこだわったそうです。2015年に発売した「FRECIOUS dewo」のペールブルーは都会の洗練と自然の調和を表現しました。トレンドを取り入れ、爽やかで開放的な雰囲気の西海岸風のインテリアに合うような色合いに。

また2017年に発売した卓上型モデルの「dewo mini」では、小さいサイズなのでアクセントになるカラーとカッパーブラウンを取り入れました。2020年にはくすみカラーであるローズトープを展開。ファッションの流行とリンクさせ、お部屋が一気にトレンド感のある雰囲気になるとして人気になりました。

使い勝手や機能性、安全性だけでなく、空間としてインテリアや住環境に馴染むデザイン。そこまで徹底的に考え抜かれたものだからこそ、10年もユーザーに愛されているのでしょう。長くずっと使える生活家電を探している人は、そんな家電と出会うことでSDGsにも貢献できそうですね。

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