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“トクホ”には5種類あることをご存じですか?

カラダ
YOKARE編集部
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“トクホ”には5種類あることをご存じですか?

国の許可を得て、食品の機能性を表示できる“トクホ”。ところで、“トクホ”は細かく分けると5種類もあることをご存じですか?制度をもっと知って、健康維持のために賢く利用してみましょう。

“トクホ”の種類

“トクホ”として販売するには、国による安全性と機能性の審査が必要。審査をクリアすると、「お腹の調子を整える」「血圧が高めの方に」といった表示が可能になります。

“トクホ”は1種類しかないと思っていませんか。実は制度上、次の5種類があります。

  • 特定保健用食品(トクホ)
  • 特定保健用食品(規格基準型トクホ)
  • 特定保健用食品(再許可等トクホ)
  • 条件付き特定保健用食品(条件付きトクホ)
  • 特定保健用食品(疾病リスク低減表示)

(1)特定保健用食品(トクホ)

「特定保健用食品(トクホ)」は、私たちがイメージするもっともポピュラーな“トクホ”と言ってよいでしょう。

申請から許可までには、相当の時間と費用がかかります。かつては「4年・1億円」と言われていましたが、制度改正によって審査期間は大幅に短縮されています。

機能性と安全性の審査は、内閣府の消費者委員会と食品安全委員会が実施。国が時間をかけて、安全性と機能性を丁寧に審査している点が特長です。

特に新規成分を配合した商品については、安全性を十分に確認するため、必ずこの区分となります。

(2)特定保健用食品(規格基準型トクホ)

次に、「特定保健用食品(規格基準型トクホ)」について説明します。

これは、(1)のトクホのうち許可件数の多いジャンルを対象に、消費者委員会と食品安全委員会の審査を経ずに許可するという制度です。

現在、規格基準型トクホでは、大きく分けると「お腹の調子を整える」と「食後の血糖値が気になる方に適しています」の表示が可能です。

「お腹の調子を整える」の関与成分は、難消化デキストリンやグアーガム分解物といった食物繊維と、大豆オリゴ糖やフラクトオリゴ糖などのオリゴ糖類。「食後の血糖値」の関与成分としては、難消化性デキストリンが定められています。

規格基準型トクホは、どのくらいの許可件数が蓄積されているのでしょうか。消費者庁によると、少なくとも100件を超えていることが必要。関与成分については、最初の許可から6年が経過していることも要件として加わります。

このように規格基準型トクホは豊富な実績があり、機能性も安全性も折り紙付き。一方、マイナス面を言えば、目新しさのない商品群なのです。

(3)特定保健用食品(再許可等トクホ)

「特定保健用食品(再許可等トクホ)」は、既に許可された商品と実質的に同じであって、商品名や風味などだけが異なるもの。例えば、シリーズ商品でフレーバーだけが異なるようなケースが該当します。

既に売られている商品とほとんど同じのため、消費者委員会や食品安全委員会の審査は省略されます。シリーズ展開する企業にとっては、審査にかかるコストを大幅に削減できるメリットがあります。

(4)条件付き特定保健用食品(条件付きトクホ)

「条件付き特定保健用食品(条件付きトクホ)」は、前述した3種類と大きく異なります。

これは、本来必要な科学的根拠を満たしていないものの、一定の機能性が確認されている食品が対象となります。このため、「根拠は必ずしも確立されていませんが、〇〇〇に適している可能性がある食品です」と表示します。マークもほかと違って、中央部分に「条件付き」の文字があるものを使用します。

中途半端なイメージの表現であることから、企業には不人気で、現時点で販売されている商品数はわずか1品目にとどまっています。

(5)特定保健用食品(疾病リスク低減表示)

「特定保健用食品(疾病リスク低減表示)」は、具体的な疾病名を明記できる点で、ここまで見てきた4種類と大きく異なります。ただし、表示内容はあらかじめ国が定めたものでなければなりません。

現在認められているのは、「カルシウム/骨粗鬆症」と「葉酸/神経管閉鎖障害」の2つ。

それぞれの表示内容は「日頃の運動と適切な量のカルシウムを含む健康的な食事は、若い女性が健全な骨の健康を維持し、歳をとってからの骨粗鬆症になるリスクを低減するかもしれません」、「適切な量の葉酸を含む健康的な食事は、女性にとって、二分脊椎などの神経管閉鎖障害を持つ子どもが生まれるリスクを低減するかもしれません」。

現在のところ、「カルシウム/骨粗鬆症」で30件以上が許可されています。


 

機能性表示食品の台頭によって、“トクホ”市場は縮小に転じています。しかし、国が許可するという点で安心感があり、依然として根強い人気があります。

今回、“トクホ”にも種類があることをご理解いただけましたか?あなたの健康を維持するためにバランスの良い食生活の実現と、それをサポートできる“トクホ”の上手な利用をおススメします。
 

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