美容効果やデトックス効果の高い春野菜
春と言えば、多くの生き物が活動的になるシーズン。
だんだんと暖かくなり、春野菜が野菜コーナーで並ぶようになってきましたね。春野菜は、冬に溜めこんだ身体に必要のない毒素の排出を助けるデトックス効果が秘められているため、美容や健康に良いと言われています。
春に旬を迎える野菜は「芽」の野菜が多く、寒さがまだ厳しい時期に芽を出して成長するため栄養をたっぷり含んでいます。今回は、旬を迎えた春野菜の美容効果をご紹介していきます。
デトックス効果の高い春野菜
- 新玉ねぎ
玉ねぎの香り成分「ケルセチン」には、強い抗酸化作用があり体内に溜まった有害物質や老廃物の排泄を促す作用があります。辛み成分の「硫化アレル」は空気に触れることでアリシンに変化します。「アリシン」は血液サラサラ効果があり、血栓の予防をし血流を良くしてくれます。辛みを取り除くために水にさらしてしまう人もいるかもしれませんが、アリシンや水溶性ビタミンも流して出してしまいます。料理にはアリシンをしっかり摂取したい人は、空気に10分程度さらして、油でアリシンが放出しないように炒めるのがいいでしょう。
また、腸内環境を整えてくれる効果もあり、善玉菌を増やしてくれるオリゴ糖や老廃物の排泄を助ける水溶性食物繊維も豊富に含まれています。さらには、玉ねぎに含まれるミネラル分の「セレニウム」も強い抗酸化作用があり細胞の老化を防いでくれます。
- ふきのとう
ふきのとうは「春の使者」という別名を持ちビタミン・ミネラルが多く含まれています。独特の苦みと香りがあり、冬眠から目覚めたクマが最初に食べるのが「ふきのとう」だとも言われているそうです。
ふきのとうの苦み成分である「植物性アルカノイド」は腎臓の働きを活発にサポートしてくれます。さらに、女性ホルモンの分泌に深く関わりがあるとされるビタミンEが豊富に含まれているため、女性には特に積極的に摂ってほしい野菜です。
また、老廃物を体外に排出するデトックス効果の高いカリウムも豊富に含まれています。便秘の予防に欠かせない食物繊維も多く含まれています。
- グリーンアスパラ
アスパラガスにはビタミンCとアミノ酸のアスパラギン酸という成分が豊富に含まれています。
アスパラギン酸には不足しているミネラルを細胞内へ送り届ける働きがあります。体液は水分とミネラルを原料とした電解質で構成されているため、不足分を補給することで体液のバランスを整えると考えられています。アスパラギン酸が、体内でエネルギー代謝したり、窒素代謝を高めたりする働きがあり、体内に溜まった乳酸などの老廃物が取り除かれ、疲労回復に即効性を発揮することが期待されています。
ナトリウム濃度を調節するカリウムも比較的に多く含まれています。さらにGABAも含まれており、GABAは腎機能や肝機能の改善効果が期待される成分でむくみ改善、解毒機能がを高める働きがあります。
美肌効果が期待できる春野菜
- 菜の花
菜の花には、ビタミンCとβカロテンなどビタミンが豊富に含まれています。カルシウムや鉄などのミネラルも多く含む栄養価の高い春野菜です。
特に菜の花に含まれるビタミンCの含有量は緑黄色野菜の中でトップクラス!
ピーマンの1.5倍、ほうれん草の4倍近くのビタミンCが含まれています。ご存知の通り、ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素を抑える働きがあり美白効果が高いほか、肌を構成するコラーゲンの生成にも欠かせません。
βカロテンは皮膚・粘膜の健康を保ち肌のキメを整えたりする作用があります。
- かぶ
かぶの根には、「カリウム」や美肌に欠かせない「ビタミンC」「βカロテン」「ビタミンE」「葉酸」「鉄」などの栄養素が多いと言われています。
特に注目したいのが、かぶの葉の栄養素です。かぶの葉に含まれるビタミンCは根に含まれるビタミンCの4倍。
βカロテンは、強い抗酸化作用を持つため老化対策には欠かせません。「葉酸」「鉄」は貧血対策にオススメですので、女性にとって必要な成分です。
- 春キャベツ
春キャベツも美肌には欠かせないビタミンCが多く含まれていますが、その中でも春キャベツは甘味が増していて苦味が苦手な人でも食べやすいのが嬉しいですよね。
ビタミンCは通常のキャベツの3倍も含まれているそうです!食物繊維も豊富なので、便秘解消によるニキビや吹き出物を改善してくれます。
生命力にあふれた春野菜を積極的に取り入れ、冬に体に溜めこんだものをデトックスし、身体の中から綺麗にしましょう!