膝関節に違和感を覚えたら機能性表示食品にチャレンジ!
40代になると膝関節に違和感が生じ始め、さらに高齢になるとQOL(生活の質)の低下にもつながっていきます。放置しておくと、日常生活に支障を来す恐れがあります。そうなる前に、膝関節に違和感を覚えたら、軽めの運動とともに機能性表示食品の活用も考えてみましょう。
膝関節に対応した機能性表示食品は130商品以上が販売中
2022年11月15日現在で、膝関節に対応した機能性表示食品の届出件数は280件を超えています。そのうち、発売中の商品は130件超を数え、大きな市場を形成しています。
表示内容を見ると、主に以下のような表示がパッケージに記載されています。
- 膝関節の曲げ伸ばしを助ける機能があります。膝関節が気になる方に適した食品です。
- 日常生活における膝の動き(膝の曲げ伸ばし、立つ、歩く、座る、階段の昇り降り等)の改善をサポートすることが報告されています。
- 移動時における膝関節の違和感の軽減をサポートする機能があることが報告されています。
配合成分はグルコサミン塩酸塩、N-アセチルグルコサミンなどが人気
配合成分は、コラーゲンペプチド、非変性Ⅱ型コラーゲン、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、鶏冠由来ヒアルロン酸Na、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン、N-アセチルグルコサミン、カツオ由来エラスチンペプチドなど。
このうち特に人気のある成分は、グルコサミン塩酸塩、N-アセチルグルコサミン、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンの3つです。
膝関節に「違和感」のある方が対象
機能性表示食品は健康な人を対象とした商品ですので、機能性を証明するための試験も、原則として健康な人を対象とします。
膝関節の場合は、膝関節に痛みはあるが、整形外科などで治療を受けていない人であって、医師が治療の必要性がないと判断した人を被験者に用います。主に年配層の人が中心です。試験によっては、関節リウマチが陰性であることを確認した上で、被験者を採用するなど、「膝関節に違和感がある」というレベルの方が対象となります。
試験では、機能性表示食品の摂取群と、プラセボ群(外観は機能性表示食品とそっくりで、機能性関与成分を含んでいない食品)と比較する手法を用います。数週間から12週間ほど摂取を続けてもらい、医師による視触診や自覚症状の申告などを評価項目としています。
このように機能性表示食品は「違和感がある」程度の健康な人が対象となるため、整形外科などに通院している方にとっては機能性表示食品の使用は不適切であり、医師の治療方針に従うことが重要です。
まずはストレッチや体操で予防
膝関節に違和感を覚える原因の1つに、膝回りの足の筋肉の衰えがあります。一般的に筋肉量は20代をピークに落ちていきますので、膝関節をケアするためには日頃から軽い運動を行って、筋力の低下を防ぐことが大切です。
その際には、激しい運動ではなく、ストレッチや体操などから取り組むことをオススメします。可能な方は軽いウォーキングもOKです。ただし、激しい運動やランニングなどは、かえって膝関節の状態を悪化させる原因となりますので、無理をしないように注意しましょう。
サプリメントや飲料タイプの商品が登場
膝関節に違和感を覚えたら、ひどくならないように注意することが大切。そのためには、軽い運動とともに、機能性表示食品の活用も考えてみましょう。
膝関節に対応した機能性表示食品は、サプリメント形状の商品だけでなく、果汁入り飲料、コーヒー、乳酸菌飲料、緑茶なども売られています。あなたの生活スタイルに合った商品でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。