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冬に増えるケガの種類

カラダ
YOKARE編集部
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冬に増えるケガの種類

寒い冬の時期は夏に比べて、ケガをする確率が圧倒的に増えると言われています。体が冷えていることで血流が悪くなって、筋肉や関節がこわばりやすいのが理由として挙げられます。特に冬に増えやすいケガを紹介するとともに、その対策についても解説していきます。

冬に増えるケガ、5つピックアップ

冬に増える怪我で多いものを5つピックアップしてご紹介します。

ギックリ腰

寒くなってきて圧倒的に増えるのがギックリ腰です。ドイツ語では魔女の一撃と表現されるくらい、急激な痛みに襲われます。何気なくかがんだ時、ひょいと子供を抱えたときにズキンと痛みが走った経験がある方も多いのではないでしょうか。

冬になってギックリ腰が増える理由として、血行が悪いことはもちろんのこと、寒くて体がブルブル震えている姿勢も関係しています。こごえている体を温めようとするとどうしても体は前のめりになって、腰まわりや股関節に力が入ってしまいます。なかなか腰の緊張が抜けない状態で何気なく動いた時にグキッと痛みが走ることが多いです。

特にデスクワークが多い方や立ち仕事が多い方は日常生活から腰にストレスがかかっているので、冬は十分注意して生活するようにしてください。

四十肩・五十肩

四十肩や五十肩は徐々に動きが悪くなってきて、最終的に動かせなくなると思われがちですが、寒い冬にいきなり襲ってくることも多いです。私もいつも気をつけているのですが、気づいたら肩に力が入ってしまったり、食いしばるクセがある方は特に気をつけてください。

寒くなってくると体を温めようとして、どうしても肩を前に出す”巻き肩”になりやすい傾向があります。巻き肩は肩の位置が少しずれている状態なので、とても負担がかかりやすい姿勢でもあります。この姿勢で固まったまま腕を上げたり、遠くのものを取ろうと腕を伸ばすと肩を痛めやすくなります。

また、寒さをしのぐために厚着になると思いますが、何枚も重ね着をすると単純に重いですし、動きが窮屈になって動きを制限してしまいます。最近でこそ薄くて軽い素材のダウンジャケットなども増えていますが、それでも着るものの影響も頭に入れておきましょう。

肉離れ

運動をしている人に多いケガは肉離れです。本来、筋肉はゴムのように伸び縮みが可能ですが、寒くなってくると固くなって伸び縮みにも制限がかかってしまいます。ゴムも冷やすと固くなって切れやすくなるのと同じで、筋肉も冷えてくると切れやすくなります。運動前にウォーミングアップが大切と言われているのも、筋肉を温めて伸び縮みがしやすくなるからです。

特に肉離れをしやすい部位は、太ももの裏側にあるハムストリングスとふくらはぎにある腓腹筋の2箇所。一度肉離れをしてしまうとしこりが残ってしまったり、クセになりやすいので運動前はしっかり温める、運動後はしっかりストレッチをするといったことを心がけるようにしてください。

前十字靭帯の断裂

寒さで硬くなりやすいのは筋肉に限らず、関節も同じです。特に膝の関節は股関節や足首ほど大きな可動域がなく、ねじれの動きにとても弱い構造をしています。ジャンプからの着地や急激な方向転換のときに膝がねじれやすく、無理なねじれが生じると膝の内部にある前十字靭帯を断裂するリスクが高いです。

また、スキーやスノーボード、アイススケートなどのウインタースポーツは、競技自体が膝に大きな負担をかけてしまいます。雪の上や氷の上といった不安定なサーフェス、頑丈なブーツ、制御するのも大変なスピード、と悪条件が揃っています。膝の靭帯をケガしてしまうと最悪手術の可能性もあるため、体調やレベルに合わせてコントロールするようにしましょう。

古傷の痛み

特定の部位というわけではないですが、寒い季節は過去にケガをした部位の痛みがぶり返すことがあります。骨折した部位や手術をした部位など、なにげなく生活している時は気にならなくても、気圧や温度が低くなると思い出したようにうずいてきたりします。

そこまで気にする必要はないかもしれませんが、そういった部位はできるだけ温めるようにしておくとうずきを感じにくくなります。

冬にケガをしないために気をつけること

寒さで体が冷えて血流が悪くなってしまうことが一番の問題なので、日頃から体を冷やさないように気をつけておきましょう。首、手首、足首など関節の細い部分を温めておくことで末端まで流れる血液を冷やさないで済みます。レッグウォーマーやストールなどを日常的に使うように工夫するだけでも効果は変わってきます。

また、運動前のウォーミングアップはいつも以上に入念に行ってください。特に肩まわりや股関節まわり、体幹部分はしっかりと動かすと血流が良くなって心臓にかかる負担も減らすことができます。例えばテニススクールなどですと、あまり時間が取れないかもしれません。そういった時はご自宅でしっかりウォーミングアップをしてから行くようにしましょう。一度アップをして心拍数が上がると30分〜1時間は体の深部は温かさをキープできると言われています。そうすればスクールが始まる時にちょっと動くだけでもしっかりと動く準備ができるようになります。

クールダウンも同様に入念に行なってほしいのですが、冬のクールダウンはストレッチをしている時にどんどん体が冷えてくるという問題があります。クールダウンをする前に汗をすったシャツから着替える、温かいグランドコートを着るなど体を冷やさないようにする工夫が必要です。パパッとストレッチをしてゆっくり湯船に浸かってから、部屋でストレッチをするっというのが一番現実的だと思いますので、優先順位を決めながら体をケアするようにしてください。
 

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