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ニーズ拡大中の「ストレス」に対応した機能性表示食品

カラダ
YOKARE編集部
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ニーズ拡大中の「ストレス」に対応した機能性表示食品

「ストレス」を緩和してくれる機能性表示食品の売れ行きが好調です。ストレス社会に生きる私たちにとって、心身ともに健康でいるためには、いかにストレスを軽減するかが重要となります。その助けとなるストレス対応の機能性表示食品について紹介します。

ストレス対応の機能性表示食品、470件の届出

機能性表示食品制度は、企業の責任で安全性と有効性を確認し、国に届け出る仕組み。食品の機能性を商品パッケージや広告に表示できます。

機能性表示食品の届出件数は増加中で、現在(2022年6月10日)5,500件超。そのうち、ストレス対応商品の届出は約470件を数え、大きな市場を形成しています。

ここ最近では「免疫」対応や「ダイエット」対応などとともに、「ストレス」に対応した機能性表示食品の市場が拡大しています。その要因の一つに、新型コロナウイルスの流行でテレワークや巣ごもりが定着し、ストレスを感じる方が増えていることが挙げられます。

サプリメントから飲料や菓子、生鮮食品まで

商品形態を見ると、サプリメント形状が6割以上を占めます。サプリメント以外では、清涼飲料水・乳酸菌飲料・茶類をはじめ、ゼリーやヨーグルト、またチョコレート・キャンデー・ガム・クッキーといった菓子類などが販売されています。意外なところでは、生鮮食品も。トマト、メロン、バナナなどが登場しています。

手軽に摂取するにはサプリメントがオススメ。仕事中にひと息入れるには、飲料やチョコレートなど。食事として取り入れたい方には、生鮮食品がいいでしょう。

「一時的な精神的ストレス」を緩和

ストレス対応の機能性表示食品では、どのような有効性を表示しているのでしょうか。代表的なものを以下に紹介します。

  • 仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを低減する機能
  • 一過性の作業にともなうストレスをやわらげる機能
  • 一時的に落ち込んだ気持ちを和らげる機能

これらの表示に共通しているのは、「一時的な精神的ストレス」に対して有効という点です。注意しなければならないのは、機能性表示食品が対象とするのは仕事や勉強などによって一時的にストレスを感じている方であり、慢性的なストレスを抱えている方ではないということ。

例えば、何日も眠れない夜が続いている、休みを取ってもストレスが緩和されない――こうした症状がある方は医療機関を受診する必要があります

「GABA」「L-テアニン」が2大成分

ストレス対応の機能性表示食品の配合成分は、主に「GABA」と「L-テアニン」。そのほか乳酸菌や5-アミノレブリン酸リン酸塩などがあります。

GABAはアミノ酸の1種で、正式名称は「γ-アミノ酪酸」。トマトやパプリカなどの野菜、バナナやメロンなどの果物、また発酵食品にも多く含まれています。

L-テアニンは緑茶に含まれるアミノ酸の1種。緑茶のうま味成分の一つです。特に玉露や抹茶に豊富に含まれています。

有効性を確認するための試験とは?

機能性表示食品として販売するためには、有効性の科学的な根拠が必要。「二重盲検ランダム化比較試験」という信頼性の高いヒト試験のデータが必須となります。

一例を挙げると、GABAを配合した商品の試験では、被験者に一時的な精神的ストレスを加えた後、精神的疲労が緩和されるかどうかを評価しています。

被験者を2つのグループに分けて、一方のグループにはGABA配合の食品、もう一方のグループにはGABAを配合していない食品(プラセボ食品)を摂取してもらいます。

ストレスと精神的疲労は深い関係があることから、精神的疲労の度合について、被験者がどう感じたかという主観的な指標(アンケート)を用いて判断します。これに加えて、唾液中のクロモグラニンAやコルチゾールの濃度といった客観的な指標も測定します。

試験の結果、GABA配合食品のグループはプラセボ食品のグループと比べ、各指標で顕著な差が見られたと報告しています。

睡眠や運動にプラス、機能性表示食品を上手に利用

仕事や勉強でストレスを感じた時は、ぐっすり眠る、運動する、趣味に没頭することなどにより、ストレスを軽減する必要があります。

それにプラスして、ストレス対応の機能性表示食品を上手に利用すれば、あなたの健康をしっかりとサポートしてくれるでしょう。
 

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