ふくらはぎセラピストが教える!ふくらはぎでわかる血流チェック

立ち仕事や、座りっぱなしのデスクワークでは、足がむくみやすくなります。同じ姿勢でいることで血流が悪くなり、足の血液の巡りが悪くなり、むくみが発生しやすくなります。
そんな足のむくみと関連が深いのがふくらはぎです。ふくらはぎセラピストである筆者が、ふくらはぎでわかる血流チェックを紹介します。
血流が悪い状態とはどんな状態?
血管は、血液を運び、体内の細胞に酸素と栄養素を運ぶ重要な役割を果たしています。
普段私たちが呼吸をしているとき、酸素は肺で取り込まれ、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンによって全身に運ばれています。私たちのエネルギー源として知られる炭水化物(糖質)はブドウ糖に分解され、肝臓に運ばれた後、血液にのって各組識へ運ばれ、エネルギー源として利用されます。
同じ姿勢で長時間いることでの血行不良、きゅうくつな衣類や靴による圧迫によって血液の流れが低下してしまいます。
また、血管のうち95%を占める毛細血管がゴースト化すると、血流が低下し、酸素や栄養を運べなくなります。
つまり、血流が良くなると体に栄養や酸素が行き渡り、健康的に生活できるということです。
血流が悪くなると…老廃物が蓄積されて不調につながる
血液は心臓から動脈を介して末端細胞へと運ばれ、静脈を介して90%は回収されて真相に戻ってきます。10%は静脈で回収されずにリンパ管を経由して心臓に戻ってきます。このとき、老廃物や二酸化炭素も回収します。
血流が滞ると、老廃物が体内に蓄積し、疲労感やむくみ、肌荒れなどの不調を引き起こす原因となるのです。
ふくらはぎと血流の関係とは?
血流の改善やゴースト血管の予防は、睡眠や食事はもちろん大切ですが、何よりも筋肉を動かして血液を体中に巡らせてあげることが一番の解決方法です。
血液は重力の影響により約70%が下半身に集まります。心臓より下にある血液は重力に逆らって心臓に戻らなければなりません。ふくらはぎは心臓から最も離れたところで、下半身にある血液を心臓に押し戻す強いポンプの役割をしていて、「第二の心臓」と呼ばれています。
体の血流を改善するために最も大切なのが、体の末端から心臓にしっかりと血液を戻してあげること。
ふくらはぎの筋肉が動くことで、重力に負けずに、血液を心臓へと戻すことができます。
足の指や足首を動かしてふくらはぎの筋肉を使うことで、筋肉のそばを通っている血管を刺激して血流が良くなっていきます。
そんな血流と関係が深いふくらはぎの状態をチェックし、血流が悪くなっていないかをチェックしてみましょう。
- ふくらはぎに弾力がない(硬いor柔らかい)
- ふくらはぎ周りに適度な体温が感じられない(熱を持っているor冷たい)
- ふくらはぎに張りがある(硬い)
- 足がつりやすい
- 足がむくみやすい
- ふくらはぎを押さえると痛い
- ふくらはぎの内部に芯のようなしこりがある
- ふくらはぎを押して指を離すと同時に、元の状態に戻らない
あなたは何個当てはまりましたか?
【0〜1】健康な状態です!
【2〜3】血流が悪くなっている可能性ありです。血流を改善できるように対策をしましょう。
【4個〜】血流が悪くなっている可能性大です。血流を改善できるように対策をしましょう。
ふくらはぎ周りの血流チェックの結果はいかがでしたか?
健康な人のふくらはぎは、お餅のように温かくてやわらかく、弾力に富んでいるのに対して、血流が悪い人のふくらはぎは、パンパンに張って硬かったり、内部に芯のようなしこりがあったり、ひんやりと冷たかったりと明らかな違いがあります。
たくさん当てはまったという方は、「ふくらはぎ」を優しくマッサージしたり、つま先立ちをしたり、足指を動かしたりすることが効果的です。そうすることで、血液が全身に行き渡り体が元気になります。また、体温が上昇すると血液の流れがよくなるので、筋力をつけて基礎代謝を上げること、運動して体温を上げることも意識しましょう。