疲れ・肌荒れ・アレルギーは腸が関係している?!腸内ケアで改善する?

「腸活」「腸内ケア」という言葉は少し前からよく耳にしますが、腸内ケアをすると何が良いのか、どんなことが改善されるのか知っていますか?
腸は“第二の脳”とも呼ばれ、疲れやすさや肌荒れ、アレルギー、メンタルなど体の中で起こる様々な不調ととても密接に関わっているのです。これらの不調と腸の関係と、腸を整える食習慣についてご紹介します。
腸が弱ると、どうして不調が起きる?
腸には100兆個以上の細菌が存在しており、「腸内フローラ」と呼ばれるこのバランスが栄養の吸収・免疫・ホルモンバランスの調整に関与しています。
この腸内フローラが乱れると、腸のバリア機能が弱まり、腸の粘膜にすき間ができる「リーキーガット」の状態を引き起こしてしまいます。
リーキーガットを引き起こすと、本来は吸収されないはずの未消化物や毒素、細菌が体内に入り込んでしまうことに。
これにより、体は“異物”に対抗しようと慢性的な炎症を起こし、疲れやすさ、肌トラブル、アレルギー症状が出やすくなると考えられています。
腸の状態が悪ければ、食べた栄養素の吸収もうまくいかず、エネルギー不足や免疫力の低下につながることも。
あなたの腸、こんなサイン出ていませんか?
以下のような不調が続いている場合、腸内環境の見直しが必要かもしれません。
- 便秘や下痢を繰り返す
- 肌荒れ・ニキビ・くすみが気になる
- 疲れが取れず、朝起きるのがつらい
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
どれかひとつでも当てはまったら、腸内環境の乱れサイン。腸内ケアの見直しを始めてみましょう。
腸内環境を整える基本の食習慣
腸活の基本は「入れる・育てる・守る」という3つの視点で考えていきましょう。
① 入れる:腸に発酵食品を入れる
腸内環境を整えるためには善玉菌の供給源の発酵食品を摂取しましょう。
ヨーグルト・ぬか漬け・味噌・納豆などの発酵食品は、善玉菌の供給源となります。
② 育てる:腸で善玉菌を育てる
腸で善玉菌を育てるためには、水溶性食物繊維が必要。
海藻・大麦・オートミール・根菜などの水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整えるのに役立ちます。
③ 守る:腸粘膜を保護する
腸粘膜をサポートする油や栄養素で、腸粘膜を守りましょう。
良質な油であるオリーブオイルや亜麻仁油、腸粘膜の保護に役立つビタミンA・グルタミン などを摂ることで、バリア機能を正常に保つ働きが期待できます。
これらをバランスよく取り入れることで、腸の“バリア力”が高まり不調を防ぐことにつながります。
管理栄養士も注目する「オリーブ」のチカラ
腸をケアする食材として、最近注目されているのがオリーブ由来の成分。
「オリーブオイル」と「オリーブの葉エキス」には、それぞれ異なる腸への働きがあります。
オリーブオイルの働き
オリーブオイルには、腸の働きを助けたり、腸内環境を整える作用がある「オレイン酸」が豊富。腸内を潤し、便通をスムーズにする潤滑油のような働きをするほか、腸内の炎症をやわらげることでリーキーガットを予防する働きもあります。
特にエキストラバージンオリーブオイルは抗酸化物質も多く、腸の老化を防ぐといわれています。加熱せずにサラダやパンにかけるなど、「生」で取り入れるのもおすすめポイント。
オリーブの葉エキスの働き
同じオリーブでも、オリーブの葉から抽出されるエキスには、「オレウロペイン」という苦み成分のポリフェノールが含まれており、抗菌・抗酸化作用に優れています。
腸内の悪玉菌の増殖を抑え、腸のバランスを整えるのに役立つとされています。
さらにオリーブの葉エキスは、スキンケア商品にも使用されることも多く、肌のバリア機能や紫外線から守る力が期待でき「肌老化」にもアプローチできるとされています。
オリーブオイルが腸の「潤滑油」であるならば、葉エキスは「ガードマン」。食品ではサプリやハーブティーとして取り入れられるのが一般的です。
日常でできる+αの腸内ケア
腸の健康には、食事に加えて生活習慣も深く関係してきます。
- 適度な運動やストレッチで体を動かす
- 睡眠をしっかりとることで腸の修復機能を高める
- ストレスを溜めずにリラックスする時間をつくる
これらは腸にとってうれしい習慣となります。
腸から不調のサインに気づき、生活を見直しましょう
今、何となく感じている不調の原因は、意外にも腸からのサインかもしれません。そのサインに気が付き、食習慣・生活習慣を見直すことで不調に負けない体づくりにつながります。
体の内側から整う“腸活ケア”を取り入れて、いきいきと過ごせる日々を送りましょう。