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ハス(蓮)の魅力とは?

食・料理
YOKARE編集部
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ハス(蓮)の魅力とは?

夏になると池や沼の水面上に、ピンク色や黄色のきれいな花を咲かせるハス。その根茎は、親しみ深い食材であるレンコンです。鑑賞用の植物として、また食材として身近な存在のハスですが、その健康効果も注目されています。葉や花にも栄養成分を含み、健康食品や化粧品の原料に活用されています。ハスの魅力を見ていきましょう。

インド原産の水生植物、日本各地で栽培

ハスはハス科の水生植物。別名「ハチス」と呼ばれます。花托(かたく)の形状が蜂の巣に似ていることから名付けられたと言われています。

ハスの英名は「ロータス」。工業界で「ロータス効果」という言葉が使われますが、ハスの葉の強力な撥水効果を指したものです。

ハスの原産地はインド。インドでは古代から、ハスの花は“聖なる花”として扱われてきました。インドをはじめ、ヨーロッパ、中国、オーストラリアなどが主な産地です。日本でも全国各地の池・沼・水田などで栽培されています。

ハスは池や沼の底の土中に根茎を張ります。日当たりの良い場所を好み、水面に伸びていき、葉を水面上に広げ、花を咲かせます。日本では6~9月にかけて、ピンク色や黄色の花を楽しむことができます。

ハスには鑑賞に向いている系統のものと、食用に向いている系統のものがあります。

レンコンには食物繊維が豊富

ハスの地下茎であるレンコンは、私たち日本人にとって古くから馴染みのある食材です。煮物や炒め物などの和食に欠かせず、縁起の良い食品として重宝されています。というのも、多数の穴が空いていて、「先行きの見通しが良い」とされるからです。

レンコンにはさまざまな栄養成分が含まれています。代表的なものに食物繊維があります。レンコン100gあたりに2.0gの食物繊維を含みます。食物繊維が不足気味の方にとっては、積極的に摂取したい食材ですね。ビタミンB群、ビタミンC、カリウムなども含んでいます。

レンコンの栄養成分に着目した健康食品も人気です。市場を見ると、レンコンを乾燥させて、粉末に加工したパウダー商品が主流。みそ汁やコーヒー、ヨーグルトに混ぜたり、お好み焼きやケーキ、パンに使用したりできます。食物繊維が不足気味の方にとって、心強い味方となります。

ハスの花のフレーバー茶や化粧品が人気

ハスの花は、フレーバー茶や化粧品の原料に利用されます。ハスの花を使用した「蓮花茶」は、ハスの花の香りと茶が融合したフレーバー茶として人気があります。ジャスミンティーと同様、強いクセがなく、多くの方に受け入れられやすいお茶です。

ハスの花から抽出したエキスを配合した化粧品も登場。エキスに含まれる保湿成分に着目した化粧水やクリームなどが話題となっています。

ハスの葉も健康に役立つ成分を含有

中国では古くから、ハスの葉を使用した健康茶が親しまれてきました。楊貴妃も愛用していたという逸話が残っています。

ハスの葉には、アルカロイドのヌシフェリン・ノルヌシフェリン・ロエメリンをはじめ、ブラボノイド、ミネラル類、ビタミン類などが含まれています。

ハスの葉を使った健康茶は、「蓮花茶」と比べて風味にややクセがあります。

神秘的な魅力と科学的な研究に基づく健康効果

1億数千年前から地球上に生息していたと言われるハスは、現代社会でも鑑賞用植物や食材として愛用され続けています。ハスをめぐっては神秘的な逸話も多く、人々を惹きつけて止みません。

そうした魅力に加え、近年の科学的な研究により、ハスの実・花・葉には健康効果や美容効果を期待できる成分が含まれていることがわかってきました。ハスを原料に使用した健康食品や化粧品も、あなたの健やかな毎日をサポートしてくれるでしょう。

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