夏が旬の食材で暑い季節を乗り切る。夏の食材の魅力
これからの暑い季節は夏バテが心配ですね。そんな方には、夏が旬の食材を積極的に摂取することをオススメします。旬の食材には、暑い季節を乗り切るための栄養成分が豊富です。夏が旬の野菜・フルーツ・魚介類を紹介します。
夏野菜のトマト・ナス・キュウリ…健康と美容をサポート
6月から8月にかけて収穫される夏野菜。色鮮やかでみずみずしく、おいしく味わうことができます。栄養面を見ると、ビタミン類やミネラル類がバランス良く含まれ、夏の疲れを癒してくれます。
夏野菜には、トマト・ナス・キュウリ・トウモロコシ・ゴーヤを筆頭に、ズッキーニ・さやいんげん・枝豆・パプリカ・ピーマン・オクラなどがあります。
まず頭に浮かぶのがトマト。ビタミンC・Eをはじめ、カリウムやカルシウム、食物繊維などが含まれています。トマトの赤色は、リコピンというカロテノイドの1種です。
ナスは、ビタミンKや葉酸、カリウムなどを含有。さらに、「ナスニン」というナス特有のポリフェノールは抗酸化作用が強く、あなたの美容をサポートしてくれます。
キュウリも暑い季節の食卓に欠かせない野菜の1つ。みずみずしくて、食欲が落ちる夏場にうれしいですね。キュウリの栄養成分はあまり話題に上りませんが、カリウム、ビタミンC、食物繊維が豊富です。
食物繊維ならトウモロコシやゴーヤ
新鮮なトウモロコシが店頭に並ぶようになると、夏の到来を感じさせます。日本では野菜として親しまれていますが、海外では主食の3大穀物の一角を占めています。その味覚は夏野菜の中でも群を抜いていますが、栄養価も高く、特に食物繊維がリッチです。
沖縄県が主産地のゴーヤは、沖縄料理のゴーヤチャンプルーとして全国に普及してきました。旬のゴーヤは深い緑色で、表面のイボが密集しています。ビタミンCやβカロテン、カリウム、食物繊維などが多く、健康と美容に役立ちます。
夏のフルーツと言えばパイナップルやスイカ
夏が旬のフルーツには、パイナップル・サクランボ・スイカ・マンゴー・メロン・モモ・パパイヤなどがあります。
パイナップルの国内主要産地は沖縄県。6月下旬から7月にかけて収穫されます。ビタミンB1が豊富で、夏バテ対策にもなります。不溶性食物繊維が多いこともうれしいですね。
スイカは「夏の風物詩」として、古くから親しまれてきました。大部分が水分で、のどの渇きを癒してくれます。栄養成分はビタミンB群やビタミンC、カルシウム、リン、鉄など。さらに、サプリメントの成分に用いられる「シトルリン」という遊離アミノ酸も豊富です。
近年、人気が高まっているのがマンゴー。もともとは、メキシコ・ペルー・タイ・ベトナムといった温暖な地域のフルーツですが、日本では沖縄県や宮崎県などで栽培されています。マンゴーは生でもおいしく、ドライフルーツも女性を中心に支持されています。ビタミンC・E、葉酸、βカロテン、食物繊維、カリウムなど栄養満点です。
DHA・EPAがリッチなアジ
夏が旬の魚介類に、アジ・キス・アユ・アマダイ・クルマエビなどがあります。
その代表選手は、5月から9月にかけて水揚げされるアジ。夏になるとファミリーレストランで“アジフェア”が展開されるなど、私たちにとって親近感のある夏の魚です。新鮮なアジは光沢があります。サプリメントの人気成分であるDHA・EPAが豊富で、カリウム、カルシウム、ビタミンDなども含みます。
天ぷら料理の定番食材のキスは、ビタミンB群やビタミンD、カルシウムやマグネシウムが豊富。また、高たんぱく・低カロリーの魚として知られています。
アユもビタミン・ミネラル類が豊富。ビタミンB群、カルシウム、リンがリッチで、内臓にはビタミンAが多く含まれています。
夏が旬の食材を積極的に食卓へ!
夏が旬の食材には、暑いシーズンを乗り切るための栄養成分が詰まっています。昔から日本人は旬の食材を食卓に乗せて、夏バテを防いできたのですね。今夏、意識して旬の食材を食卓に並べてみてはいかがでしょうか。