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りんごの収穫期と色で分類すると分かりやすい?!りんごの品種

食・料理
YOKARE編集部
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りんごの収穫期と色で分類すると分かりやすい?!りんごの品種

ご高齢の方は、子供の頃りんごと言えば「国光」だったと記憶していらっしゃるのではないでしょうか。その頃、国光(こっこう)が主流で、お盆の頃の青りんご、真っ赤な紅玉、硬くて独特の甘さをもった印度りんご、高級感のただようゴールデンデリシャス、流通しているりんごはその4種類くらい。

「ふじ」が出回るようになると「国光」は市場から姿を消しました。今、冬の果実だと思っていたりんごは一年中果実店の店頭を飾っていて、どれがふじで、どれがつがるか素人目には見分けがつきません。一体何種類あるのでしょうか。

1871年、アメリカから75品種のりんごの木が輸入され寒冷地に配布されたのが、りんご栽培の始まりとされています。現在では日本全国で2000種ほど栽培されているらしいですが、市場に流通しているのは100種前後といわれています。産地も寒冷地に限らず、品種改良を重ね、日本中で栽培可能になったようです。

生産地ランキング
1位 青森県 58.4%
2位 長野県 18.2%
3位 岩手県 6.5%
4位 山形県 5.8%
5位 秋田県 3.3%
5位 福島県 3.3%

りんごたちのルーツ

りんご栽培農家さんの何十年もかけた努力によって、よりおいしいりんごが次々と誕生しています。

りんごのルーツ

品種別全国生産量ランキング
1位 ふじ 51%
2位 つがる 11%
3位 王林 7%
4位 ジョナゴールド 6%

収穫期と色で分類される、りんごの品種

りんごの収穫時期は「極早生」「早生」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」に大別されます。また、一般的に赤系と黄系に大別されます。これらの色の違いは、りんごの品種や成熟度によるものです。

赤系のりんご

極早生 収穫時期は7月下旬~8月

  • 恋空

2007年に公開された映画「恋空」にちなんで名付けられているそうで、甘酸っぱい恋の味を楽しめるりんごだそうです。8月中頃に収穫される極早生に分類されるりんごです。りんごのサイズは少し小ぶりで食べやすいのが特長です。

早生 収穫時期は8月下旬~9月

  • 未希
  • つがる

つがるはふじに次ぐ2番目の生産量です。糖度12~13で、酸味の少ない甘口です。有袋栽培で、無袋栽培したのが「サンつがる」です。

中生(なかて) 収穫時期は10月

  • 早生ふじ
  • シナノスイート
  • 紅玉
  • 世界一
  • 千秋

早生ふじは、ふじの変異種で、商品名としては「ひろさきふじ」「ほのか」があります。

紅玉は酸味の効いた甘味。調理用、加工用に適しています。料理やアップルパイ、焼きりんご、タルト等に使われます。

世界一は、サイズがとても大きくなるのが特徴です。大玉で味はさっぱりしていてジューシー。海外に人気です。

世界一

千秋はサクサクの食感が特長で、甘酸適和。甘みと酸味のバランスが良いです。

晩生(おくて) 収穫時期は11月 

  • ジョナゴールド
  • 陸奥
  • 北斗
  • ふじ
  • サンふじ

ジョナゴールドは果皮からロウ物質を分泌し、表皮がベタベタになるが、味はさわやかな酸味が特長です。

陸奥は絵文字りんごとしても人気。着色前に墨で絵や文字を書くと収穫時に白抜きの絵や文字となります。

陸奥

ふじは生産量No.1のキングオブりんごです。青森県藤崎町生まれで、フジと命名。鮮度を保つ専用冷蔵庫で保存され、8月頃まで販売されています。蜜が入りサクッとした歯触りも香りも良いことで知られています。甘味はサンふじに比べ少なめです。

サンふじは、無袋で育てられます。太陽を浴びて育ち、蜜がはいりやすいのが特長です。

黄系のりんご

極早生 収穫時期は7月下旬~8月

極早生は品種も収穫量もそれほど多くありません。よく見るのはお盆のころ出回る「祝」という品種です。緑色で食べられますが、主にお盆のお供物として利用されます。

早生 収穫時期は8月下旬~9月

  • きおう
  • トキ

トキは多汁です。

中生(なかて) 収穫時期は10月

  • シナノゴールド
  • 星の金貨
  • 王林
  • 名月(ぐんま名月)

シナノゴールドは「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種。酸味が強く、味濃厚。柑橘類のようなさわやかな風味。

シナノゴールド

星の金貨は、糖度が高く、小ぶり。皮が薄いので、丸かじりできます。

王林は、「ふじ」「つがる」に次ぐ生産量で有名です。甘く香りもよく貯蔵性が高く、収穫から翌春まで保ちます。

名月は、甘味が強く、酸味も適度。食味がよく人気上昇中、陽があたった部分はほんのり赤く色づきます。

名月

晩生(おくて) 収穫時期は11月 

  • 金星(きんせい)

金星は、薄いクリーム色で上品な甘さです。品種名も縁起が良く縁起物とされ、贈答用として人気です。

金星

実が小さいうちから袋をかけて育てますが、果実が大きくなってから袋を押し破ります。袋の隙間からゆっくり陽を浴び、果実にほんのりと紅がさすことがあります。


さらに最近では果肉の赤いりんご、ムーンルージュ(皮が黄色)やルビースイート・炎舞といった新種も開発されています。りんごは健康食ともいわれています。自分好みのりんごを探し出すのもいいですね。
          

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