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子どもが嫌いなものを食べられるようにする方法

食育
YOKARE編集部
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子どもが嫌いなものを食べられるようにする方法

ピーマンやナス、魚など、子どものころはどうしても嫌いなものが多くなってしまいがち。
栄養面での偏りを防ぐためにも、親としては嫌いなものを少しでも食べられるようになってほしいものです。
子どもが嫌いなものを食べられるようにするには、どうしたらいいのでしょうか?ここでは、その方法について紹介したいと思います。

大人になったら苦手なものが食べられるようになるのはなぜ?

ピーマンなどの野菜やわさびなどの香辛料、子どものころは嫌いな食べ物だったのに、大人になるにつれ、苦手なものが自然と食べられるようになっていったという経験はありませんか?
このような経験は、大人の約70%もの方にみられるようです。 

大人になると苦手なものが食べられるようになる理由には、次のようなことが考えられます。

メリットを感じるようになったから

体に良いものであると知ったり、食べたときの刺激や爽快感が心地よいと感じたりなど、その食べ物を食べることで何かしらのメリットを感じるようになると、苦手意識がなくなり自然と食べられるようになることがあります。

味覚の変化

舌の表面にある味覚センサーの味蕾は、子どものころが最も発達しており、大人になるにつれその細胞の数は減少していきます。
この味蕾の働きにより、子どものころは味覚が敏感であるために苦手に感じていた「苦味」や「酸味」も、大人になると段々と平気になっていくのです。むしろ苦みや酸味が癖になることも少なくありません。

食べても安全なものか判断できるようになる

ヒトは本能的に苦みを“毒”、酸味を“腐ったもの”と認識しており、特に子供のころにはその認識が強い傾向にあります。
成長過程において、次第に経験などからそれらの食べものが食べても安全な物と判断できるようになると、段々と苦手なものが食べられるようになっていくのです。

食べず嫌いの克服

子どものころは、色や臭い、見た目の悪さで苦手意識を持ち、食べ物に手をつけないことも珍しくありません。
臭いや見た目が苦手で食べられなかったものも、大人になるにつれ付き合いやさまざまな場面で食べざるを得ない状況となり、我慢しながらも食べてみると意外と美味しかったということも珍しくないのです。
このような食べず嫌いは、経験によって徐々に食べられるようになっていきます。

子どもが嫌いなものを食べられるようにする方法

子どもの好き嫌いには本能的なものが関係していることも多いため、大人になると自然と食べられるようになっていることも珍しくありません。
成長に伴って食べられるようになる可能性があるものの、親としては栄養の観点からできるだけ早い段階で好き嫌いをなくしていきたいものです。

決して無理強いをすることはおすすめしませんが、子どもが嫌いなものを徐々に食べられるようにする方法をいくつか紹介したいと思います。

どんな子どもも必ずしも食べられるようになるというわけではありませんが、少しずつ試してみて下さいね。

ハンバーグやカレーなどに混ぜる

子どもの嫌いな食材を食べさせる方法として実践している方が多いのが、ハンバーグやカレーなどに苦手な野菜を混ぜる方法ではないでしょうか?
野菜などは細かくみじん切りにしてハンバーグやカレーに混ぜれば、見た目もわかりにくくなり、しっかりとした味に混ざって苦手な食材の味を感じにくくなるのでおすすめです。
ほうれん草やかぼちゃなどは、ペースト状にしてパンやホットケーキ、焼き菓子などの生地に混ぜるのもおすすめですよ。

大人が美味しそうに食べている様子を見せる

大人が美味しそうに食べていると、子どもは興味を持つことがあります。
特にいつも身近にいる両親が美味しいと言って食べていると、子ども自身も同じ体験をしたくなり、食べたいという気持ちが湧きやすくなるものです。
あえて食べなさいと言うよりも、美味しそうに食べている姿を見せることで、子どもが自ら食べたいという気持ちになることがとても重要なことなのです。

ひとくちでも食べられたらしっかり褒める

苦手な食材は、たとえすべてを食べられなくても、ひとくちだけでも食べられたらしっかり褒めるようにしましょう。
嫌いなものにチャレンジしたことに対して、認めてもらえることは子どもにとって非常に大切なことです。
いやいや食べるよりも食べたことで達成感を味わうことで、子どもは再びチャレンジしようと思うようになります。

子どもの様子を見て、ひとくち食べられるようになったら次はふたくちと、少しずつ量を増やしていくと良いでしょう。

家庭菜園や収穫体験をさせる

可能であれば、家庭菜園や収穫体験をさせることも効果的です。
自分で収穫した野菜は、スーパーで買う野菜とは違って特別なものです。
自分で野菜を育てると、その大変さや命のありがたみを感じることができ、食べ物を大切にする気持ちが芽生えます。
自宅で家庭菜園が難しくても、収穫体験をさせることで、そのときの楽しい体験が食べ物に対して好意的な印象を与えることに繋がります。

行事やイベントで興味を持たせる

食材についての知識を得ることで、食べ物に興味を沸かせることも効果的です。
季節の行事やイベントならではの食事をとり入れたり、郷土食などを知る機会を与えることで、歴史や文化に触れ子どもの好奇心をかき立てることができます。
行事やイベントは楽しい思い出にもなり、そのときに食べたものは印象にも残りやすくさらなる食への興味へと繋がる可能性があります。

鮮度の良い旬の食材を選ぶ

鮮度の良い旬の食べ物は、特別なことをしなくても甘みが強かったりみずみずしくて食べやすいものが多いです。
普段苦手だと感じていた食材も、産地などで食べると新鮮でとても美味しかったというのは大人でも経験がある方がいるかもしれません。

“本当のおいしさ”を経験させることで、これまで苦手だったものが一気に好きになることは決して珍しいことではないのです。

まとめ

子どもの好き嫌いは、あまりたくさんあると心配になってしまいますが、小さいころは誰にでもあるものと考え、無理やり食べさせないことが大切です。
さまざまな経験をさせることで、子どもが自ら食べたくなるように導いてあげることが重要です。
食べて元気がなくなったりする場合はアレルギーの可能性もあるので、しっかり様子を見ながら進めていきましょう。


 

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