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クズ(葛)

成分の話
YOKARE編集部
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クズ(葛)

本葛は葛デンプン100%で貴重

西日本にはクズがはびこっていて、当初は飢餓に瀕した際の救済食でした。日本一の葛の産地は鹿児島県です。 学名:Pueraria montana var. lobata 属科:マメ科 和名:クズ(葛) 英名:kudzu

本葛とは

本葛というのは葛100%で、混じり気のない葛を指します。本葛は生産量が少なく高価なため、一般的に売られている葛には、サツマイモやジャガイモやトウモロコシのデンプンなどが混合された低価格なものが多くなっています。

「吉野本葛」と「吉野葛」の違い

葛の有名ブランドは京都の吉野葛でも、「吉野本葛」と「吉野葛」の2種類があります。吉野本葛は葛デンプンのみを原料にし、吉野葛は葛デンプとサツマイモなどから採取したデンプンがブレンドされています。

葛(クズ)の特徴

葛の表皮と周皮を除いた根の部分を葛根(かっこん)と言います。 この根を細かく角状に切り刻むと漢方でも使われる「葛根」になります。風邪のひき始めに効く生薬 の「葛根湯」は、葛根(葛の根)が入っています。

注目すべき成分

抗酸化作用があるイソフラボン

葛には、イソフラボンが豊富に含まれていて、その含有量は大豆に比べて5~10倍も含まれています。イソフラボンの含有量が高いため、抗酸化力があり、解熱、鎮痛、風邪、肩こりなどに効果があります。更年期障害の緩和にもイソフラボンは役に立つ可能性があります。

脂肪代謝を活発にするサポニン

クズの含有成分であるサポニンは血管壁についたコレステロールを除去したり、血中の脂肪を減したりする働きをするので、高コレステロールや動脈硬化を予防する硬化が期待できます。

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