アカモク
藻塩の原料「アカモク」
アカモクはホンダワラ科に属する海藻で、ひじき、昆布、わかめの仲間です。日本海や太平洋沿岸、朝鮮半島、中国、ベトナムまで広く分布しています。
- 学名:Sargassum horneri (Turner) C.Agardh
- 属科:ホンダワラ科
- 和名:アカモク
めかぶやもずくのような食感のアカモクは古くから食用として食べられてきました。
各地での呼ばれ方
- 秋田県ではギバサ
- 山形県では銀葉藻(ギンバソウ)
- 新潟では長藻(ナガモ)
食用以外の使われ方としては、宮城県塩竈市付近では海水と海藻アカモクを併せ、アカモクの機能性を含む塩として藻塩が作られています。
厄介者扱いされていたアカモク
生命力が強く、漁船のスクリューに絡む厄介者扱いされ、「邪魔モク」という呼び名もついていました。近年はアカモクの栄養価が評価され、積極的に水揚げされるようになっています。
アカモクの特徴
アカモクにはねばねば成分フコイダン、フコキサンチン、ミネラル、ビタミンK、ポリフェノールなどが含まれていて、機能性食品としても注目されています。
褐藻類の赤み成分フコキサンチン
フコキサンチンは、天然の色や苦味成分であり、抗酸化作用や抗がん作用や脂肪燃焼作用があるとされています。糖尿病予防、美肌効果、アンチエイジングなどの効能が期待できます。
ネバネバの正体「フコイダン」
アカモクのネバネバ成分のフコイダンは多糖体です。また、フコイダンは食物繊維であり、食物繊維の多くは多糖です。フコイダンは水溶性食物繊維で、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える働きをします。なお、血管壁にあるコレステロールを排泄する働きをし、血液中のコレステロール値を減少させます。整腸作用、大腸ガン予防、低コレステロール作用、動脈硬化を予防の効果が期待されています。