スタンダードとスプレー違いは?カーネーションの種類
花びらが何重にも重なっていて、愛らしくて華やかなカーネーションは、日本人にとって人気の高い花のひとつです。5月の母の日には、日本中のお花屋さんの店頭に並び、プレゼントとして欠かせない存在になっています。 カーネーションと聞くと赤い花というイメージがあると思いますが、カーネーションにはさまざまな種類や色があって、それぞれに愛らしい特徴があります。今回は、カーネーションの歴史や花言葉、スタンダードとスプレーの種類の違いについて紹介します。 カーネーションとはどんな花?
- 英語名:Carnation
- 学名:Dianthus caryophyllus L.
- 和名:オランダナデシコ
- 科名属名:ナデシコ科ナデシコ属
カーネーションの原産は南ヨーロッパと西アジアとされています。
カーネーションの花言葉
カーネーションの花言葉は、色によって違ってきます。
- 赤:母の愛、深い愛
- ピンク:感謝、女性の愛
- オレンジ:純粋な愛
- 黄色:拒絶、失望、残念
- 白:無垢、純潔、幸運
- 紫:気品
黄色のカーネーションだけは他の色と違って、マイナスの意味を含んでいます。黄色のカーネーションは、大切な人を亡くした方へのお悔やみの際などに使うのがベストかもしれません。
カーネーションの歴史
カーネーションは、古代ギリシャ時代に栽培が始まったと言われています。 16世紀にはイギリスで改良が始まり、17世紀ごろには300種類以上もの品種が作られるようになりました。 19世紀になるとフランスにおいて育種が進み、そのころに現代のカーネーションの基礎となるものができあがっています。 日本にカーネーションが入ってきたのは、江戸時代初期といわれています。オランダから伝来したことから「オランダ石竹」とも呼ばれました。日本には入ってきたものの、しばらくは栽培法に精通しなかったため、広く生産されることはありませんでした。 明治時代に実業家である土倉龍治郎が、カーネーションを栽培する技術や体制を作って、日本にカーネーションを定着させました。土倉龍治郎は「カーネーションの父」と称されています。
カーネーションの種類
カーネーションは花のつき方で、スタンダードとスプレー(枝分かれ)の2種類に分けられます。好みに合わせて選びましょう。
スタンダードカーネーション
スタンダードカーネーションは、1本の茎に1つの花をつけます。 スタンダードの花はボリュームがあって大きく華やかなので、花束や店頭のディスプレイなどに広く利用されています。
スタンダードカーネーションが利用されるシーン
- 店頭のディスプレイ
- プレゼント用の花束
スプレー(枝分かれ)カーネーション
スプレーカーネーションは、枝分かれした茎の先端に、つぼみの部分も含めて、数輪の花がつきます。花は小ぶりで愛らしいものが多く、アレンジメントなどの場面でよく利用されます。切り分けて使うことができるので、好みに合わせて仕立てることができます。
スプレーカーネーションが利用されるシーン
- フラワーアレンジメント
- プレゼント用の花束
カーネーションを長持ちさせるには
スタンダード、スプレーの種類に関わらず、切花のカーネーションは冬の寒い時期で2週間、暑い時期だと5日程度しかもちません。 カーネーションをできるだけ長持ちさせるために、以下のことをおすすめします。
カーネーションを長持ちさせるコツ
- 茎の下の部分の葉っぱを取り除き、茎を斜めに切る
- 花瓶に水を多めに入れて、カーネーションを生ける
- 直射日光のあたらない場所に置いておく
- 花瓶に入れっぱなしにせずにこまめに水を取り替える