肌にもともと存在する皮膚常在菌に働きかける発酵コスメ

これまでのスキンケアは肌に栄養を与えるということが基本的な考え方でした。
近年、「肌にもともと存在する皮膚常在菌に働きかけることで肌を良い状態に整える」という考え方のスキンケアが増えてきました。
なかでも注目されているのが発酵のパワーを利用した「発酵コスメ」です。発酵とは、微生物がある物質からまったく別の体に有用な物質(発酵代謝物)を生成することです。
日本では、古くから味噌や醤油、納豆などが。海外では、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品がありますね。
健康志向の高まりによって、発酵成分のイメージが注目され始めました。微生物の力を借りて発酵させることにより生体親和性が高まることから化粧品にも取り入れられるようになりました。
発酵を取り入れたコスメを発酵コスメと言います。この発酵コスメには、皮膚の常在菌に働きかける作用があると期待されています。
皮膚には、常在菌といって腸と同じように善玉菌、悪玉菌が存在します。常在菌がきちんと活動できれば美肌スパイラルが整い、美肌を手に入れることができるのです。
肌トラブルを引き起こす要因となる菌とは
皮膚の菌で言うと、みなさんは何を思い浮かべますか。一般的には、ニキビの原因として皮脂などをエサに増えるアクネ菌が有名です。実は、皮膚に常に存在する微生物である「常在菌」と呼ばれる菌には主に3種類あります。
常在菌の種類
- 善玉菌(代表的菌・・・表皮ブドウ球菌)
皮膚にとって良い働きをしてくれる
人の多くの皮膚に最も存在しており、皮膚にうるおいを与え乾燥を防ぎ外部からの刺激から守ってくれます。
- 日和見菌(代表的な菌・・・アクネ菌)
皮膚上の善玉菌と悪玉菌のバランスに左右され、良くも悪くもなる菌
普段は、善玉菌の働きをしますがストレスなどバランスが崩れ皮脂が増えると脂肪分の多い場所に定着し、毛穴の中で増殖してニキビを作ってしまいます。
- 悪玉菌(代表的な菌・・・黄色ブドウ球菌)
肌トラブルを引き起こす要因となる菌
一般的には健常成人の約30%~40%が保有しており通常は無害ですが、かゆみや肌荒れ、アトピー性不皮膚炎の原因ともなります。アルカリ性の環境化を好むので、肌の善玉菌が少ないと増加する傾向があります。
上記3つ以外にも私たちの皮膚表面には数十種類もの常在菌が付着しています。通常は、皮膚環境に適した細菌群がほぼ安定した割合で存在しています。
皮膚の常在菌が安定したバランスの時は皮膚の病原菌の侵入を抑え皮膚のバリア機能を保ち刺激から肌を守るなどの役割りを担ってくれます。しかし、この常在菌のバランスが崩れてしまうと、肌の抵抗力が弱まり通常は無害である菌が炎症や発疹などの皮膚トラブルの原因になります。
発酵コスメは、常在菌の栄養となる発酵エキスを効率的にコスメ化し、肌に浸透させることで、皮膚の常在菌に働きかけ美肌へと導きます。
発酵コスメの素材と肌への働き
さまざまな化粧品ブランドから発酵コスメが登場していますがどのような素材を原料に作られているのでしょう?代表的なものをご紹介ます。
- 乳酸菌
- イースト菌
- 米
- はちみつ
- 牛乳
- 各種植物
このように色々な種類の発酵を素材を原料に作られているコスメがあります。効果は成分によりさまざまですが、共通する特徴を5つ挙げます
発酵コスメの特徴
- 肌のターンオーバーを促進する
- 肌のバリア機能を高める
- 浸透力を高めて肌のうるおいを与える
- 肌のキメを整える
- アンチエイジング効果
いかがでしたか?
発酵コスメとひとくくりに言っても、成分や過程によって違いがあります。
ご自身の肌の悩みや目的に合わせて、発酵コスメを上手に取り入れて見て下さい♪