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美肌に導くレチノールと、肌に合わない場合に代わりになる成分

美容
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美肌に導くレチノールと、肌に合わない場合に代わりになる成分

近年、バズった美容ワードとしてランクインしている「レチノール」。
レチノールという美容成分を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

エステ歴10年以上の筆者が、レチノールがどのような成分なのかの効果効能をご紹介していきます。また、話題となっているレチノールが肌に合わない人のために代わりになる成分もピックアップしてみました。

レチノールとはどんな成分?

レチノールは、ビタミンAの一種。

ビタミンAは、肌に強く作用するビタミンとして以前から知られています。

ビタミンAの仲間であるレチノイン酸はニキビの外用薬などにも配合されています。レチノイン酸とはビタミンAの誘導体でトレチノインとも呼ばれます。

レチノイン酸とレチノールは同じビタミンAの仲間だけど違います。

ビタミンAの一種であるレチノールと違って、レチノイン酸(トレチノイン)はビタミンA誘導体の一種です。

レチノイン酸はレチノールに比べて効果が強いことで知られています。レチノイン酸はその薬効の強さから医療用医薬品に分類され、医薬部外品や化粧品への配合は認められていません。

一方、レチノールは効果が穏やかため、医薬部外品や化粧品への配合が可能な成分となっています。

これまでは、レチノールは光や酸化の影響を受けやすい不安定な成分で、化粧品に配合することが難しい成分でした。近年は製剤技術が進歩し、外気に触れにくいパッケージ開発などにより安定性のあるレチノール配合化粧品が登場し話題となっています。

レチノールに期待できる3つの美容効果
  1. ターンオーバーを促進する
    肌表面の表皮で、細胞のターンオーバーを促進し、皮膚のゴワつきやキメを整えて肌ざわりをなめらかにしたり、小じわの改善したりする。また、くすみや色むらのケアなどにも良い。
  2. コラーゲンの生成を促進
    表皮の下にある真皮に存在するコラーゲンやエラスチン。コラーゲンやエラスチンはベットのスプリングのような役割をして肌を支え肌の弾力を保っていることで知られている。このコラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌にハリや弾力が戻り、シワやたるみの改善に。
    また、肌の潤いを保つヒアルロン酸の合成も促進され、加齢により薄くなりがちな表皮を厚くしてみずみずしくふっくらとした肌に。
  3. 皮脂の分泌をコントロールする
    皮脂分泌が正常化することで、毛穴の詰まりや開きを改善。皮脂の過剰分泌によるニキビの予防にも。

レチノールを使用する際の注意点

初めてレチノールを使う前に

パッチテストをしましょう

レチノールを使用する際はパッチテストを行うことをおすすめします。肌に合うか試すように確認しましょう。

レチノイド反応について理解しておきましょう

レチノール配合に化粧品使用後に、肌に赤みが出る、乾燥する、剥離するなどの症状が出ることがあります。この反応をレチノイド反応と言って、肌の新陳代謝が急に促進されることによって生じるものです。

レチノイド反応は使い続けていくうちに、自然に治ることがほとんどですが、症状が強くなった場合や、なかなか改善しない場合は、皮膚科の受診を受けましょう。

レチノール後のケア

保湿ケアを入念にしましょう

レチノール配合成分化粧品には、油分が多く含まれるため洗顔直後に使用するとその後の水溶性の化粧水や美容液の浸透が悪くなるため、洗顔後に化粧水などで肌を整えた後に使うのが一般的です。

また、レチノール使用後は、ターンオーバーが促進されて肌細胞が活性するため肌が乾燥しやすくなるため、入念に保湿ケアをすることをおすすめします。

紫外線対策を徹底しましょう

レチノールは紫外線に弱く、分解されにくいため使うタイミングは使用法をよく確認することが大切です。レチノール配合の化粧品を使用する際には、日焼け止めや帽子、日傘など活用し紫外線対策を徹底することが重要です。

また、レチノール配合の化粧品の保管場所も高温や日光が当たる場所は避けるようにしましょう。

注意点もありますが、レチノール配合のスキンケア用品は、多くの人が使いやすいように低濃度で作れており副作用のリスクも少ないので、安心して使用できるように設計されています。

レチノールが肌に合わない方へおすすめの成分

レチノイド反応がでて、使用できない方におすすめの成分が「バクチオール」です。

バクチオールは、レチノールに似た働きを持つ成分として注目が高まっている植物由来(マメ科植物のオランダビユに豊富に含まれている)の成分です。

オランダビユ

お肌への刺激が、レチノールよりも低刺激です。ビタミンAではないため、レチノイド反応が起こらないです。

また、バクチオールは熱や紫外線にも強く、朝晩のお手入れに使用可能。

ただ、レチノールに比べて、作用がマイルドなので効果を実感するのも緩やかになります。

レチノールは万能か?実感を得るためには

大バズりしているレチノール。レチノールは誰でも手軽に使用できる反面、人によっては思うような効果が得られないことも。確実な効果を実感したい方は、エステやクリニックなど肌の専門家に肌のカウンセリングをしてもらい、施術することもおすすめです。

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