現代人の夏の腸は冷えている?!腸冷えによるトラブルとは?
夏は外気温が高いため、体はエネルギー不足になりがちです。その上、冷たい食べ物や、飲み物などで内臓が冷え、機能が低下します。 特に腸が冷えると老廃物が溜まり、腸内環境が悪化し、身体の排泄機能が低下し、身体に様々なトラブルが起きやすくなります。 室内と外気の温度差が10℃を超える夏は、特に注意が必要です。急激な温度差に身体がついていけずに、腸が冷え切ってしまうのです。
現代人は冷えている?!
冷え性と聞くと、寒い冬をイメージしますが、実は夏の冷え性が原因で体調を崩す人がとても多くなってきています。 私たちの体は、気温などの環境に応じて体温調節する必要があります。 夏の食べ物は、体を冷やし、熱を取るという特徴があり、冷え性になる可能性があります。 夏になれば、薄着で冷たい素麺やスイカやきゅうり、トマトを冷やして食べたり、冷たい麦茶を飲んだり、体を冷やしていました。 しかし、今のような冷房完備の現代生活で同じような事をしていたら夏の冷え性を引き起こします。 このような、夏冷えの特徴は、「内臓の冷え」です。
あなたの腸は大丈夫?「腸冷えチェック」
腸の冷えは、外気温度の影響はもちろんですが、生活習慣やストレスからも悪化します。 特に、40代以降は腸の働きが約3割程度、低下するとも言われていますので要注意です。 以下に当てはまる項目が多い方ほど、「腸冷え」の可能性が!
- 運動する習慣がない
- 湯船につからない、シャワーのみの日が週に半分以上
- 末端の冷えはもちろん、下半身が冷えている
- お酒や冷たい飲み物が好き
- 朝食は食べない
- 夏は、クーラーのきいた室内で過ごすことが多い
- 便秘や下痢をすることが多い
- 疲れやすい
- 胃の周りが冷たい
- 風邪をひきやすい
- 花粉などのアレルギーがある
腸の素晴らしい働きと役割
実は、人間の誕生は「腸」が始まりだと言われています。 母親の胎内で受精卵から人間の形になっていく時に最初に出来あがる器官は、心臓でも脳でもなく、腸なのです。 ここでは、腸のすごい働きを3つご紹介します。
腸の3つのすごい!働き
1.脳からの指令がなくても働く臓器
腸と脳は、全く関係なく働く独自の神経系を持っているため、脳からの指令がなくても働くことが出来る唯一の臓器なのです。 このことから、腸は「第二の脳」と呼ばれています。
2.免疫をコントロールしている
腸は、人体最大の免疫機関とも言われており、免疫細胞の約70%が存在しています。 免疫細胞は、体内に入ってきた細菌やウイルスなどを腸内で退治するだけでなく、血液に乗って全身に運ばれて体内で戦うようになるのです。
3.幸せホルモンを分泌している
幸せや愛情を感じるハッピーホルモンである「セロトニン」の約90%が腸で作られると言われています。
腸冷えによる主なトラブル
腸は、消化・吸収をする小腸と、排泄の働きをもつ大腸から成り立っています。 腸の重要な機能として、様々な免疫機能に影響を及ぼすことや、自律神経とも深いかかわりがあります。 この腸が冷えることで、起きるトラブルです。
腸が冷えると起こるトラブル
- 大腸の働きが悪化し、便秘や腹痛、残便感や下痢など引き起こす
- 免疫力が低下し、風邪やインフルエンザ、アレルギーなどの症状が起きる
- 排泄力が低下し、肌荒れや体臭などの症状が現れる
今回は腸が冷えることによって起こる「夏の冷え性」について紹介しました。 腸が冷えると、便秘や腹痛、風邪やインフルエンザ、肌荒れなどの症状が…。暑い夏だから冷え性になるわけない!と油断しないようにしましょう。