肥満気味の方をサポート!機能性表示食品で体脂肪対策
体脂肪の減少をサポートする機能性表示食品が人気です。太り気味の方にとっては、健康のために適度な運動と脂っこい食事を控えることが基本。これに加えて、体脂肪対策の機能性表示食品も心強い味方になってくれるでしょう。
「コロナ太り」で体脂肪対策の機能性表示食品が好調
機能性表示食品として5,500件を超える届出が公表されています(2022年5月28日現在)。そのうち、体脂肪の減少をサポートする商品の届出は250件を超え、存在感を増しています。
ここ数年、コロナ禍による外出自粛やテレワーク推進を背景に、「コロナ太り」が気になる方が増加。そうしたことを背景に、体脂肪対策の機能性表示食品の売れ行きが好調です。
サプリメントと飲料が主流
市場を見渡すと、体脂肪対策の機能性表示食品はサプリメントが主流となっています。関連商品の約半分がサプリメントです。
次に多いのが飲料タイプの商品。今ではコンビニやスーパーの飲料売り場で定番となっています。このほか、ゼリー、スムージー、生菓子、ビスケット、食用油、シロップなども登場。あなたの食生活や好みに合わせて、商品を選択できる環境にあります。
肥満気味の方、BMIが高めの方が対象
体脂肪対策の機能性表示食品では、どのような機能性が表示されているのでしょうか。主なものを紹介します。
- 体脂肪を減らす機能があることが報告されています。
- 体脂肪が気になる方、肥満気味の方に適しています。
- お腹周りの脂肪(体脂肪)を減らす機能があります。
- 高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています。
このように販売各社では、肥満気味の方やBMIが高めの方に向けた商品として訴求しています。
配合成分もさまざま
ローズヒップ由来ティリロサイド、葛の花由来イソフラボン、中鎖脂肪酸・・・
体脂肪対策の機能性表示食品に配合されている成分(機能性関与成分)には、さまざまなものがあります。
代表的な成分はローズヒップ由来ティリロサイド、葛の花由来イソフラボンなど。
ローズヒップ由来ティリロサイドは、ローズヒップに含まれるポリフェノールの一つ。肝臓や筋肉で行われる脂肪の代謝を促進します。
葛の花由来イソフラボンは、マメ科植物である葛の花から抽出した成分。摂り過ぎたエネルギーが肝臓で脂肪に合成されることを抑制します。
このほかにも、中鎖脂肪酸、エラグ酸、茶カテキン、熟成ホップ由来苦味酸、りんごポリフェノールなどがあります。コーヒー豆に含まれる成分を配合した商品も登場しています。
ヒト試験で効果を確認
機能性表示食品として消費者庁へ届け出るためには、事業者自らが効果を確認する必要があります。その手法にはヒト試験と研究レビューがあります。
ヒト試験は、実際に人に食品を摂取してもらう方法。研究レビューは、世界中の研究論文を収集して総合的に判断する手法です。体脂肪対策の商品については、95%が研究レビューで効果を確認しています。
販売各社が表示の根拠としている試験の内容は、おおよそ以下の通りです。
健康な成人の男女(被験者数は30~200人程度)を2つのグループに分けます。一方のグループには機能性表示食品、もう一方のグループにはプラセボ食品(機能性関与成分が入っていない食品)を摂取してもらいます。
12週間にわたって毎日摂取してもらい、体重やBMI、腹部CTスキャンによって内臓脂肪や皮下脂肪の面積を測定します。それぞれの指標について、グループ間でどの程度の差が出たかを分析します。
食事の見直しと運動が基本、機能性表示食品もプラス
コロナ禍によるテレワーク推進などにより、自宅で過ごす時間が増えています。太らないようにするには、食事の量・内容の見直しと、軽めの運動を続けることが基本です。これにプラスして、体脂肪対策の機能性表示食品も試してみてはいかがでしょうか。