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「血流」に着目した機能性表示食品…冷え、認知機能などをサポート

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YOKARE編集部
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「血流」に着目した機能性表示食品…冷え、認知機能などをサポート

冷え対策や認知機能のサポートなど、「血流」の改善に着目した機能性表示食品が注目されています。配合成分も有効性もバラエティーに富む「血流」関連の機能性表示食品について解説します。

「血流」関連の届出件数は320件以上

7,500件近い商品が届け出されている機能性表示食品で、大きな市場を形成している「血流」関連の商品群。その届出件数は320件以上(2023年9月18日現在)となっています。

血流改善というメカニズムに着目した商品群ですが、配合成分の違いによって有効性も異なってきます。

改善するのは抹消血流、脳の血流、目の周辺の血流など。商品パッケージには、「体温の維持」「認知機能」「目のピント調節」「血圧」「肌の潤い」などに関する有効性が表示されています。

主流は冷え対策

「血流」関連の機能性表示食品には、さまざまな有効性が見られますが、冷え対策を打ち出したものが主流となっています。特に女性の場合、寒い季節や夏場の冷房によって冷えに悩む方が多いですね。そうした方をサポートする機能性表示食品が多くの企業から発売され、人気を集めています。

冷え対策の機能性表示食品に配合される主な成分は下記が挙げられます。

  • モノグルコシルヘスペリジン
  • ヒハツ由来ピペリン類
  • エラグ酸、カカオポリフェノール
  • コーヒー豆由来クロロゲン酸
  • セイヨウサンザシ由来フラボノイド
  • カプサイシン

そのうちメジャーな成分は、モノグルコシルヘスペリジンヒハツ由来ピペリン類です。

モノグルコシルヘスペリジンは、柑橘類に含まれるポリフェノールのヘスペリジンに糖を結合させて、水に溶けやすくした成分。ヒハツ由来ピペリン類は、コショウ科植物のヒハツに含まれる成分です。

モノグルコシルヘスペリジンを配合した商品では、「気温や室温が低い時に低下した末梢の血流量を上昇させて正常に戻すこと、末梢の体温を維持すること」などを表示。ヒハツ由来ピペリン類を配合した商品でも、「冬期や冷房による末梢の冷えが気になる方に適しています」といった表示が見られます。

エキス状の素材を配合した商品もあります。エキスは機能性関与成分を特定できませんが、目印となる指標成分として、S-アリルシステインとアルギニンを特定。表示内容は「…(略)…寒い季節や夏の冷房などによる冷えにより低下する末梢血流を維持する機能、低下した末梢体温を回復する機能により、末梢(手指)の冷えを改善します」。

脳の血流改善による認知機能の向上

血流改善による認知機能のサポートをうたった機能性表示食品も人気です。その背景には、高齢者が増加する一方で、寿命が伸びる傾向にあり、認知機能に対する関心が高まっていることがあります。

主な成分は、イチョウ葉由来フラボノイド配糖体イチョウ葉由来テルペンラクトン。表示内容は「加齢によって低下した脳の血流を改善し、認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されています」などです。

目の周辺の血流量を増加

目の周辺の血流を改善することで、目の機能をサポートする機能性表示食品も登場しています。

配合成分はカシスアントシアニン。アントシアニンはフルーツ・野菜に含まれる色素成分で、カシスに特有のアントシアンをカシスアントシアニンと呼びます。

商品パッケージには、「夕方・夜間(暗い場所)での見る力を助ける機能や、目の周りの血流量を増やすことでピント調節機能の低下を和らげる働きが報告されています」と表示されています。

「血圧が高めの方に」など多様な機能性をアピール

血流改善によって、血圧が高めの方の血圧を下げる機能をうたった商品もあります。配合成分は納豆菌由来ナットウキナーゼで、これは納豆のネバネバした部分に含まれる酵素の1種。「血流(末梢)を改善することで血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています」、「血圧が高めの方に適した食品です」とうたうことが可能です。

このほか、黒大豆ポリフェノールを配合した機能性表示食品では、「加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血流の増加度)の維持に役立つ機能」を訴求。

また、カツオ由来エラスチンペプチドを配合した商品では、「肌の乾燥が気になる方の肌(頬)の末梢血流と肌の弾力(バリア機能)を維持し、肌のうるおいを守ることで肌の健康維持に役立つ」とアピールしています。

1日あたり摂取目安量を守ってチャレンジ

機能性表示食品には「血流」の改善に着目した商品が多数登場していますが、配合成分によって期待できる有効性も違ってきます。試す場合は商品パッケージの表示をしっかり確認して、あなたのニーズに応じた機能性表示食品を選んでくださいね。

利用時の注意点は摂り過ぎないこと。たくさん摂取しても効果が高まるわけではなく、むしろ健康被害を招いてしまいます。1日あたりの摂取目安量を守って、機能性表示食品にチャレンジしてみましょう。
 

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