唐辛子の辛さを測るスコヴィル値(SHU)とは
スコヴィル値とは
スコヴィル値(SHU)とは唐辛子の辛さを測る単位。スコヴィル値が高いほど、辛い唐辛子ということになります。 トウガラシに含まれるカプサイシンの割合を示す単位です。
スコヴィル値を考えた人は?
スコヴィル味覚テストを考案したのはアメリカ合衆国の薬剤師ウィルバー・スコヴィル(1865年1月22日 -1942年3月10日)。 1912年、製薬会社でトウガラシの辛さを測定する研究をしていて、スコヴィル味覚テストを考案し、辛さを表す単位としてスコヴィル値を標準化させました。 Googleが、2016年の1月22日のロゴをウィルバー・スコヴィルの生誕151年を記念してミニゲーム仕様にしたことでも有名です。
その際の「Googleロゴ」はこちらをご覧ください。
Googleは、2016年1月22日のロゴを、米国の薬剤師であるウィルバー・スコヴィル生誕151周年を記念したデザインに変更した。これにより本日のGoogleロゴは辛さを計測するミニゲーム仕様になっている。
出典:今日のGoogleロゴはウィルバー・スコヴィル生誕151周年-辛さを計測するミニゲーム仕様に変更!| livedoor news
ウィルバー・スコヴィルは、米国薬剤師会からエバート賞や米国薬剤師会の最高賞であるレミントン名誉メダルなどを受賞しています。
スコヴィル値の測定方法
当初はトウガラシの辛みエキスを抽出し、検査担当者が辛さを感じなくなるまで砂糖水で薄めていきます。 例えば、砂糖水で30万倍に薄める必要があれば、スコヴィル値は30万となります。 しかし、人の舌に頼ることで主観も入ってしまうので不明瞭さがありました。 近年は、高速液体クロマトグラフィー(略称: HPLC、通称:液クロ)で解析すること可能になり、カプサイシンの量を測ることで辛さを測定するようになりました。 HPLCで測定したカプサイシンの量をスコヴィル値に変換することが一般的になりました。
ギネスで登録されているもっと辛い唐辛子は?
ギネスに登録されている最も辛いホットな唐辛子は、アメリカ合衆国のパッカーバッド・ペッパー・カンパニーの経営者エド・カリーによって育てられた「キャロライナ・リーパー(キャロライナの死神)」という唐辛子です。
2017年8月11日にギネス記録として認定されました。 ギネスに登録されている辛さの値は、1,641,1830スコヴィル値(SHU)。この値は測定した唐辛子の平均値です。
その後、キャロライナ・リーパーよりも辛い「ペッパーX」をエド・カリーは開発しているが、ギネスには認められていません。ペッパーX は、キャロライナ・リーパーの2倍の318万スコヴィル値を達成しているそうです。
よく知っている唐辛子の辛さはどれくらい?
キャロライナ・リーパーの1,641,1830スコヴィル値(SHU)とは一体どれくらい辛いのでしょうか。私たちが日頃食べている唐辛子のスコヴィル値から考えてみましょう。
- パプリカ…500 - 2500スコヴィル値
- タバスコ・ソース…500 - 5000スコヴィル値
- ハラペーニョ…2500 - 8000スコヴィル値
- 島唐辛子1万5000 - 3万スコヴィル値
- 鷹の爪…4万 - 5万スコヴィル値
- ハバネロ…10万 - 35万スコヴィル値
1,641,1830スコヴィル値がどれだけ辛いのか少し想像できたでしょうか。 ペッパーXは食べた人が全員嘔吐したと言われています。 今後もキャロライナ・リーパーよりも辛い唐辛子がギネス記録に登録される日は近いかもしれません。