驚異の穀物「アマランサス」の栄養と活用レシピを紹介
アマランサスとは、直径1㎜にも満たない小粒な雑穀で、プチプチとした食感が特徴です。中南米を原産とする穀物で、その高い栄養価から「驚異の穀物」と評価され、注目されています。この記事ではアマランサスに含まれる栄養素やアマランサスを使った簡単レシピをご紹介します。
アマランサスはヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の一年生草本。ヒユ科ヒユ属を総称してアマランサスと言います。市場に流通されるのは種子の部分ですが、アマランサスは種子の他に茎や葉っぱも栄養価が高く美味しいそうです。
アマランサスにはどんな栄養素が含まれるのか?
現代人に不足しがちなたんぱく質やミネラルを多く含むスーパーフードです。白米と比較して具体的な栄養素を見てみましょう。
- たんぱく質とアミノ酸
アマランサスには白米と比較して約2倍のたんぱく質が含まれます。たんぱく質は筋肉や皮膚、臓器など身体を作る重要な三大栄養素の一つです。たんぱく質はアミノ酸から作られていますが、アマランサスには穀物には不足しがちなリジンやメチオニンなどのアミノ酸を含んでいます。リジンは骨の成長を促し、肌の健康にも役立ちます。メチオニンはコレステロールの増加や脂肪肝を予防してくれる効果があります。 - カルシウム
アマランサスには白米と比較して約32倍のカルシウムが含まれます。カルシウムは骨や歯の構成や代謝、神経伝達に関与するミネラルで、日本人に不足しがちと言われています。 - 鉄
アマランサスには白米の約12倍の鉄を含んでいます。これは穀物の中でも最も多いとされている鉄の量です。鉄が不足すると貧血のみならず、皮膚や爪の異常、免疫力の低下、様々な不定愁訴を引き起こすこともあるため不足しないように摂りたい栄養素です。 - マグネシウム
アマランサスには白米の約11倍のマグネシウムを含んでいます。マグネシウムは、たんぱく質の合成、神経の伝達や筋収縮、血圧調節など身体の酵素反応に欠かせない栄養素です。慢性的に不足すると骨粗しょう症や心疾患、食欲不振などを引き起こすことがあります。ストレスやアルコールの多飲により必要量が増すので、意識して摂ることが必要です。
アマランサスのカリカリマンディアン
アマランサスは白米と一緒に炊くのはもちろん、茹でてサラダにトッピングする、じゃがいもと明太子に和えてタラモサラダ、スープに加えるなど様々な使い方ができます。また、炒って加熱するとゴマのようなカリカリな食感を味わえます。今回はチョコレートに混ぜて食感の楽しいマンディアンをご紹介します。
【 材料 】約20枚分
- アマランサス 大さじ1と1/2
- お好みのチョコレート 60g
- ドライフルーツ(クランベリーやレーズンなど) お好みで
- ナッツ(くるみやカシューナッツ、ピスタチオなど) お好みで
【 作り方 】
- チョコレートを湯煎で溶かす。
- アマランサスをフライパンに弱火で5分ほど乾煎りする。
- 1に2を加えてよく混ぜる。
- クッキングシートに直径4cmほどの大きさに平たく広げる。
- ナッツやドライフルーツを飾って、冷蔵庫で冷やし固めたら完成。