冬の味覚、みかんって何種類あるの?温州みかんとそれ以外のみかんの種類
冬の果物といえば、ミカンかリンゴ。こたつにミカンは冬の図柄としては定番。やはりこたつに入って、ミカンを食べながら、穏やかな時間を費やしているというイメージは何とも平和です。私たちが普通にミカンと言っているには、温州(うんしゅう)みかんです。温州みかんだけでも百種類もあるそうです。ご存じでしたか?
温州みかんの主な品種と温州みかん以外のみかんについて紹介します。
温州みかんの種類
農林水産省では収穫時期によって4つに分類しています。
ハウスミカン、極(ごく)早生(わせ)、早生、普通温と分類しております。
生産地は国内の温暖な気候の地域ならどこでも生産されていますが、流通量の多さを基準にすると、和歌山(有田みかん)、愛媛(西宇和みかん)、静岡(三ケ日みかん)熊本、(河内みかん)等が有名です。
ここではハウスミカン以外の極(ごく)早生(わせ)、早生、普通温の品種や特長を紹介します。
極早生
収穫時期は9月~10月です。
主な品種は下記になります。
- 日南1号
- 上野早生
日南1号の主な産地は和歌山県。興津早生の変異種で、代表的な青蜜柑、爽やかな味わい。宮崎県日南市生まれ。
上野早生の主な産地は宮崎県 。 宮川早生の変異種で、佐賀県の上田氏が見つけました。形がやや扁平。
早生
収穫時期は11月~12月前半。
主な品種は下記になります。
- 宮川早生
- 興津早生
宮川早生の主な産地は愛媛県。袋が薄く、極早生の酸味が減って甘さが際立ちます。在来の温州ミカンの枝替わり。大正4、5年頃福岡県の宮川兼吉氏の宅地内で発見されました。
興津早生の主な産地は静岡県。静岡県沖津生まれた品種です。宮川早生とカラタチの交配種。早生のなかで一番の甘さで、日持ちします。
中早生
収穫時期は12月。
主な品種は下記になります。
- 南柑20号
南柑20号は愛媛県が主な産地です。愛媛県宇和島で発見された品種です。コクがあって、甘みが強い。やや大玉で扁平。寒さに強く100年以上も生き残っている品種。
晩生(おくて)
収穫時期は12月末~3月です。
- 青島温州
青島温州の主な産地は静岡県。果実は大きめで、扁平。皮は鮮やかなオレンジ色で分厚くごつい感じ。味はコクがあって甘いのが特徴です。静岡市の青島平十さんが在来温州みかんの中から発見しました。
みかんの品種は温州みかんだけでも32種類もあり、国内でも200種ちかくあり、世界では1000種類に及ぶそうです。
温州みかん以外のみかん
伊予柑
旬は1月から3月。
山口県で発見され、愛媛県(伊予)で栽培。皮は厚いが手で剝くことができます。
清見
収穫期は2月~4月。
オレンジと温州みかんの交配種。皮はオレンジに似ているため、ナイフでカットした方が食べやすい。主な産地は和歌山県、愛媛県。
不知火(しらぬい)
2月~4月に収穫されます。
熊本県の商品名デコポンとして一般的に知られている。ヘタの部分のでっぱりが特徴。主な生産地は熊本県、愛媛県。
ぽんかん
追熟が必要で、11月末~12月に収穫し、1月~2月にかけて市場にでまわる。
インド原産で不知火の親。生産地は鹿児島県や高知県。
八朔(はっさく)
広島県のお寺で発見され、和尚さんが八朔(8月1日の意)の頃には食べられると言ったことから、その名がついたとされている。実際は温州みかんが市場から姿を消すころに出回ります。シャキシャキとした食感が好まれています。
他にも「せとか」「はるみ」「せとみ」「紅まどんな」などなどたくさんあります。
サッパリ系、高糖度系、ジューシー系などという分類もできるほどです。好みのみかんを見つけるのもうれしいですね。ただ食べ過ぎには注意しましょう。大きな病気の原因になることはありませんが、柑皮症(肌が黄色くなる)の恐れがあります