現役ファーマーが教える野菜の選び方（レタス編）

レタスと言えば、サラダの定番野菜。しかし、その栄養価や美味しさを本当に知っていますか？現役ファーマーの視点から、美味しいレタスの選び方とレタスの種類を紹介します。

レタスの基本知識と驚きの栄養価

レタスは、単なるサラダの具材ではありません。実は驚くほど栄養価の高い、奥深い野菜なのです。まず、レタスには大きく分けて5種類の代表的な品種があります。

リーフレタス

葉が柔らかく色鮮やか。サンドイッチやトッピングにぴったり。

玉レタス（アイスバーグレタス）

シャキシャキとした食感。サラダやハンバーガーによく使われる。

ロメインレタス

しっかりとした葉で、シーザーサラダによく使われる。

これらのレタスに共通する驚きの栄養価とは？

実は、レタスは低カロリーでありながら、ビタミンやミネラルの宝庫なのです。特に注目すべき栄養素は以下の通りです：

• ビタミンC：免疫力向上、美肌効果
• ビタミンK：骨の健康と血液凝固に重要な栄養素
• ビタミンA：視力や免疫機能をサポート
• 葉酸：細胞の生成と成長に欠かせない栄養素
• カリウム：血圧調整や心臓の健康に貢献
• 食物繊維：消化を助け、腸内環境を整える便秘予防

レタスの選び方のポイント

1. 全体の形

外葉が鮮やかな緑色や赤色（サニーレタス）で、しおれていないもの。葉の先までシャキシャキしているものほど、水分がまだ残っている証拠です。

特に、玉レタスの場合は、レタス全体がふっくらと丸いものが良いです。（硬式野球ボールみたいなカチカチなレタスは”ガチ玉”と言われ、食感は少し固いですが、炒め物など火を通せば気になりません）

2. 芯の状態

芯が白く硬いものが新鮮です。芯が茶色く変色しているものほど収穫してから経過時間が長い可能性が高いです。
・芯の部分から出る乳液（白い液体）が多いほど新鮮です。空気に触れると酸化し茶色く変色していきます。

3. 最高品質を求めるならば、やはり収穫直後！

採れたてに勝るものはありません。他野菜に比べてレタスは温度や経過時間によって劣化が早い野菜です。

ある長野県のレタス農家では夜明け前から収穫スタートし気温が上がらないうちに出荷しています。これはすべて、消費者のために鮮度を保つための生産者努力なのです。

レタスは比較的栽培しやすく、プランターでも栽培できる野菜なので、ご興味あればぜひご自宅で１株から栽培してみるのをオススメします。

4. 産直市場

ほとんどがその日採れたモノが並んでいるので、鮮度を求めるならやはり産直市場が最も良いです。土付きや異物（草など）が一緒に入ってるモノもありますが、それが新鮮採れたての証拠なのです！
短時間で収穫→包装→陳列しないといけないのでやはり誰でも時間がありません。１分でも早くおいしいうちに購入してもらいたい想いが詰まっている証です。

土や草などの異物は水で流せばすぐに除去できるので、洗う一手間だけでおいしさを手に入れられますよ！！