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さつまいも人気は海外にも広がる

食育
YOKARE編集部
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さつまいも人気は海外にも広がる

日本では、焼き芋やおいもスイーツとして親しまれているさつまいも。秋冬の味覚というイメージがありましたが、今ではスーパーや専門店などで、一年を通して見かける身近な食べ物になっています。近年は、その人気が海外にも広がりつつあります。なぜ日本産のさつまいもは、海外でも選ばれているのでしょうか。

さつまいも人気は海外にも広がっている

さつまいもの人気は、日本国内だけでなく海外にも広がっています。2025年のかんしょ類の輸出額は44億円を超え、前年より増加しました。輸出先はタイ、香港、シンガポールなど、アジアが中心です。

なかでもタイは、日本産さつまいもの大きな輸出先になっています。2025年の日本からタイ向けのかんしょ輸出額は前年より35%増え、仕向け先の国・地域で第1位となりました。現地では、焼き芋としてそのまま食べるだけでなく、ベーカリーや菓子、飲料向けの原料としても使われています。

海外で選ばれる理由は、ねっとりした甘さと食べやすさ

日本産さつまいもが海外で選ばれる理由のひとつは、ねっとりとした食感と自然な甘さです。焼き芋にすると、砂糖を加えなくてもスイーツのように楽しめます。甘く、とろっとしたなめらかな味わいは、国や地域を問わず伝わりやすい魅力です。

タイ市場では、スーパーマーケットで「アマイモ」と名付けられ、自然な甘さや品質の高さが評価されています。現地の食べ物と比べると価格は高めですが、一度味を知った人がくり返し購入するケースもあり、単なる一時的な話題ではなく、味で選ばれている様子がうかがえます。

「焼き芋の天ぷら」が若い人の間では人気があり、わさびマヨネーズソースを添えて、お酒のおつまみにされているそうです。チーズをかけた焼きさつまいも人気です。

チーズをかけた焼きさつまいも

さらにバターを乗せる人まで、日本では思いつかない発想でアレンジされています。

バターを乗せた焼き芋

定番メニューではないですが、「焼き芋入りのグリーンカレー」「さつまいもマッサマンカレー」を提供しているお店もあるそうです。

海外人気を支えるのは、産地と届け方の工夫

日本産さつまいもが海外で選ばれる背景には、味だけでなく、産地や企業の工夫があります。おいしいさつまいもを育てることに加えて、収穫後の管理、選果、こん包、輸送、現地での販売方法まで整える必要があります。

輸出の先行事例として、2022年には静岡県産のさつまいも約10トンが清水港からタイへ輸出されました。この取り組みでは、荒廃農地を再生して生産されたさつまいもを選果・こん包し、海上輸送した後、現地で販売や物流、マーケティング調査が行われました。輸出は、畑で収穫して終わりではなく、海外の店頭に並び、実際に食べてもらうところまでを考える取り組みです。

一方で、輸出を広げるには課題もあります。さつまいもは青果物のため、海上輸送中にカビや傷みによるロスが出ることもあります。海外に届けるには、畑でよいものを作るだけでなく、輸送中の品質をどう守るか、安定して供給できる体制をどう整えるかも大切です。

こうした工夫があるからこそ、日本で親しまれてきたさつまいもを、海外でも楽しめる形にして届けることができます。

焼き芋から冷凍焼き芋、スイーツへ広がる

海外で広がっているのは、生のさつまいもだけではありません。焼き芋、冷凍焼き芋、干し芋、スイーツなど、さまざまな形で届けられています。

たとえば、静岡県のさつまいもブランド「oimo&coco.」では、冷凍焼き芋の輸出に取り組んでいます。焼き上げたさつまいもを急速冷凍することで、焼きたてに近い風味や食感を保ち、解凍後も日本らしい焼き芋のおいしさを楽しめるようにしています。現地で焼き芋を作る設備が限られていても、冷凍品であれば品質を保ちながら届けやすくなります。

また、同ブランドでは、焼き芋そのものだけでなく、さつまいもを使ったスイーツも展開しています。アイスクリーム、プリン、モンブラン、カヌレなど、さつまいもを主役にした商品にすることで、海外の人にもデザートとして楽しんでもらいやすくなります。焼き芋の甘さをそのまま伝えるだけでなく、現地の食べ方や好みに合わせて形を変えている点が特徴です。

干し芋を手軽に食べられる形にした商品もあります。「BENI BITES(ベニバイツ)」は、南九州産のさつまいもを使った干し芋バーです。

日本で昔から親しまれてきた干し芋を、持ち歩きやすく、手に取りやすいスナックとして楽しめる形にしています。国内だけでなく海外にも届ける商品として展開されており、日本のさつまいもの魅力を伝える事例のひとつです。

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