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国際女性デーを機に考えてみる、ジェンダーバイアス

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YOKARE編集部
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国際女性デーを機に考えてみる、ジェンダーバイアス

国際女性デー(3月8日)を機会に、イベントやアンケート調査が多く行われています。そのテーマは、エンパワーメント、健康とウェルネス、キャリア、ライフスタイル&ファッションとさまざまです。

2024年「国際女性デー」の国際的なキャンペーンテーマは“#InvestInWomen~「女性に投資を。さらに進展させよう。」

女性の権利を守り、ジェンダー平等の目的で制定された国際女性デーは、幅広い分野で取り組みが行われるようになりました。

一方で、根本的には無意識のうちに「女性ってこうだよね!」というバイアスは存在し、社会生活の中でもジェンダーバイアスを感じるシチュエーションはあるのではないでしょうか。今回は、ジェンダーバイアスやジェンダー・ギャップについて考えてみました。

国際女性デーって?

アメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めて女性労働者がデモを起こしたのが起源とされています。1900年代初頭にアメリカで起きた女性の参政権や労働に関する運動から始まりました。アメリカでは1909年2月28日に「全米女性の日」が制定され、翌年の1910年にはコペンハーゲンで開催された会議に17ヵ国が参加し、3月8日を女性の権利運動を称える「国際的な女性の日」としました。

その後、1975年に国連が3月8日を国際女性デーを制定し、「国際女性デー」と呼ばれるようになりました。

国際女性デーは、以下の目的を掲げています。

  • 女性の政治的、経済的、社会的な権利向上
  • ジェンダー平等の実現
  • 女性に対する差別や暴力の撤廃
  • 女性のエンパワーメント

ジェンダーバイアスとは

ジェンダーバイアスとは、「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった固定的な観念に基づいて、人や社会が無意識のうちに持つ偏見や差別を指します。
例えば、職業選択、家事育児、言葉遣い、容姿などもジェンダーバイアスの影響を受けると考えられています。

ジェンダーバイアスといった固定観念だけでなく、現実的にはジェンダー・ギャップという課題もあります。

女性の権利やジェンダー平等などはよく取り上げられているものの、いまだに根強い性差別が世界には存在します。日本は世界経済フォーラムが2023年に公表した「The Global Gender Gap Report 2023 」レポートで、ジェンダー・ギャップ指数が146カ国中125位とG7のなかで最低レベルでした。順位は2006年の公表開始以来、最低でした。

「教育」「健康」「経済」「政治」の4分野で、個別の指標を確認すると、日本の女性の「教育」と「健康」のランクは毎年トップクラスです。日本は、「教育」では146カ国中1位です。「政治」は146か国中139位、「経済」は146か国中121位と最下位群。

ジェンダーギャップの認識に男女差あり?!

『女の転職type』会員である女性に、今の職場にジェンダーギャップ(男女格差)があるか尋ねたところ、26.1%の人が「非常にあると思う」と回答し、「ややあると思う」の43.0%と合わせると69.1%の人が「ある」と感じていることがわかりました。

男性にも聞いたところ、52.4%の人が「ある」と感じているという結果になりました。「ある」と感じている男性は女性と比較すると16.7%低く、とくに30代では女性よりも男性の方が22.7%も低い結果です。

男性側は差がないと感じていても、女性側は差があると感じている結果です。

自分の中にジェンダーバイアスがある、8割以上

Voicyでもジェンダーバイアス(性別による思い込み)に関する調査をしました。「あなた自身の中に、ジェンダーバイアス(性別による思い込み)があると思うか」という質問に対しては、「あると思う」との回答が81.4%という結果になりました。「あると思う」と回答した人に向けた、「最も大きいジェンダーバイアス(性別による思い込み)は、どこにありそうですか?」との質問に対しては、「職場・キャリア」が34.4%と最も多く、次いで「家庭」が23.9%、「子育て・教育」が20.5%の順に多い結果となりました。

ジェンダーバイアスは気づかないうちに人の心に潜むもの

#LikeAGirl キャンペーンの一環として制作されたーP&Gの生理用品「Always」のCMで、ハッとさせられます。「女の子らしく走って」「女の子らしく戦って」「女の子らしくボールを投げて」と指示されると、小学生くらいの少女と若い世代の女性ではその表現に差が見られ、男女でも差が見られます。

「女の子らしく」という言葉は、バイアスがあり、女性にも影響を及ぼしていることがうかがえるようなドキュメンタリーCMです。

FIFA 女子ワールドカップに向けて作成されたCMは「女子がサッカーをやる!」ことへの偏見を覆すような作品でした。女子サッカーは過小評価されていて、「女子サッカーは面白くない」「女子はサッカーをやるものではない」といった風潮がある中、とても思い切ったCMでした。

2010年代の斬新なアイディアは私たちにバイアスがあることに気づかせてくれます。

ジェンダーバイアスにより女性の自尊心は低いのか?

女性の自尊心の低さを助長するさまざまな要因については、これまで多くの議論が行われてきました。2014 年、Katty Kay と Claire Shipman は、The Atlanticに「The Confidence Gap(自尊心の差)」という記事を発表しました。例えば、コーネル大学で行われた研究では、男性は自分の能力とパフォーマンスを過大評価しているのに対し、女性は両方を過小評価していることが判明したことなどが取り上げられています。

一方でこの記事に対して自信のなさが問題ではないと主張する女性も。自信があるように振る舞うことで「感情的」「ヒステリック」「攻撃的」といわれ、最終的には「女性だから…」と言われてしまうことを恐れている人も一定数は存在し、彼女たちはどっちの選択してもを否定されるという構造自体が問題と気づいていると言います。

米国国家経済調査局の調査によると、80%近くの女性が自尊心の低さに悩み、職場で自己主張することを敬遠しています。言い換えれば、5人に4人の女性が、自信と知名度の欠如によってキャリアアップを妨げられている可能性があるのです。

引用:Forbes Council

固定観念というものは自分自身が思う以上に影響が強いものかもしれません。

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