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コロナ禍で顕在化した「ロスフラワー」への取り組み

SDGs
YOKARE編集部
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コロナ禍で顕在化した「ロスフラワー」への取り組み

新型コロナウイルスの感染が拡大し、卒業式や結婚式などのイベント中止により、お花の出荷が減少したことでクローズアップされたお花の廃棄。

花業界では、規格・品質・サイズなどに適合しないため破棄されるお花、売れ残ってしまって破棄されるお花が以前から課題となっていました。破棄されるお花をロスフラワーと言い、最近ではお花屋さんを始めとした企業がロスフラワーを削減させるように取り組んでいます。

プライベートフラワーサロン「 GROUND」の取り組み 

GROUNDのデザイナー大谷裕佳(おおたに ゆか)さんは、大谷は17歳から街の生花店でアルバイトを始め30歳で独立開業するまでお花を廃棄せざるをえない状況を多々経験し、15年前にお花屋さんを開業するときは絶対にお花は破棄しないという想いを持っていたそうです。2006年にフラワーサロン「GROUND」をオープン。住んでいたマンションの1室(6畳)でゼロからのスタート。2013年、神戸市中央区のフロア(100坪)に移転。今では年間30,000件を超えるフラワーギフトのご注文があり、コロナ禍でも益々加速する兵庫県では販売件数No.1のフラワーショップにまで成長しています。 


 
そんな「 GROUND」では、2021年11月にクリスマスリース専門店「 GROUND」をプレオープンしました。プレオープン後、フラワーリース専門店を2022年1月17日にグランドオープンしています。 SDGsの17の目標の「12.つくる責任 つかう責任」を実現する完全予約制のプライベートフラワーサロンです。 
 
GROUND代表の大谷さんは4歳の娘を育てながら、お花も自分の家族のように大切にしたい「お花は家族」という理念のもと、開業から15年間フラワーロス0(お花の廃棄率0)を達成しました。 一般的な花屋のフラワーロスが30~60%といわれる中で、15年もの間フラワーロス0を続けてきたことは、 お花を扱う花屋が自然や環境を大切に考え、SDGsが謳われる前から企業一丸となって取り組みを続けています。

サイズが小さかったり茎が短いなどの規格外で花屋の店頭に並ばないお花も規格などに関係なく楽しめる「フラワーリース」であれば存在感のある彩りになるそうです。
また、プリザーブドフラワーでもドライフラワーにしても生花より長く楽しめ、どのお花も一輪と残すことなく活かすことができます。

GROUND:https://www.ground.ne.jp
インスタグラム :https://www.instagram.com/ground.japan/

ケニアのバラを販売している「AFRIKA ROSE」のロスフラワーへの取り組み 

世界最高品質のバラをケニアから直輸入している「AFRIKA ROSE」。

AFRIKA ROSEでは、東京・広尾と六本木ヒルズの店舗で廃棄になる予定のバラをドライフラワー等に加工することで廃棄をなくす取り組みを開始しました。

週に2回新鮮なバラをケニアから輸入しており、店頭では4日以内に輸入された最も新鮮なバラのみを販売している。5日目以降のバラは「アウトレット花束」として自宅用限定で低価格で販売、それでも余ったバラは店頭に飾るディスプレー用のバラとして再利用している他、キャンドルやアクセサリー等に花びらを加工して商品開発も行ってきました。

ロスフラワーを加工しイベント等で展示する事業を行う株式会社RINと提携を行い、廃棄される予定のバラの命に再び光を当て、花の廃棄率0%を目指しています。

規格外のお花を取り扱うサブスクサーブのロスフラワーへの取り組み

かわいいお花の定期便を運営する株式会社medeluは2022年3月30日より新サイズのMiniをリリースしました。
生産過程で「流通規格外」として流通する前に処分されてしまうお花は約10%~20%。「流通規格外」のお花も新商品として取り扱うことで、お花の廃棄率削減を目指しています。

生産過程で茎が短く発育したり、輪数が少ないお花を流通させ、お花の廃棄率減少を目指します。 
 

お花の廃棄率減少への取り組みとして、medeluのAnyRoomコースに「Mini」のサイズを新たに追加し、生産者から仕入れた「流通規格外」のお花を中心にミニブーケをお届けしています。


 

  • 生産者から仕入れた「流通規格外」のお花を利用 
  • どなたでも継続的にご利用頂けるように698円/1配送と安価な価格(税込・送料無料) 
  • 小さなポストでも投函できる厚さ2.5cmの専用BOXで配送 
  • ・ポストに届いたらメールで通知 
  • 全国配送可能(沖縄県と一部の離島・山間部を除く) 

 URL:http://www.medelu.flowers

サスティナブルディスプレイでのロスフラワーへの取り組み

ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」を展開するI-neは、「植物と共に生きる」をブランドコンセプトにしています。2021年5月25日(火)より株式会社RINとタイアップし、フラッグシップショップBOTANIST TokyoとBOTANISTルクア大阪店に「ロスフラワー」を取り入れたディスプレイを展開しました。

世界環境デーにあたる2022年6月5日(日)より、全国バラエティショップ、ドラッグストアにて夏限定「ボタニカルリフレッシュシリーズ」をリリース。一部のパッケージには環境に配慮したバイオマスPETを採用するとともに、自然落下した茶の“実”をアップサイクル(捨てられるはずだった廃棄物や不用品を新しい製品にアップグレード)した「国産茶の実オイル」を配合した商品を販売しています。

今回のボタニカルリフレッシュシリーズには、「静岡茶」「宇治茶」にも並ぶ三大銘茶の一つ、埼玉県狭山市で栽培されている希少な「狭山茶」の茶の実から抽出した「国産茶の実オイル」を配合。自然落下した茶の実のみを使用した国産チャ種子油100%のオイルです。

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