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10月1日保湿医薬品が値上げへ、皮膚科医が乾燥肌の実情と対策を紹介

美容
YOKARE編集部
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10月1日保湿医薬品が値上げへ、皮膚科医が乾燥肌の実情と対策を紹介

10月3日に行われた日本ゼトックの化粧品ブランド「ヘパトリート」新商品発表が行われたへパトリート×美STの特別イベントでは、順天堂大学皮膚科 非常勤講師 木村有太子先生が美ST 編集長 千田真弓さんとの対談で医薬品と医薬部外品の実情を紹介しました。

自称敏感肌が増加中?ゆらぎ肌の一番原因はストレス?! 

診察においても敏感肌が増えているのでしょうか。「敏感肌自体はきっと昔からあったが、”ゆらぎ肌”という言葉が出てきてから、自分もと思う人が増えたと思います」と木村先生は分析。千田さんも、ゆらぎ肌への関心の高まりによって、「肌の不調は感じても病院には行くほどではない、そういった場合は”ゆらぎ肌“ではないかと気づきに繋がっているのではないか」と話します。

「肌の調子が崩れる要因は外的要因と内的要因の2つがあります。外的要因は、紫外線、PM2.0や花粉症、エアコンなど。内的要因で一番多いのはストレス。美ST世代の方はホルモンバランスの乱れも。」と木村先生。

ホルモンバランスの乱れは、肌の乾燥やバリア機能の低下を引き起こし、外的刺激に対して肌が敏感になりやすい状況を作り出すと言われています。ストレス管理やホルモンバランスを整えることも年齢が上がるにつれて気をつけたいところ。一方で、家事や育児、仕事に忙しく、なかなかそうも言ってられない現状も。

木村先生は、ごわごわするなどいつもと違う感じを受けたら、お肌を鎮静化して、守りのスキンケアをすることが必要と説明。

同様の保湿として「ワセリン」も有名です。

ワセリンは保護膜を張って水分の蒸発を防ぐのに対して、ヘパリン類似物質は保湿剤として機能するから乾燥肌で悩む高齢者まで使用していると違いを説明した上で、「日常的にヒルロイドが入っているものを使うのはメリットがある」。また、注意点としては、グリチルリチン酸など炎症を抑える成分が一緒に入っていますが、ヘパリン類似物質は血流を良くなるので傷がある場合は避けましょうと加えました。

ヘパリン類似物質とは?ヘパリン類似物質が配合されて低価格なヘパトリートとは?

2024年10月1日(火)にはいよいよ、乾燥肌やアトピー性皮膚炎に処方されるヒルロイドの負担額が引き上げられます。ヒルロイドはヘパリン類似物質を有効成分とする医療用医薬品です。

最近では美容目的や軽い乾燥肌など、必ずしも治療が必要でないケースでも保湿剤が医療機関で処方されることが増え、医療費全体に対する負担が増加していた背景があります。そのため、医療費の財源を逼迫しているという問題があり、ヒルロイドの負担額が引き上げられました。

以前から医薬品の美容としての利用がSNSで話題となり、流行している側面もあったため、日本ゼトックでは継続的に使うことができるヘパリン類似物質の医薬部外品「へパトリート」2020年9月より発売開始。


一般の化粧品には実力がありすぎて配合できないヘパリン類似物質を配合している医薬部外品ヘパトリートは、日常的に使えることはメリットがあります。

新商品発表では日本ゼトック株式会社 中出敦子さんは、「見本かと思ったと言われた」と言います。高額なヘパリン類似物質をお手頃な価格で提供するために容器はコストカットし、低価格を実現したそうです。

薬用エイジングケア美容液

新商品の「薬用エイジングケア美容液」の1つ目の有効成分「ヘパリン類似物質」、2つ目の有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」。2つ目の有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」は、肌あれやニキビ予防を目的に配合される成分です。

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