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「むくみ」や「冷え」の関係性しているの?

カラダ
YOKARE編集部
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「むくみ」や「冷え」の関係性しているの?

冬になると「むくみ」や「冷え症」になる人が増える傾向がありますが、「むくみ」や「冷え症」は関係があるのか考えたことはありますか。今回は「むくみ」や「冷え症」の関係を東洋医学と西洋医学のそれぞれの視点から解説します。むくみや冷え症に良い効果のある食べ物や飲み物も参考に。

「冷え」と「むくみ」は関連しているの?

むくみは余分な水分が体内に溜まってしまい起こります。さらに、滞った水分が冷えることで冷えにつながります。 冷え性やむくみに関しては西洋医学と東洋医学でも考え方が違うので紹介します。

西洋医学と東洋医学の違い

「西洋医学」は西洋で発展してきた医学で、現在の日本の医療は西洋医学が中心です。西洋医学は、東洋で発展してきた医学で漢方医学、鍼灸医学などがそれにあたります。最近では、西洋医学では病気として扱えない不調を訴える人が増え、融合させた診療をしようとする動きがあります。

西洋医学的な解説

  • むくみ

心臓や腎臓などの重大な疾患が隠れている場合もありますので、西洋医学に置ける重要な疾患ではないをチェックすることが大事です。急にむくみがでるようになった場合、心臓や甲状腺の病気の可能性もあります。 多くの「むくみ」は、体内の「水」の偏りにより生じていて、「水」の偏りによる「むくみ」は西洋医学的なリンパマッサージなどだけでなく、身体の内側から改善する必要があります。むくみの漢方治療と合わせてむくみにくい体質へ改善するような指導が行われます。

体の中の水分は、血管内、細胞内、細胞と細胞の間(組織間液)にあり、体重の約60%を占めています。 そして、「ミネラル」 や 「アルブミン」 というたんぱく質などの働きで、これらは常に行き来して浸透圧を調節し、バランスをとっています。 しかし、何らかの原因でこれらのバランスが崩れて、血管の外に水分が過剰にたまってしまうと、 「むくみ=浮腫」という状態になります。
出典: むくみ|漢方サロン アクシスアン
  • 冷え症

西洋医学では冷え症は病気として扱われていませんが、血行不良や自律神経が冷え症の原因と考えられます。

東洋医学な解説

  • むくみ

東洋医学において、水の巡りが滞り、水を体に溜め込んでしまうことを「水滞」と「水毒」とも呼ばれます。むくみをはじめ、頭痛、めまい、下痢などの症状は、水が滞った「水滞」が原因であると考えられています。

むくみは、余分な水分(代謝できない水分)が、体内や体表面に溜まってしまった状態と考えています。
出典: むくみ|漢方サロン アクシスアン
  • 冷え症

漢方医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があり、「気」はエネルギー、「血」は血液、「水」は体液のことを言います。冷え症は、血が足りない状態(血虚)、血がとどこおっている状態(お血)、水分がたまっている状態(水毒)、気が不足している状態(気虚)などと考えらます。

「冷え」と「むくみ」の原因

作られた熱が届かない

「作られた熱が届かない」で冷えやむくみが起きる場合は、下記が主な原因になりがちです。

  • 同じ姿勢でいることによって筋肉が硬直
  • 食生活の乱れ
  • ストレスなどによる自律神経に乱れ
  • 運動不足
  • 食べ過ぎなどによる消化不良

体内で熱が作れない

「体内で熱が作れない」で冷えやむくみが起きる場合は、下記が主な原因になりがちです。

  • 基礎代謝の低下
  • ダイエットによる熱量不足

体内の熱が逃げやすい

「体内の熱が逃げやすい」で冷えやむくみが起きる場合は、下記が主な原因になりがちです。

  • 自律神経に乱れによって毛細血管の拡張がうまくいかな
  • 皮膚の露出が多い

体内で熱を作り、その熱を体内に届けることで冷えやむくみの改善になります。それに加えて、ストレスを軽減し、自律神経の働きを正常にすることが必要です。

 

「冷え」と「むくみ」にNGな食べ物

塩分の多い料理や食品や食べ物

塩分が多い食べ物や食品は、血中のナトリウム濃度を下げるために水分を必要とするので、むくみやすくなります。

  • ラーメン
  • インスタント食品

一概には言えないが体を冷やす食べ物

暖かい土地や暖かい時期に取れる作物は、熱を下げる作用があるものが多いです。 緑、白、青などの寒色系のものが多く、水分や油分が多く体を冷やす可能性があります。

  • 野菜…きゅうり、ナス、レタスなど
  • 果物…スイカ、キウイ、レモンなど
  • 飲料…牛乳、コーヒーなど
  • そのほか…豆腐など

食べ物を加熱したり、体を温める食材と組み合わせたりするなど摂り方を工夫すると良いでしょう。また、体を冷やす食べ物でもカリウムが含まれて、血流をよくする効果もあります。食材は体を温める、冷やすの作用だけでなく、様々な作用があるので、体を冷やす食材を食べない方がいいということではありません。

アルコールの摂取

アルコールには体を温めると思われがちだが、冷たいビールも燗をした日本酒でも、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが血管を拡張させるため、皮膚から熱が大量に放散される。お酒を飲み過ぎると体温が低下しやすくなるので、飲み過ぎに注意しよう。
出典: 冷え性を克服するための6つの改善策 冷え性の原因は血行不良|一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

「冷え性」と「むくみ」の効果的な食べ物

「むくみ」には利尿効果がある食材を

特に「むくみ」には利尿効果がある食材は下記が挙げられます。

  • とうもろこし、黒豆、小豆、ハトムギ、アボカド、納豆、ゴボウ

「冷え症」には体が温まる食材を

特に「冷え症」には体が温まる食材や食べ物は下記が挙げられます。

  • 野菜…しょうが、ねぎ、にら、にんにく
  • 果物…栗、ラズベリー、あんず
  • 肉や魚…牛肉、鶏肉、レバー、赤身の魚
  • 飲み物…ココア、玄米
  • そのほか…シナモン、黒糖、みそ、しょうゆ

寒い地域や季節に採れる食材は、体を温める作用をするものが多く陽性食品と言われています。

塩分を摂りすぎた場合はカリウムがとれる食材

陽性食品は塩分が強い性質もあるので、塩分を摂り過ぎかなと思った時は、カリウムが含まれている食材を食べ合わせると良いでしょう。カリウムは水分や塩分を排出する働きをするので、血行を良くし、むくみを解消します。

  • パセリ、アボカド、ひきわり納豆、ほうれん草(生)

まとめ

「むくみ」や「冷え症」の解決策としては、栄養のバランスを考えた食事を摂ること、自律神経が正常に働くようにすること、基礎代謝や筋肉量をあげることが重要です。食事だけで改善するというよりもライフスタイルの見直しをすることをオススメします。ストレッチをしたり、ウォーキングをしたり、リラックスする時間を作ったりして、血行に流れをよくしましょう。その上で食事も、「むくみ」や「冷え症」に効果的な食材を選ぶようにすると良いでしょう。

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