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冷え性の対策に「ポリフェノール」

カラダ
YOKARE編集部
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冷え性の対策に「ポリフェノール」

とくに女性に多いといわれる、冷え性。指先が冷たく不便だったり、職場でも上着が欠かせなかったり...と何かと困ることも多いですよね。

着るものや暖房などで体の外から温めることはもちろんですが、体の中から温めることも大切です。食べ物に含まれる「ポリフェノール」には、 冷え性の対策にも効果が期待できるポリフェノールがあります。冷え性に期待できる「ポリフェノール」とはどんなポリフェノールでしょうか。

解決すべき冷え性の原因は血行不良や熱の生産不足

実は冷え性自体は病気ではないため定義も決まっていません。「手や足が常に冷たく感じる」「人と比べて寒がり」といった曖昧な症状から”冷え性”を自覚するという方がほとんど。

冷え性と診断されることもなければ、明確な治療法もありません。

しかし、体が冷えていても健康には影響がない、というわけでもないのが実際のところ。 体温が低いと免疫力や代謝の低下、血液の巡りが悪くなり、体の不調を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

冷え性の女性の中にはむくみが気になる方や、強い月経痛、月経不順で悩んでいるという方も少なくありません。 冷え性の原因として考えられるのは、血行不良や熱の産生量不足。 加えて、外的要因による冷えも冷え性のきっかけとなります。

  • 冷房の効いた空間にいることが多い
  • 薄着などで体を冷やしてしまう
  • タイトな下着や服で締め付けることで血流が悪くなる
  • 慢性的な運動不足
  • 体を冷やしてしまう食べ物を多く摂っている
  • 筋肉量が少ない

外側から体をあたためることはもちろん、運動や食事などの生活習慣の改善が大切というわけです。

血行不良の改善に効果が期待されている「ポリフェノール」

冷え性の原因の一つは、血行不良。ポリフェノールの中には、これを改善してくれる成分が複数あります

  • ケルセチン

効果:血流改善、コレステロール低下  

レタスなどの葉菜類や、ブロッコリーなどの花菜類をはじめとする野菜に多く含まれる成分。とくにこのケルセチンが多く含まれるのが、玉ねぎ。100gあたり~50mgもの量が含まれています。

  • ヘスペリジン

効果:血流および血圧改善  

柑橘類に多く、とくに皮や袋、スジなどに豊富に含まれています。 ポリフェノールの一種でありながら、ビタミンPとよばれるビタミン様物質の一部である成分。毛細血管の強化とともに血流の改善効果が期待できます。

  • ジンゲロール/ショウガオール

効果:血流改善

ショウガに含まれる辛味成分の一つである、ジンゲロール。熱や乾燥、分解によって変化したものがショウガオールになります。 手足の血管拡張や、一時的に体の表面の温度を上げる効果があるとされています。 冷え性にはショウガを、といわれる理由はこの成分による効果ですね。

冷え性対策だけじゃない、ポリフェノールのうれしい効果

冷え性対策におすすめなポリフェノールですが、冷え性対策以外にもうれしい効果が。

特に先ほどご紹介した成分の中でも、ケルセチンとジンゲロール/ショウガオールには「抗酸化作用」があります。

健康や美容に関心の高い方には、体の「酸化」や「抗酸化」という言葉には既に馴染みがあるのではないでしょうか。 酸化を一言でいうと、体がサビつくこと。 酸化力の高い「活性酵素」によって、酸化は引き起こされます。 もともと活性酵素は体には必要なもので、高い酸化力で細菌から体を守ったり、酵素の働きを促したりする良い役割があります。

問題なのは、この活性酵素が過剰になってしまったとき。 睡眠不足や偏った食事などの生活習慣、紫外線やタバコ、ストレスなどの影響によって活性酵素の量は増えてしまいます。 そうして過剰な活性酵素によって体が酸化すると、シミ・シワ・くすみといった肌の悩みに白髪、免疫力の低下など、健康・美容ともに老化が進んでしまうんですね。

「抗酸化作用」をもつポリフェノールを摂ることで酸化をできるだけ抑えることができるというわけです。 女性に多い冷え性を改善しながら、気になるアンチエイジング効果まで期待できるポリフェノール。 

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