寒い季節の「冷え」と「むくみ」、機能性表示食品で軽減を!
寒い季節になると「冷え」や「むくみ」が気になりませんか。「冷え」と「むくみ」は別々のことのように思うかもしれませんが、密接に関係しているのです。冬場の「冷え」「むくみ」の軽減をサポートする機能性表示食品について解説します。
「冷え」と「むくみ」の関係は?
冬になると、手足の「冷え」が気になります。不規則な生活による体調不良や、何らかの理由で血行が悪化するなど、人によって原因はさまざまです。
「むくみ」は筋肉の働きの低下が原因。長時間、立ったままの仕事や座ったままの仕事をしていると、足の筋肉の収縮・弛緩作用が悪化し、血行が悪くなって「むくみ」の原因となります。
「冷え」と「むくみ」はまったく無関係のように思うかもしれませんが、寒い季節になると、同時に生じることも珍しくありません。これは、気温が下がると足が冷えて筋肉が硬直し、血液の流れが悪くなるからです。
寒い季節の「冷え」「むくみ」対策として、入浴やマッサージ、軽めの運動が効果的。仕事中は使い捨てカイロなどを利用して、足元を温めることもオススメです。
「冷え」「むくみ」のダブル効果をうたった機能性表示食品に注目!
「冷え」「むくみ」対策として、最近では機能性表示食品が注目されています。
消費者庁のホームページを見ると、「冷え」対策の機能性表示食品は116件(2022年10月26日現在)の届出が公表されています。「むくみ」は75件で、どちらも人気カテゴリーです。
さらに、「冷え」と「むくみ」の両方に対応した機能性表示食品の届出は50件超に上ります。そのうち販売中の商品は約半分です。
「冷え」「むくみ」のダブル効果をうたった機能性表示食品については、サプリメント形状の商品が主流。サプリメント以外では、粉末清涼飲料やゼリータイプの商品が流通しています。
商品パッケージには、「健常な女性の夕方の足のむくみを軽減する。冷えにより低下した血流を正常に整え、冷えによる末梢の皮膚表面温度の低下を軽減する」などと表示されています。
配合成分はヒハツ由来ピペリン類
ダブル効果の商品に配合されている成分は「ヒハツ由来ピペリン類」です。
ヒハツはコショウ科の植物で、インド・東南アジア・中国南部などに分布しています。沖縄では島コショウの「ピパーチ」として知られています。
ヒハツには、ピペリンという成分が含まれています。ピペリンはアルカロイドの1種で、辛味の成分です。ヒハツに含まれるピペリン類には、「冷え」による皮膚表面温度の低下を軽減したり、足の「むくみ」を軽減したりする働きがあります。
「冷え性」や「病的なむくみ」ではなく、健常者が対象
ダブル効果をうたう機能性表示食品の有効性は、「研究レビュー」という手法で確認しています。研究レビューでは、世界中の関連する研究論文を収集し、総合的に判断します。
研究レビューに用いた研究論文を見ると、健常者を対象とした試験を行っています。「むくみ」については、一過性の足のむくみを自覚している日本人の成人女性が被験者。「冷え」についても、健康な人に手などを冷水につけてもらって、抹消の血流量や皮膚表面温度の変化を測定しています。
つまり、機能性表示食品は健康な人が摂取する商品であり、疾病の「冷え症」や「慢性的なむくみ」「病的なむくみ」を抱えている方に向けたものではありません。この点を十分に理解して利用しましょう。
入浴や運動に機能性表示食品をプラスして冬を乗り切ろう!
冬場は帰宅後にじっくりと入浴し、その後に足のマッサージをしましょう。軽いジョギングや体操など、適度な運動も忘れずに。
さらに、機能性表示食品もプラスして、寒い季節を乗り切ってくださいね。