痛みが気になる口内炎…口内炎の原因とセルフケア
ある日、突然できる口内炎…。口内炎ができると食事をするのも、痛いですし、ストレスに感じますよね。口内炎は、口の様々な場所にでき、口内炎ができる部分によって呼ばれ方が違います。 歯茎にできた口内炎は「歯肉炎」、唇の裏などは「口唇炎」、舌は「舌炎」、口角は「口角炎」と言われます。 そして、口内炎には様々な種類がありますが、一番多いのは「アフタ性口内炎」。今回は口内炎ができる原因と、ライフスタイルや食生活から口内炎の対策を紹介します。
あなたの口内炎はどれ?
ストレスで起こる?「アフタ性口内炎」
こんな時になりやすい
- ストレスや疲れが溜まっている
- 睡眠不足
- 栄養不足
アフタ性口内炎ができてしまう原因はわかっていませんが、上記のような時にできやすいと言われています。
症状
2〜10mmほどの白い潰瘍(アフタ)が、頬の裏側や唇の内側、歯茎、舌にでき、痛みを伴います。2〜3個が群がってできることもあります。おおよそ10日〜2週間程度で治ります。
外的刺激で起こる「カタル性口内炎」
こんな時になりやすい
- 熱湯などによる火傷
- 矯正器具や入れ歯等の物理的刺激
- 頬を噛んでしまった
症状
アフタ性口内炎と違って、炎症が起きている境界が不明瞭です。赤く晴れたり、水膨れができたりします。
乳幼児がなりやすい「ヘルペス性口内炎」
ウイルスが原因で起こる口内炎です。唾液などの接触感染が考えられます。
こんな時になりやすい
- 感染した子どもや再発している大人からヘルペスウイルスが口の中にうつる
- 大人の場合は一度かかるとウイルスを持ってしまうので、疲れなどで免疫力が下がった時に発症しやすい
症状
口内に水泡がたくさんでき、歯茎も赤く腫れたりします。子どもの場合は39℃近い熱が出ます。
口の中の常在菌による「カンジダ性口内炎」
カンジダ菌は、私たちの体にもともと存在している菌ですが、増殖してしまい、口の中に白い苔(こけ)のような斑点ができます。
こんな時になりやすい
糖尿病や血液の疾患など病気を患っている 抵抗力が弱まっている(乳幼児、高齢者、妊婦など) 抗生物質や抗菌薬の投与をしている
症状
口の中に白い苔(こけ)のような斑点ができますが、痛みはありません。進行するにつれて炎症を起こしたり、痛みが出たりします。
タバコの喫煙よる「ニコチン性口内炎」
ニコチン性口内炎は、長期間喫煙することで発症するとされて、つまりヘビースモーカーの方がなりやすいとされています。タバコを吸うことで口内が乾燥状態になることや、化学物質を体に取り組むことで起こるとされています。
こんな時になりやすい
1日に何本もタバコを吸う
症状
口の中に楕円形状の白い潰瘍ができる場合や赤い斑点が見られる場合の2タイプの症状になります。自覚症状がないことが多いですが、食べ物や飲み物がしみて気づくことがあります。
ライフスタイルから見直して口内炎のセルフケアをしよう
栄養バランスを見直そう
口内炎は栄養バランスが崩れているときにできる恐れがあります。特に粘膜の新陳代謝を促進させるビタミンB2、粘膜の健康を維持する働きが期待できるビタミンAが不足していると起こりやすいです。 口内炎の改善を早めるためにはビタミンB2を摂取するように心がけましょう。ビタミンB2は、わかめや寒天、ひじきなどの海藻類、納豆やごぼうなどの豆類・根菜類、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品、サバ、イワシ、レバー、うなぎ、卵に多く含まれています。
漢方やハーブで改善しよう
口内炎に効く生薬「サンザシ」。サンザシは中国では知られている果物で、食物繊維、ミネラル、ビタミンがバランスよく含まれていて、消化を助ける働きがあります。漢方でも消化不良や下痢の改善に使われ、整腸作用があるので、通販などで液体やドライフルーツとして販売されています。 また、バラ科のノイバラの果実を乾燥したものをエイジツと言います。その花を蒸留し抽出した薔薇油を口内炎に用います。
免疫力を高めよう
免疫力を高めるには、バランスの良い食事をとり、睡眠を十分にとることが大切です。それが腸の調子を整えることに繋がり、免疫力を高めることになります。 それ以外にも、「体温が1度下がると免疫力が30%落ちる」と言われています。適度な運動を行い、血行を良くし、筋力をつけ、代謝をあげることが必要です。
ストレスを軽減しよう
現代社会ではストレスがたまり、交感神経が優位になりがち・・・ 自律神経は、交感神経と副交感神経に分類されます。この神経は、自分の意志でコントロールすることは難しく、意識的に交換神経を休ませる環境を作り出すことも必要かも。 交感神経は、日中の戦闘モードの時に優位に働く神経で、自宅に帰りリラックスしている時に副交感神経は優位に働きます。副交感神経が活性化されると、ぐっすり眠れることができ、心身ともに回復できます。 ストレスを解消するためには、交感神経を休ませ、副交感神経を活性化させると良いでしょう。
おすすめのリラックス方法
- ヨガ
- ストレッチ
- ウオーキング
- アロマの香りでほっとくつろぐ
- 趣味に打ち込む
- 音楽を聴く
ストレスが溜まると、交感神経が活性化された状態が続いてしまうことで、腸の動きは悪くなってしまいます。副交感神経が働くようにリラックスできる環境を自分で作り、心身ともに健康な状態を維持するように心がけましょう。副交感神経が働くことで血管が拡張し、胃腸が活発に動くようになります。
まとめ
口内炎は栄養バランスの乱れや疲労、ストレスによって発生しやすくなります。ビタミンB2やビタミンAの含まれている食べ物を摂るようにしましょう。 適度にストレス発散をし、リラックスできる環境を自分で作ることも大切です。