紫外線によって特に日焼けしやすいのは肩、顔、腕!専門家が教える紫外線対策の新常識とは

年々夏の暑さが厳しくなり、紫外線の強さを感じている人も多いはず。「昔はこんなに暑くなかったのに」と、過去の夏と現代の夏を比較しては新事実や知らなかった情報に驚かされることも多いでしょう。こうした中、年々増加傾向にある“紫外線”の特徴や体に及ぼす影響を親子で学ぶイベントを株式会社ランクアップが開催しました。
株式会社ランクアップで子どもの自由研究イベントが開催
同社は8割が女性社員ということから、毎年外部から講師を招き、社員の子どもの夏休みにおける自由研究をサポートする取り組みを行っています。2025年の今年のテーマは紫外線。株式会社ピーカブーの松成紀公子さんをゲストに迎え、7月30日に株式会社ランクアップの社員と、その子ども小学生11人が紫外線について学びました。
アトピーを持つお子さんが皮膚科医に「日焼け対策が必要だ」と言われたことをきっかけに2002年に株式会社ピーカブーを起業した松成さん。現在は全国各地で紫外線に関する講演を行っています。
「太陽は直径約139万kmという地球の約109倍の大きさを持ちます。地球から太陽までの距離は1億5000万kmもあり、歩くと5700年、新幹線でも57年かかるほど遠いです。そんな太陽の光は8分20秒で地球に届きます。紫外線は人間の目には見えませんが、鳥や虫には見えていると言われているんです」(松成さん)
外出する20分前に日焼け止めを2回にわたって塗ることが大切
外だけでなく、窓を通して部屋の中にも届く紫外線。イベントでは、部屋の中で紫外線が一番強い所を見つける実験をしていました。
またプリントを使って紫外線体の中で日焼けしやすい場所を見つける実験では、肩や顔、腕などが日焼けしやすいことがわかり、肌を露出する夏場の日焼け対策の重要性を再確認。
「実は紫外線に当たりすぎるとガンリスクも高まることがわかっています。紫外線が特に強いエリアであるオーストラリアのシドニーでは、国民の多くは一年に1回、皮膚ガン治療をしているんですよ。また日焼けで肌が火傷状態になります。紫外線対策のポイントは、外に出る20分前にはしっかりとUVカットクリームを2回にわたって丁寧に塗ることが新常識です」(松成さん)
外出するときの紫外線対策6か条
最後に松成さんは外出するときの紫外線対策の6か条を解説していました。
「1、外に出ない。2、日陰を見つけて涼む。3、広いつばの帽子を被る。4、長袖のUVカットウェアを着る。5、UVカットクリームを塗る。6、サングラスをかける。午前8時から午後4時までは特に紫外線が強い時間帯なので、この時間に外出するときにはしっかり対策することが重要です」(松成さん)
最近では子どもも登下校中に日傘を差したり、あまりの暑さでプールが中止になったりと、紫外線対策は子どもの生活にも密接に関係してきています。子どもたちは自由研究のテーマとして今回紫外線について学びましたが、ますます暑さや紫外線が強くなるこれからの時代に生きていく大切なことをしっかりと教わることができたのではないでしょうか。