花粉による目や鼻の不快感をを和らげる素材とは?

春先になると、スギやヒノキの花粉が飛び、鼻や喉がむずがゆくなり、くしゃみや鼻水・鼻づまりに悩まされる人が急増します。春先の花粉はスギやヒノキが中心ですが、秋にはイネ科やブタクサ、ヨモギ、カナムグラが花粉を飛散させます。花粉のが飛散し花粉症の原因のひとつになることが報告されています。
食品で花粉症という言葉を用いることはNGですが、機能性表示食品では「花粉・ホコリ・ハウスダスト」と表示した商品が登場しています。現在のところ、機能性の説明で「花粉」の文字を使用している食品は機能性表示食品だけです。
「花粉」による目や鼻の不快感を軽減する機能性表示食品
ディアレプラス|キューピー
酢酸菌GK-1(G. hansenii GK-1)とGABAを配合したサプリメント。
酢酸菌GK-1は、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つとともに、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。そしてGABAは、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感を軽減する機能があることが報告されています。

目鼻ケア 乳酸菌ヘルベ|雪印メグミルク
2024年11月に発売された「目鼻ケア 乳酸菌ヘルベ」。雪印メグミルクが保有する3,000種類以上の菌株の中から発見した乳酸菌ヘルベ(L. helveticus SBT2171)には2~4ヵ月の継続摂取で花粉やハウスダストなどによる目鼻の不快感が緩和する機能があることが報告されています。

隠岐の西ノ島産 ツルアラメ
花粉の悩みに対する素材として着目されたのが、島根県・隠岐諸島 西ノ島周辺の海域に自生する海藻「ツルアラメ」。
「ツルアラメに含まれるフロロタンニンは、海藻特有のポリフェノール成分。フロロタンニンには、目や鼻の不快感が気になる健常な方の花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減する機能があることが報告されています。
特に西ノ島周辺に自生するツルアラメは、葉が大きく肉厚で、他地域のものと比較してフロロタンニンを豊富に含有しているそうです。
2026年に島根県・隠岐諸島 西ノ島に自生する海藻「ツルアラメ」を原料とした海藻由来成分が配合された「隠岐の西ノ島産海藻 ツルアラ」が機能性表示食品として受理されました。

未利用資源だったツルアラメに新たな価値を与えるだけでなく、島内での加工や原料化を通じて、地域に仕事や産業を生み出す取り組みとしても注目です。
花粉が飛ぶシーズンに摂取される食品も
機能性表示食品として登録されていないませんが、花粉が飛ぶ時期に積極的に摂取されている食品もあります。
花粉症の季節には人気のある甜茶は、バラ科の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)。
バラ科の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)の甜茶には、甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール)が含まれています。 肥満細胞からヒスタミンが放出され、鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応を引き起こします。 この甜茶ポリフェノールは、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する抗アレルギー作用を持っています。 詳しい作用機序はわかっていませんが、臨床試験においては抗アレルギー作用に有効であるようです。[※1]
じゃばらは、和歌山県北山村原産の柑橘類。じゃばらに含まれるナリルチンがアレルギーの原因物質の作用を抑えることが確認されています。2019年に発表された大阪市立大学の研究では、じゃばらの果皮粉末を摂取することで、くしゃみ、鼻かみ、涙目など日常生活の支障度について有意な緩和が認められました。
「花粉・ホコリ・ハウスダスト」の機能性表示食品は、花粉症患者でない「健康な人」が使用してはじめて一定の機能性が期待できます。正しく理解した上で、機能性表示食品として届出されている素材や、甜茶のように伝統的に活用されてきた素材を上手に活用してみるのも一つ。
機能性表示食品はあくまでも花粉症患者でない「健康な人」を対象としているため、花粉症の辛い症状は、耳鼻咽喉科に受診するようにしましょう。
参考資料