ワインの健康効果とは?女性にオススメの美容効果も!
今やコンビニにも数あるお酒と共に棚に並べられるワイン。たまにはビールや焼酎ではなく、気分を変えてワインでも!そもそもワインを飲むとどのような健康効果があるのか、よくわかっていない方も多いはず。今回はそんなワインの歴史から紐解き、ワインの健康効果を白ワイン、赤ワインに分けて解説していきます。
1.ワインの歴史
ワインとは葡萄の果汁を発酵させたアルコール飲料で、その歴史の始まりは紀元前にまで遡り、一説には紀元前8000年ごろとも言われています。 歴史的な遺跡や文献などから、この頃にはすでに現在のジョージア(グルジア)周辺でワインがすでに飲まれていたとされています。ジョージアはワイン発祥の地として知られています。 紀元前3000年頃にはフェニキア人によって、ワインが西洋に広められたと言われており、彼らの存在がなければ、ワインが世界に広まることもなかったとさえ言われています。ワイン文化にとって重要な存在なのですね。 紀元前600年頃には、いよいよワイン文化がフランスへ、マルセイユ地方に当初は広がっていきました。その後のワイン文化の広がりはキリスト教の存在なしには語れないものへとなっていきます。 ワインはキリストの血とも言われ、神聖化されていったのです。 こうした背景から、教会や修道院で積極的にワインの製造、醸造が進められ、大幅な技術革新があったとされています。この時代には現代におけるワインというのものが確立されたとも言えます。その後の歴史としては、16世紀の大航海時代を経て、ヨーロッパから世界へと飛躍を遂げました。 日本においてもその時代にスペインやポルトガルから持ち込まれたワインとされています。
2.白ワインの健康効果
まずそもそも白ワインとは葡萄の皮を取り除いて、果汁のみを発酵させて造るワインのことを言います。白ワインの色はそのまま葡萄果汁の色とも言える訳です。さて、その白ワインの注目の健康効果をみていきましょう。ワインの代表的な健康効果として、知られているのが強い抗菌力です。ワインは、大腸菌やサルモネラ菌などの食中毒に対して強い効果を発揮すると言われています。またそれ以外にも、ワインに多く含まれるカリウムの働きから、利尿作用を促し、体外にナトリウムなどを排出してくれるため血圧を下げ、新陳代謝を活発にすると言われ、健康に効果が期待されています。さらにワインに多く含まれる有機酸により、腸内細菌のバランスを整え、ビフィズス菌など善玉菌を増やすなど、整腸作用の健康効果もあると言われています。
3.白ワインの代表的な品種と味わい
白ワインの健康効果が分かったところで、白ワイン選びにも役立つ、代表的な品種や味わいを見ていきましょう。
シャルドネ
フランスはブルゴーニュ地方原産の代表的な品種。味わいはキリッとした辛口で、果実味も感じられ、初心者にも飲みやすい品種です。
ソーヴィニヨンブラン
主にフランスはボルドーやロワール地方で栽培されている品種。味わいはこちらも辛口であるものの、バランスの良い酸味、果実味がポイントです。
リースリング
ドイツを代表する白ワイン用の品種。 何と言っても香りが花や青リンゴのように華やか、味わいは甘口主体で、爽快な酸味、甘味が感じられます。
白赤ともにワインは冷やし過ぎてしまうと本来の味わいを感じ取りにくくなる傾向にあります。また一方で温度が上がっていくと同時に香りを感じやすくなります。
<オススメの温度>
甘口:5~8℃ 辛口:7~14℃
⑤赤ワインの健康効果
赤ワインは黒葡萄の実を皮や種ごと発酵させて造るワインのことを言います。果皮に赤い色素が含まれているため、あの鮮やかな赤い色のワインが出来るのです。 続いて、その赤ワインの注目の健康効果を見ていきましょう。 代表的な健康効果として非常に有名なのが「ポリフェノール」です。ポリフェノールは強い抗酸化作用や認知症予防効果など幅広い効果が期待されている、大変重要な成分です。 また、赤ワインに含まれるミネラルの一種である「クロム」には、体内の中性脂肪を減らし、脂質の代謝を促すことが確認されていることから、動脈硬化の予防に効果的と言われています。 さらに、赤ワインに含まれる水溶性ビタミンの一種である「ビオチン」には、慢性的な肌荒れなどの 要因と考えられているヒスタミンの生成を抑える効果があり、また先ほど説明したポリフェノールの抗酸化作用で肌の老化予防効果もあり、まさに美肌効果に最強の飲みとも言えるかもしれません。
⑥赤ワインの代表的な品種と味わい
カベルネソーヴィニヨン
フランスはボルドー地方原産の代表的赤ワイン用の品種 タンニンの渋みと酸味のバランスのとれた味わい
ピノノワール
フランスはブルゴーニュ地方を代表する赤ワイン用の品種 すっきりとした酸味が特徴、タンニンは少なめで、なめらかな味わい
メルロー
こちらもフランスはボルドー地方原産の赤ワイン用の品種 深みのある色合い、タンニンのきめ細やかさからくるまろやかな口当たりが特徴
⑦赤ワインの美味しい飲み方
いわゆる重い味わい(フルボディ)のワインは、冷やしすぎると渋みが際立ち、本来の味わいを感じにくくなります。また一方で軽い味わい(ライトボディ)もワインは、少し冷やすと口当たりがよく、引き締まった味わいを楽しめます。
オススメの温度
- ライドボディ:10~12℃
- ミディアムボディ:13~16℃
- フルボディ:16~18℃
今回はワインの歴史から紐解き、その健康効果を白ワイン、赤ワインに分けて解説していきました。日頃口にするワインも、歴史やその知識があるとまた味わいも違ってくるはずです。ぜひ家族や友人との食事の際にワインを気軽に楽しんでみてください。