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若者のアルコール離れが止まらない?!ノンアル人気が急上昇

食・料理
YOKARE編集部
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若者のアルコール離れが止まらない?!ノンアル人気が急上昇

2022年4月1日、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。成年年齢の引下げによって、18歳、19歳の方は成人になりますがお酒を飲んだり、たばこを吸うことができる年齢等については20歳以上という年齢が維持されています。

成人の日にちなんで若者のお酒離れについて紹介します。

若者のアルコール離れが進んでいます。「付き合いが面倒」「健康を考えて」など、その理由はさまざま。趣味やストレス解消法が多様化した現代では、お酒との付き合い方も変わりつつあり、ノンアルコール飲料を愛用する方も増えています。

時間を自由に使う、節約、健康のため・・・

かつて、サラリーマンはお酒を飲みながら上司の悪口を言ったり、仕事の悩みを打ち明けたりして、明日の糧にしたものです。しかし、最近では「オフの時間は自分の好きなことに使いたい」といった若者が増加。コロナ禍で、飲みに行く機会や忘年会・新年会が激減したことを歓迎する若手社員が多いようです。

若者のアルコール離れが進んでいるのは、自分の時間を大切にしたい、という理由だけではありません。「所得を考えると節約したい」ということも大きな理由です。また、健康志向の高まりで、飲み過ぎに注意する方も増えています。このほか、飲み過ぎて失敗することを避け、もっとクールに過ごしたいという考え方も流行しています。

20代の「飲酒習慣あり」は7.8%

厚生労働省の国民健康・栄養調査(2019年)によると、「飲酒習慣あり」は20代が7.8%、30代が17.2%、40代が25.2%、50代が28.1%。年代が上がるにつれて、飲酒習慣のある方の割合が高まる傾向にあります。

生活習慣病のリスクを高める量(1日の純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)を飲酒している方の割合も、同様の傾向があります。男性は20代が6.4%、30代が13%、40代が21%、50代が19.9%。女性も20代が5.3%、30代が11.7%、40代が13.9%、50代が16.8%となっています。

お酒を飲む頻度も量も、20代や30代で少ないことがわかります。

減少続く1人あたりの酒類の消費量

若者を中心にアルコール離れが進むなか、酒類の国内市場も縮小しています。国税庁が2022年3月にまとめた「酒レポート」によると、成人1人あたりの消費量は、1992年の101.8リットルをピークに減少を続け、2020年は75リットルとなりました。

特に落ち込みの大きいのが、清酒やビール。アルコール度数の高いものを敬遠する傾向があることや、低価格の発泡酒やチューハイへのシフトが要因と見られています。

ノンアルビールが支持される理由とは?

最近では、ノンアルコール飲料を支持する方が増加しています。あるコンサル系企業のアンケート(20~60代の男女)によると、1カ月のノンアルコールビールの飲用頻度を聞いたところ、「1~2本」が54%、「3~5本」が29%を占めています。

利用する理由は、「健康を気にするようになったから」が最も多く、「気分転換・リフレッシュ」「自分好みの味があるから」「食事に合うから」が続いています。

『オールフリー』『のんある晩酌レモンサワー』などがノンアル市場をリード

コロナ禍で外出機会が減り、健康を気遣う方が増加したことも、ノンアルコール飲料の人気につながりました。

また、清酒やビールと違って、フルーツ味をはじめ、さまざまな風味がラインアップされ、その日の気分に合わせて選べる点も人気の理由です。

ネットショッピングモールの売上ランキングを見ると、『オールフリー』をはじめとしたノンアルコールビール、『のんある晩酌レモンサワー』などのチューハイテイストが人気。このほか、機能性表示食品の『アサヒ スタイルバランス』シリーズなど、健康志向の商品も市場を賑わせています。

「ソバーキュリアス」の流行も

最近では「ソバーキュリアス」という言葉を耳にするようになりました。ソバーキュリアスは、「飲めるけれど、あえてお酒を飲まない」というライフスタイルのこと。欧米で30代前後の方を中心に流行している考え方です。時間の節約、健康のためといった目的とともに、酔っぱらうのではなく、クールなスタイルを重視していると言われています。

このように、消費者のライフスタイルは多様化の時代を迎えています。それに合わせて、アルコール市場も変わりつつあるようです。
 

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