初夏の野草「よもぎ」は草餅以外にもヨモギは使われる?

5月に入るとまず端午の節句を思い浮かべます。端午の節句には菖蒲湯に入る慣わしがあります。地方にもよりますが、菖蒲にヨモギを一緒に括って風呂に浮かべる風習があります。
菖蒲やヨモギには強い香りがあり、それが邪気を払うと考えられていました。ここでは草餅やヨモギ餅として食べてもおいしいヨモギについて考えてみましょう。
草餅とヨモギ餅はどう違うの?
現代では草餅もヨモギ餅も、ヨモギをが練りこまれているお餅になっていて、差異はありません。一昔前までは、厳密にいうと草餅は春の七草のひとつである御形(ごぎょう)、別名ハハコグサ(母子草)を使用している餅が草餅で、ヨモギ餅とは区別されていました。
過去には雛祭りの菱餅は白と緑の2色で、緑の餅がハハコグサを使った草餅でした。

ヨモギ餅とは明らかに違っていたのです。
ヨモギとハハコグサは生えて来る時節が違います。ハハコグサの草餅のあとの草餅がヨモギ餅になったのか、今ではヨモギ餅も草餅も呼び方の違いだけになっています。子どもの成長を願う草餅が母子を潰すことで作られるので縁起が悪いとなって、ヨモギに変わったという説もあります。
ヨモギの効果とは
ヨモギには強い香りからもわかるように、栄養素が豊富に含まれています。単に強い香りによって邪気を払うだけではないのです。期待される効果について考えてみましょう。
デトックス効果と抗酸化効果
ヨモギには利尿作用があると言われています。老廃物の排出を促すことによって、血行が改善。また、ビタミンC、β-カロテンが豊富で抗酸化作用があり、紫外線からのダメージや加齢による酸化を抑える働きによってシミやシワの改善や予防が期待されます。
浄血・造血の効果
ヨモギの主成分クロロフィルには新陳代謝を促す作用があります。それによって血液をキレイに保つとされています。クロロフィル、鉄、ビタミンKの成分には造血作用があり、血液凝固に関与するビタミンKによって止血作用もあるとされています。擦り傷や切り傷にはヨモギの葉を揉んで貼っている時代もありました。
ヨモギの利用法
ここまで考察してきたようにヨモギは多くの薬効が期待されています。草餅以外にどんな利用法があるのでしょうか。
ヨモギを使ったおもな食べ物はヨモギ団子などがあります。飲み物はヨモギ茶。ヨモギは、食べる飲む以外にも、風呂やヨモギ蒸しに使われ、美容と健康の両面から注目されています。
ヨモギ団子

ヨモギ餅・草餅

ヨモギの生麩(なまふ)

ヨモギ茶
ノンカフェインでビタミン、ミネラルが豊富。茶葉だけでなく「よもぎパウダー」もあります。

ヨモギ風呂
アロマとしてのリラックス効果が期待されます。ご自宅の入浴で利用できるように「よもぎパウダー」も販売されています。

ヨモギ蒸し
韓国で生まれた民間温熱療法。ヨモギを煮た蒸気で身体を温め冷え性改善や美肌効果が期待されています。サロン以外でも「ヨモギ風呂」は自宅でも簡単に楽しむことができます。「自宅で簡単!よもぎ風呂の効能と自宅での楽しみ方」ではヨモギの効能からよもぎ風呂の効能と自宅での楽しみ方まで紹介します。
