野菜高騰を乗り切る食費節約術、どんな野菜を選べばいい?
最近、野菜の値段が上がって家計が気になる方は多いのではないでしょうか?
ちょっとした工夫でお財布にも地球にも優しい暮らしができるんです。それが「SDGs(持続可能な開発目標)」を意識した生活。難しく聞こえるかもしれませんが、実は身近なことばかり!
たとえば、野菜を無駄なく使い切ることは、食費を抑えるだけでなく、地球の資源を大切にすることにもつながります。
本記事では、野菜が高くなる理由や、無駄が少ない野菜の選び方、そして家庭でできる節約アイデアをわかりやすくお伝えします。ちょっと試すだけで毎日がもっとエコに、もっと楽しくなりますよ!
野菜の相場はどう決まる?
野菜の相場は、主に「需要と供給のバランス」と「コスト(材料費)」によって決まります。
野菜の相場を決める「需要と供給のバランス」とは
需要と供給のバランスは、天候や季節的な需要の影響を受けます。
夏場の猛暑や台風などの天候による影響で収穫が減少…価格が上がる
夏場の猛暑や台風による被害により収穫量を激減します。逆に、好天が続けば生産量が増加し価格が下落することもあります。また、気温の変化による生育速度の変化も、市場への出荷量に影響を与えます。
今年では、キャベツ高騰がニュースになっていますが、巨大産地がこの夏の高温や少雨によって病気や虫の被害が多かったことが原因一つとされています。
お正月など季節的な需要による影響…価格が上がる
seasonal factor(季節要因)。例えば、お正月前後は需要が増加するため価格が上昇しやすく、農繁期には供給過多となって価格が下がりやすい傾向にあります。
野菜の相場を決める「コスト(材料費)」とは
燃料費や人件費などの輸送コストが高騰すると、その分が価格に反映されています。
昨今のようなガソリン代の高値が続くようであれば、まださらに野菜の値段が上がってもおかしくありません。
食費節約には、廃棄が少ない野菜を選ぼう
先ほどの価格変動は、家庭の食費に直結します。特に家族が多い家庭や野菜を多く消費する家庭では、野菜価格の高騰が大きな負担となるはず。
せっかく買った野菜が、食べる部分が少なく、ゴミが多くなると損した気になりませんか?
廃棄が少なく、家庭での活用範囲が広い厳選した野菜を5つご紹介します。廃棄が少ない野菜を使い切るためには、日々の調理や保存方法に工夫が必要です。
1. ネギ
ネギは根から葉先まで無駄なく使える万能野菜です。白い部分は薬味や炒め物に、青い部分は煮込み料理やスープのだしとして活躍します。さらに、根元を水につけると再生栽培が可能で、家庭菜園としても優秀です。
- ネギの活用方法
ネギは切り口を水につけておくと再生栽培が可能です。これにより、買い足さなくても新鮮なネギを何度も利用できます。また、余った青い部分をみじん切りにして冷凍保存すれば、薬味としていつでも使えます。
2. ブロッコリー
ブロッコリーは花蕾(つぼみ)だけでなく、茎や葉も食べられます。茎は皮をむいてスティック状にすれば、炒め物やスープの具材として活用できます。葉はさっと茹でて和え物にするのがおすすめです。
- ブロッコリーの茎と葉を無駄なく使う
茎の部分は皮を剥けば柔らかく、スティック状にして炒め物やグラタンにぴったり。葉はさっと茹でて和え物やお味噌汁の具材にするのがおすすめです。ブロッコリー全体を使い切ることで、食材のコストパフォーマンスを高められます。
3. ホウレンソウ
ホウレンソウは、下茹でした後に冷凍保存ができるため、長期間保存して使い切ることが可能です。根元を丁寧に洗えば、捨てる部分も最小限に抑えられます。おひたしやスムージーなど、多彩なレシピに使える点も魅力です。
- ホウレンソウの保存と簡単調理
ホウレンソウを買ったらすぐに茹でて冷凍しておくことで、長期保存が可能になります。冷凍したホウレンソウは炒め物やスープに直接使えるので、無駄なく手軽に活用できます。
4. 大根
大根は皮や葉も調理に使えるため、無駄がほとんどありません。皮はきんぴらや漬物に、葉は炒め物やお味噌汁の具材に最適です。一本丸ごと購入しても、工夫次第で余すところなく使い切れます。
- 大根の皮と葉で新たな一品を作る
大根の皮はきんぴらに、葉は炒めてふりかけや混ぜご飯の具材にできます。一度の調理で複数の料理が作れるため、時短にもなります。さらに、大根の根元を水につければ、新芽を育てることも可能です。
5. キャベツ
キャベツは芯まで柔らかく調理可能で、捨てる部分が少ない野菜の代表格です。スープや炒め物、さらにはロールキャベツとして、さまざまな料理に応用できます。
- キャベツの芯を美味しく食べる
キャベツの芯はスライスして塩揉みすれば、サラダや浅漬けとして活用できます。また、芯をみじん切りにしてスープの具材にすれば、余すことなく使えます。