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高麗人参

成分の話
YOKARE編集部
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高麗人参

滋養強壮といえば高麗人参

高麗人参の原産地は中国から朝鮮半島の地域で、中国東北部やロシア沿海州に自生しています。ウコギ科の多年草で、オタネニンジン(御種人蔘)、チョウセンニンジン(朝鮮人蔘)とも呼ばれています。

  • 分類:ウコギ科
  • 学名:Panax ginseng
  • 英名:Asian ginseng, ginseng, Chinese ginseng, Korean ginseng, Asiatic ginseng

人参という呼び名がついていますが、日本のスーパーで売っている野菜の人参とは違って、生薬の人参です。実は日本においては、生薬である高麗人参の方が、野菜の人参よりも歴史が古く、野菜の人参が後になって日本に入ってきたときに、色と形が生薬の人参に似ていたため、同じ「人参」という名前が付いた言われています。

高麗人参の生産地

高麗人参の生産量の7割以上が、韓国と中国のものとされています。日本国内の栽培地は、福島県会津地方や長野県東信地方など、ごく一部の地域に限られており、生産量も少ないのが現状です。そのため、日本で消費する薬用の人参は、ほぼ100%が中国と韓国からの輸入品となっています。栽培には2~6年の時間をかけて根が収穫されますが、特に5年以上のものが良品とされています。

世界における高麗人参の生産地

  • 韓国
  • 中国

高麗人参の種類

収穫した高麗人参を水洗いした後、日干しにしたものは白参(はくさん)、蒸してから干したものは紅参(こうさん)と呼ばれています。

  • 水洗い後に日干しにしたもの…白参(はくさん)
  • 蒸してから干したもの…紅参(こうさん)

高麗人参の特長

高麗人参は滋養強壮の効果が非常に強く、漢方の分野において、さまざまな処方に配合がなされています。虚弱体質の人、病気で体力が低下した人などに有効であるとされており、病院機関などにおいても、体力が低下した患者さんに、高麗人参を含んだ漢方薬が投与されることもあります。

滋養強壮の秘密はサポニン

高麗人参の特徴的な成分は、ジンセノシドと総称されるサポニンです。高麗人参にはサポニンが豊富に含まれています。サポニンにはさまざまな効果があり、それらの効果が複合的に働くことで、身体面やメンタル面でパワーを発揮します。

免疫力を高める効果

サポニンには、ナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあります。ナチュラルキラー細胞とは、ウイルスや細菌から体を守る免疫の機能をつかさどっている細胞のこと。面瑛気力が高まることで、風邪やインフルエンザに罹患するのを防いだり、重症化するのを防いだりしてくれます。

血流を改善する

高麗人参に含まれるサポニンは、血液中に血栓をできにくくしてくれます。毛細血管の血流を改善する働きもあるので、冷え症にも大きな効果を発揮します。

不眠やストレスを緩和する

サポニンには副交感神経を刺激して吹き眠りへと導く働きがあります。神経を落ち着かせたいとき、ストレスを緩和したいときなどに服用するとよいでしょう。

肌荒れやニキビを改善する

サポニンには、タンパク質と核酸との合成を助ける作用があります。タンパク質と核酸が合成すると、新陳代謝が活発になり、皮膚の代謝にもよい影響を及ぼします。皮膚の保護作用もあるため、肌荒れやニキビの改善に効果があります。  

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