クラフトサケ「卵鞘酒 -Good Old Koji Idea-」が登場
haccobaよりクラフトサケ「卵鞘酒 -Good Old Koji Idea-」を7月5日発売開始しました。農業大学が舞台の漫画『もやしもん』にも登場する「卵鞘酒」に、昆虫食のANTCICADAとのコラボで挑戦しました。
日本では各家庭で多様な原料をつかった酒づくりを楽しんでいた時代がありました。ところが、明治時代に酒づくりが免許制となり、自由な酒づくりが難しくなってしまいました。haccobaは、かつての自由な酒づくりこそが発酵文化の源流であると捉え、ジャンルを超えた酒づくりを追求しています。
haccobaは、2021年2月に福島の小高というまちで誕生した酒蔵。「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行うことをコンセンプトにしています。日本酒にクラフトビールの製法をかけ合わせたお酒をメインで展開。かつてのどぶろくづくりにも通ずる、クラフトビールの自由なカルチャーで日本酒を再編集することで、日本酒のフロンティアを切り拓いています。
haccobaと協業した「ANTCICADA」は、地球を味わうレストラン。「食は作業ではない、冒険だ。」と捉え、様々な垣根を越えて酒づくりのフロンティアを目指しているそうです。
「動物も、植物も、虫も、分けへだてなく向き合える世の中」を目指すチーム。2020年6月4日(虫の日)に、 日本橋馬喰町にレストラン「ANTCICADA」をオープン。2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫やジビエを使った地球を味わうコース料理」を提供中。開店後は連日の満席で、ヒトサラ「2020年 日本のベストシェフ&レストラン100」にも選出。また、商品開発にも注力し、世界初のタガメのクラフトジン「タガメジン」や昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」、コオロギを原料にした「コオロギビール」は大きな話題を呼びました。
挑戦した卵鞘酒とは
今回、挑戦した卵鞘酒は、農業大学が舞台の漫画『もやしもん』や、医学博士が様々な虫を食したレポート『虫の味』にも登場します。いつしか「じゃまもの」扱いをされるようになった彼らですが、昔は食用や薬用として世界各地で用いられていたようです。
世界のお酒の多くは植物を用いて発酵させるが、動物を用いて発酵させると微生物やお酒の味わいは、どのような変化を見せるのかは、消費者側も気になるところ。そんな好奇心に駆り立てられ、ゴキブリ(トルキスタンローチ)の卵鞘を使用したお酒をつくりました。
卵が数十個入ったカプセルである卵鞘は、キチン質というエビの殻と同様の多糖類でできています。キチン質は非常に分解されづらい物質ですが、味わいを活かすため、今回は卵鞘を加熱処理した上で麹にし、卵鞘のとろみや甘み、旨みが活かせた手応えがあると言います。
また、卵鞘の味わいにマッチした骨格のお酒をつくるため、一部の米麹を焙煎しました。米麹をロースターで3パターンの煎り具合に焙煎し、カラメル感や香ばしい甘さをバランスよい仕上がりの商品になっているようです。
お酒の色味は赤みがかったブラウンで、焙煎香と酵母由来の少しバナナのような香りが特徴です。口に含むと、最初にとろみのある甘さと旨みが膨らみ、次に味を引き締める酸味が続き、最後に焙煎からくるビター感のある余韻が広がります。
お米とゴキブリの卵鞘からなる、世界でここにしかない唯一無二の味わいです。
販売予定価格:2,640円(税込)
内容量:500ml/ 本
発売日:2022年7月5日(火)
販売期間:2022年7月〜売切次第終了
販売チャネル
haccobaオンラインストア: https://haccoba.com
haccoba店頭販売:10時〜17時(月曜休み)
商品詳細URL: https://haccoba.com/products/ransho
「卵鞘酒 -Good Old Koji Idea-」の楽しみ方
冷蔵庫で冷やして保存してください。飲み頃の温度は13℃付近です。ぬるめの燗もおすすめです。
麻婆豆腐、手羽元の甘辛煮、ジンギスカンなど、味や風味の濃いお料理とよく合います。また、焼いた枝豆や燻製料理とは香りの相性が抜群です。ANTCICADAさんのコオロギラーメンをはじめとする昆虫のお料理ともぜひとのことです。
昆虫を用いて発酵させると微生物やお酒の味わいは、どのような変化を見せるのかは、消費者側も気になるところですね。