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3月22日は「世界水の日」、水不足問題に対する化粧品業界の取り組み

SDGs
YOKARE編集部
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3月22日は「世界水の日」、水不足問題に対する化粧品業界の取り組み

「世界水の日」をご存じでしょうか。
今、世界各地で水不足問題が注目を集めています。
日本では、夏場に水不足になることがありますが、それ以外には自由に使えるので水不足問題についての危機感は少ないのかもしれません。しかし2050年には水不足に悩む人の割合が50%に達するという予測もあります。

水不足問題を解決するために世界中でさまざまな取り組みが始まっています。「世界水の日」も水不足解決に向けた取り組みの一つです。
さらに、水を使わないコスメ・ウォーターレスビューティーなどのワードも注目されています。

そこで「世界水の日」や「水を使わないコスメ」について解説します。

世界水の日とは

毎年3月22日は「世界水の日」と定められています。「世界水の日」は、水の大切さや世界中の水不足に悩む人々に安全できれいな水を届ける方法を考える日として、1992年に国連総会で定められました。

世界人口の約40%以上の人が水不足に悩まされており、今後も増加することが予想されています。
地球の表面は70%が水に覆われています。しかし、そのうちの97.5%は塩水。淡水はわずか2.5%。しかもその多くは氷河や氷山、地下深くの地下水のため、利用できる淡水は0.01%しかないのです。
未来に向けて水資源を確保するということは、重要な課題だと言えます。

SDGs 目標6「安全な水とトイレを世界中に」

「世界水の日」は2030年までに「安全な水とトイレを世界中に」というSDGsの目標6の達成に向けた取り組みの一環です。
SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」では、以下のようなターゲットが設定されています。

  • 6-1
    2030年までに、だれもが安全な水を、安い値段で利用できるようにする。
  • 6-2
    2030年までに、だれもがトイレを利用できるようにして、屋外で用を足す人がいなくなるようにする。女性や女の子、弱い立場にある人がどんなことを必要としているのかについて、特に注意する。
  • 6-3
    2030年までに、汚染を減らす、ゴミが捨てられないようにする、有害な化学物質が流れ込むことを最低限にする、処理しないまま流す排水を半分に減らす、世界中で水の安全な再利用を大きく増やすなどの取り組みによって、水質を改善する。
  • 6-4
    2030年までに、今よりもはるかに効率よく水を使えるようにし、淡水を持続可能な形で利用し、水不足で苦しむ人の数を大きく減らす。
  • 6-5
    2030年までに、必要な時は国境を越えて協力して、あらゆるレベルで水源を管理できるようにする。
  • 6-6
    2020年までに、山や森林、湿地、川、地下水を含んでいる地層、湖などの水に関わる生態系を守り、回復させる。

引用:6.安全な水とトイレを世界中に|公益財団法人日本ユニセフ協会「SDGs CLUB」

日本の「水の日」は8月1日

日本の水の日は毎年8月1日。この日から1週間を「水の週間」として設けられています。
日本では、夏には水不足になりやすいため、「水の日」「水の週間」を設けることで関心を高め、水問題の解決を目指しています。

参考:「水の日」・「水の週間」|国土交通省

Blue4Waterとは

Blue4Waterとは、3月22日「世界水の日」に、世界を青く染め上げることで、よ多くの人に世界の水の問題に関心を持ってもらうことを目的とした参加型キャンペーンのこと。

参加方法は、下記の3つの中からできそうなものを選んで実行するだけです。

  1. 身近なものを青く染めよう!
  2. SNSを青く染めよう!
  3. 周りの人に広めよう!

「身近なものを青く染めよう!」は、青い服を着たり、青い小物を身につけたりするだけ。その他にも青い花を飾る、子供と一緒に青い空の絵を描く、スマホやPCの背景を青くするなどがあります。

「SNSを青く染めよう!」は、TwitterやInstagramなどのSNSで「#Blue4Water」をつけて投稿したり、青いものを撮影した写真を投稿したりします。

「周りの人に広めよう!」は、家族や友人など周りの人に3月22日が「世界水の日」であることを伝えるだけ。

誰でも参加しやすい取り組みなので、まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。

参考:Blue4Waterキャンペーン2021|ウォーターエイド

水を使わないコスメ「ウォーターレスビューティ」 

水資源を守る取り組みは化粧品業界でも始まっており、最近は水を使わないコスメ「ウォーターレスビューティ」が注目を集めています。
化粧品の主成分は水。さらに製造工程においても化粧品は大量に水を消費しているのです。その化粧品製造に使われる水を減らす取り組みが「ウォーターレスビューティ」。
「ウォーターレスビューティ」は、水資源を守るだけでなく、使う人にとってもメリットがあります。

水を使わないコスメとは?

「水を使わなくて化粧品はできるの?」と思われる方もいるかもしれません。結論としては、水を使わなくても化粧品はできます。

肌に塗ると潤いに変わるパウダータイプの化粧品などはその一例です。水を使っていないことで有効成分が薄まっておらず、高濃度であることが考えられます。

また洗い流す必要のないシャンプーなども、節水につながります。

水を使わないコスメのメリット

環境に配慮した「水を使わないコスメ」ですが、使う側にとってもメリットがあります。
水を使わないコスメのメリットは、主に3つです。

  • 菌の繁殖を抑えられる
  • 災害時でも使える
  • 持ち運びが便利

化粧品に水を使用していないため細菌などが繁殖しにくいという特徴があります。そうすると防腐剤の量を抑えられるので肌に優しい化粧品ができあがります。
また、水のいらないシャンプーなどは災害時にも使用可能。避難用に常備しておきたいアイテムです。
さらに液体ではないので、飛行機内に持ち込めるのもメリット。軽いので旅行などでも重宝するでしょう。

注目を浴びる固形石鹸

固形石鹸や固形シャンプーも「水を使わないコスメ」として注目を浴びています。

固形石鹸の材料は主にオイル。そこに苛性ソーダと少量の精製水を混ぜ合わせて固形石鹸は作られます。ボディーソープと比較して使用している水が少ないのでウォーターレスビューティコスメの一つといえるでしょう。

世界で注目を浴びるethiqueシャンプーバー

海外で大人気、日本にも上陸を果たしているのがethique(エティーク)のシャンプーバー。
石鹸のような形状のシャンプーやコンディショナーです。
一般的な液体タイプのシャンプー・コンディショナーは、75~90%が水でできています。ethiqueのシャンプーバーは1個につき2.7リットルの水を削減できるそうです。
しかも使用感が良く、見た目がかわいいのも人気の理由。気になる人はチェックしてみましょう。

世界水の日をきっかけに水不足問題について考えましょう。

水資源の確保は、SDGsの目標の1つに掲げられている世界的課題の一つです。
「水を使わないコスメ」「ウォーターレスビューティ」などは、課題を解決するための方法であり、私たちが参加できることもたくさんあります。
3月22日の世界水の日をきっかけに水不足問題について考え、何か一つでも行動してみることが大切なのかもしれません。
 

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