プールの塩素で痛む髪…水泳で髪を傷ませない3つのポイント

プールは夏だけでなく、屋内プールもあるので、一年中楽しめます。特に夏の水泳は気持ちがよくて、プールを利用する方も多くなってきますよね。
そこで気になるのが「塩素による髪の痛み」。
殺菌作用のある塩素は人が集まるプールには必要不可欠ですが、なかなか治らない髪の痛みを何とかしたい方必見です!
プールの塩素で髪が痛む理由と、その予防の方法、痛んだ髪の改善方法をお伝えします。
まずプールで髪が痛む理由を知りましょう。
プールには衛生状況の安定にために一定量の塩素が含まれています。感染症の予防や水質管理、微生物の繁殖抑制が目的です。
一般的に含まれている塩素は下記の3種類です。
- 次亜塩素酸カルシウム
- 次亜塩素酸ナトリウム液
- 塩素化イソシアヌル酸
特に最近コロナウイルスで消毒液として使われている次亜塩素酸ナトリウム液にはキッチンハイターやカビキラー等にも含まれているとても強いアルカリ性の成分です。
プール用にかなり希釈はしてあり人体に被害はありませんが、髪の毛にはダメージが…。ちなみに色が抜けてしまう大きな原因はこの次亜塩素酸ナトリウム液です。
プール水を綺麗に保つために必要ですが、塩素にはタンパク質を壊す作用があり、髪を構成するタンパク質が破壊されてしまいます。そのため、プールで水泳した後に、髪がキシキシしたり、ごわついたりしてしまいます。
プール水に浸かっているのはパーマやカラーをしている状態と同じ?!
プールに適しているpH(「ペーハー」、「ピーエッチ」)は、pH7.8というアルカリ性状態です。これはパーマやカラーをしている状態と同じ数値なのです。
普段の髪が心地よい状態である弱酸性pH4.5~5.5からしたら髪に負担をかけている状態ではあります。髪と同時に頭皮、皮膚への炎症やダメージにもつながりますので、対策はした方が良いでしょう。
「プールは髪に良くないじゃん」と思われるかとは思いますが、事前に傷まないように準備すれば大丈夫です!
プールに入る前の対策、そして水泳後のアフターケアさえしっかりすれば、髪のダメージを回避できます。
プールに入っても髪を傷ませない3つのポイント
「プールで泳ぎたいけど髪は傷ませたくない!」とは誰しもが思うことでしょう。下記の3つのポイントを注意するだけで、髪のダメージを減らすことができます。
ポイント①プールに入る前にシャワーで髪を濡らしておく
プールに入る前にシャワーを浴びますが、この時にたっぷりと髪を濡らしましょう。髪が水分を吸っておけばプールの水を吸い込む量が減り、プール水が毛髪の内部に入り込んでいくのを防いでくれます。
ポイント②ゴムタイプのプールキャップをかぶる
できる限り塩素のプール水には触れないようにするには、メッシュタイプではなくゴム製の水分が入らないものにしましょう。
ポイント③プールの後はすぐに髪をすすぐ
プールの後が一番重要です!塩素の成分が髪に付着している時間が長ければ長いほどに痛みます。
「髪の手入れはお家に帰ってからでいいや」と面倒臭がらずに、まずシャワーで髪をよくすすぐこと。プールの水(塩素)はアルカリ性、髪の毛の状態を早く弱酸性に戻してあげることが大切です。
また、濡れた髪のキューティクルは開いたままなので収れん(引き締める)作業が必要です。しっかりと流水した後にシャンプーをして、乾かしてキューティクルを閉じてあげることが必要です。
できれば良質な洗浄成分の優しい弱酸性のシャンプーを使いましょう。
例えば、タンニンという成分が多く含まれる桃の葉エキス配合のシャンプーを使うことをお勧めします。桃の葉の成分のおかげでプールの塩素で壊れたタンパク質がくっつきあい、再生しようとしてくれます。傷んで開いてしまった穴を修復しようとしてくれる効果もありますので、おすすめです。桃の葉エキスには頭皮の消炎効果、保湿効果も期待できますので一石二鳥ですね。
シャンプー後はダメージケア用のトリートメントで水分を補給し、アウトバストリートメント(できればオイル)を多めにつけておきましょう。これで水分が逃げるのを防ぐ膜を作ります。ちなみにアウトバストリートメントとは、洗い流さないトリートメントでお風呂上がりやセット前につけることで美髪に導くトリートメントのことです!
シャンプートリートメントがない時は?
もし、「シャンプートリートメントがない」「時間がない」などピンチな時はよーくシャワーで流しましょう。
無糖の炭酸水があることもシチュエーションは少ないですが、無糖の炭酸水は髪の毛は弱酸性には戻してくれます。
よく水ですすぎ、お家に帰ったらすぐにシャンプートリートメントしてくださいね。
ダメージに悩まずに思いっきりプールを楽しむためにも日頃からのヘアケア、シャンプー、トリートメントの見直しやアウトバストリートメントの使用で元気な髪作りをすることが大切になってきます。
日々のケアと当日の処置で髪は守られますので頑張ってケアしていきましょう。