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日本酒で肌が綺麗になる?!日本酒は飲んで良し、化粧水にしても良し?!

美容
YOKARE編集部
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日本酒で肌が綺麗になる?!日本酒は飲んで良し、化粧水にしても良し?!

お酒の飲みすぎは体に悪影響を及ぼしますが、お酒ならではの栄養分があることも確か。適量であれば、健康や美容にもよい効果が期待できるかもしれません。

例えば、日本酒。
日本酒の醸造工程を行う杜氏は手が綺麗だという話は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回の記事では、日本酒の美容効果に注目。日本酒が肌によいといわれる理由や、期待できる効果と関係する成分、スキンケアへの取り入れ方を紹介していきます。

日本酒が肌にいい理由とは

お酒にもさまざまな種類がありますが、まずはその中でも「日本酒」が肌に良いといわれる理由について紹介します。

老化を進める「糖化」を防ぐ

加齢や紫外線など老化を進める要因は数多くあり、老化を進める一つとして「糖化」があります。 糖化を簡単にいうと、体内の糖がタンパク質や脂質と結びつくこと。 血液中に余計な糖があるとこの糖化を起こし、糖化されたタンパク質等は徐々に劣化。AGEという老化促進物質になってしまいます。 糖化は体の”焦げ”といわれることもあり、コラーゲン繊維を失うことによるハリの減少、抗酸化機能が衰えてシミやくすみの原因に...とさまざまな影響が考えられます。 糖化を防ぐには、必要以上に糖分をとりすぎない、ということをはじめ、十分な睡眠時間の確保や運動、朝食を抜かずにバランスのよい食事をとるなどの生活習慣の改善が大切です。 もう一つ、糖化を防ぐためには「抗糖化」の効果があるとされる食べ物を食べること。 そんな「抗糖化」が期待できるのが日本酒というわけです。 とはいえ日本酒はアルコールだけでなく糖質も含まれるので、もちろん飲みすぎはNG。 あまり遅くなりすぎない時間に、適量で抑えることも大切です。

血行を改善して内側から健康に

肌は角質層を含む表皮と真皮によって構成されており、真皮部分には毛細血管が通っています。 この毛細血管の役割は、肌に酸素や栄養素を送りこんだり、老廃物を回収するというもの。 しかし、体の冷えが強く血行が悪いと顔の毛細血管の血の流れも悪くなり、お肌の代謝も鈍くなってしまいます。 代謝がうまく行われないと、肌のターンオーバーが遅れて余分な角質が溜まってしまうため、毛穴詰まりやにきび、しみを引き起こしてしまう可能性も。日本酒を飲んで血行を改善することで、肌の代謝を助けてあげることが美肌につながります。

日本酒で期待できる美肌効果と成分

「血行を改善して肌の代謝を助ける」「老化を進める”糖化”を防ぐ」というのが、日本酒の肌への主な効果。 この2つの働きがさまざまな肌の悩みやトラブルの原因の改善につながります。 それに加えて、日本酒の栄養素も美肌への効果が期待できる成分が含まれている昨今の研究で明らかになっています。

肌のハリ・ツヤをサポート

お米に米麹、水をもとにして製造の過程で発酵を含む日本酒だからこそ、含まれる成分。 これらの成分の主な役割は、コラーゲンの生成を促すことです。 とくに「α-EG(α-エチル-D-グルコシド))」は日本酒において、アルコールとブドウ糖に次いで多く含まれているもの。 この「α-EG」を多く含む純米酒などを継続して飲み続けることで、肌の真皮層でのコラーゲン密度が上がることもわかりました。 また、短期的ではありますが肌に塗ることで保湿効果もあるとされています。 宝山酒造の女将さんも日本酒をそのまま化粧水として使っているとおっしゃっており、宝山酒造の「ひと飲み酒」の純米酒を化粧水として使う女性も少なくないようです。

参考資料:世界初。日本酒の成分α-EGが皮膚真皮層のコラーゲン量を増やすことを学術的に実証。日本酒復権に弾み

老化を防ぐ、アンチエイジングにも

老化の原因の一つに「糖化」があるというお話はしましたが、「酸化」というのも原因になりえます。 糖化が「焦げ」といわれるならば、酸化は「サビ」。 日々の生活習慣やストレス、紫外線、喫煙などによって体内に活性酵素が過剰につくられてしまうことで体や肌の酸化が進んでしまいます。 日本酒には抗酸化作用のある「フェルラ酸」が含まれているため、アンチエイジングへの効果も期待できるでしょう。

シミやそばかすの予防

美白化粧品にもよく使われる成分「アルブチン」も、日本酒には含まれています。 シミやそばかすの原因となるのはメラニン、というのは有名ですが、このメラニンをつくる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑えるというのがアルブチンの役割です。 このアルブチンによる美白効果は、厚生労働省によって「医薬部外品」として認められているもの。 これからできるシミやそばかすの予防に役立つ成分なんですね。

肌に潤いをあたえる

日本酒に含まれるアミノ酸は20種類以上にもなるといわれており、中でも代表的なアミノ酸が「NMF(天然保湿因子)」。 NMFはもともと肌の角質層に備わっており、肌の潤いを守る役割を持っています。 もとから角質層に備わっているとはいえ、加齢などが原因でその量は徐々に減少していってしまいます。 そのため、体の外からNMFを栄養素として取り入れることが重要だというわけです。 どんな肌タイプの方でも、スキンケアとして「保湿」は必ず必要なもの。 日本酒を飲むことで、体の中からも外からも美しい肌へとアプローチしていきましょう。

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