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美容成分「コラーゲン」とは?

美容
YOKARE編集部
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美容成分「コラーゲン」とは?

健康食品・サプリメントをはじめ、清涼飲料水やヨーグルトなどさまざまな食品に、美容成分として配合される「コラーゲン」。女性に人気の機能性を持つ食品素材ですが、コラーゲンとはどのような成分なのでしょうか?コラーゲンについて解説します。

コラーゲンはたんぱく質の1種

「コラーゲン〇〇mg配合」とうたった健康食品やサプリメントが人気です。特に女性にとっては、魅力的な食品素材ですね。コラーゲンが健康や美容に役立つということは知っていても、どのような成分なのかはあまり知られていません。

「コラーゲン」はたんぱく質の1種。3重らせん構造をしていて、その隙間に水の分子を溜めることができます。そうした性質に着目して、コラーゲンを配合した商品の開発が進められてきました。

実は、健康食品やサプリメントに配合されるコラーゲンは、正確には「コラーゲンペプチド」と呼ばれる成分です。コラーゲン自体は分子のサイズが大きく、そのままでは私たちの腸から吸収できません。そこで、分子のサイズを小さくしたコラーゲンペプチドを使用しているわけです。

たんぱく質は20種類の「アミノ酸」が組み合わさったものですが、コラーゲンは1,000個以上のアミノ酸がつながった成分です。アミノ酸はたんぱく質を構成する最小単位であり、たくさんつながったものほど分子のサイズが大きくなり、腸から吸収されにくくなります。

コラーゲンを加熱抽出したものが「ゼラチン」

では、健康食品などに使用されるコラーゲンペプチドは、どのように製造されるのかを見ていきましょう。

まず、豚の皮や魚の皮・ウロコから「コラーゲン」を抽出します。取り出したコラーゲンを加熱抽出して、3重らせん構造を分解し、1本の構造へと変えます。このように簡単な構造に変換されたものが「ゼラチン」です。

ゼラチンはよく耳にすると思います。例えば、グミやゼリーの食感はゼラチンによるもの。そのほか、総菜やコンビニ弁当などさまざまな食品に利用されています。

このゼラチンを酵素によって、さらに小さく分解したものがコラーゲンペプチドです。つまり、コラーゲン→ゼラチン→コラーゲンペプチドへと変わるにつれて、分子のサイズが小さくなっていきます

研究の進展によりコラーゲンをめぐる“謎”が解明

ペプチドはアミノ酸が2個~50個程度つながったものを指しますが、健康食品やサプリメントには、アミノ酸が2個つながった「ジペプチド」、または3個つながった「トリペプチド」が用いられます。

一般的に、たんぱく質は最小単位のアミノ酸に分解されてから、腸で吸収されるのですが、近年の研究によって、コラーゲンペプチドの状態でも吸収され、血中や各組織に届くことがわかってきました。

そうした研究の成果は、機能性表示食品にも活用されています。機能性関与成分としてコラーゲンペプチドを配合した商品が登場し、「肌の水分を逃しにくくし、潤いを守る機能が報告されています」といった機能性をうたっています。

機能性表示食品が登場する以前は、「コラーゲンは吸収されないから、健康に役立たない」という批判があり、有効性については謎に包まれていました。しかし、前述したとおり、コラーゲンペプチドが腸から吸収されることが解明され、ヒト試験によって有効性も確認されています

健康と美容に役立つ「コラーゲン配合」商品

ここまで見てきたように、「コラーゲン入り」とうたった健康食品・サプリメントに配合されている成分は、分子のサイズを小さくしたコラーゲンペプチドです。

その有効性は科学的なヒト試験によって確認されていますので、あなたの健康と美容のために役立ててくださいね。
 

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