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“重症花粉症”になったら…。その対処方法や最新治療は?

凍える冬を過ごしていると、春が待ち遠しいもの。ただ、花粉症の人にとっては、せっかく暖かくなる時期が、憂鬱な季節となってしまっていることも多いのではないでしょうか。
いまや日本国民の約4人に1人がかかっているといわれる花粉症。
先日行われたノバルティスファーマによるメディアセミナーでは、仕事や勉強にも影響を及ぼす、文字通り重い症状である“重症花粉症”について、最新治療や全国調査の結果が発表されました。
本項では、セミナーの内容から、ポイントを紹介していきます。


花粉症によって、勉強や仕事、家事などの生活へ支障


全国の花粉症患者9400人を対象にした、ノバルティスファーマの「花粉症重症度調査」によると、花粉症患者のうち、重症花粉症に分類される人が、49.6%を占めます。
重症花粉症とは、花粉症の症状のなかで、重症と最重症のことをいいます。重症度は、「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版」の分類に依っているそうですが、以下のうち1つでも当てはまる人は、重症花粉症の可能性があるとのことです。

  • くしゃみ発作が1日11回以上ある人
  • 鼻汁が1日11回以上出る人
  • 鼻閉が非常に強く、口呼吸が1日のうちかなりの時間ある人

みなさんは、いかがでしょうか?
本調査では、花粉症の症状により勉強や仕事、家事など生活に支障があるという人が58.2%、重症以上の患者さんでは67.2%もいました。

また、花粉症の症状があるとき、集中力低下を感じる患者さんが58.8%、重症以上の患者さんでは67.4%。さらに、普段仕事の際に化粧をしている女性患者さんのうち、花粉症時に日頃のメイクやスキンケアで何らか困ることがある人も69.0%いました。

花粉症の人は、その症状によって、日頃の生活や集中力などに影響が出ていることがよく分かりますね。また、重症の人ほど、その割合が高いことも如実に出ています。

“花粉の流れ”を意識して対策を!

多くの人が悩まされている花粉症に、どう対処していけばいいのでしょうか?
花粉症治療の専門家である大久保公裕先生(日本医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授)の講演では、重症花粉症の現状や最新治療についての話がありました。
まず花粉症の対策では、以下のようなことが大切だそうです。

  • 花粉情報に注意
  • 外出を控える(飛散の多い時)
  • 窓、戸を閉める(飛散の多い時)
  • 外出時にマスク・メガネ(飛散の多い時)
  • けばだった衣類は避ける
  • 花粉をよく落とす
  • 掃除の励行

また、大久保先生曰く、花粉には一日の中で多い時間帯や流れがあるとのこと。
「花粉も木から出た生命体なので、真夜中に飛ぶことはなく、山に日が差してはじめて木は目覚め、花粉が出ます。6時くらいに山を出発してやって来るのです。そして我々のところに来るのがだいたい10時ぐらい。一番多くなるのが12時から14時頃で、その後、だんだん花粉量が落ちていき、夕方16、17時くらいに一旦減って19時頃にまた増えます。これは一回落ちたスギの花粉が、道路のアスファルトの上ですりつぶされてもう一回舞い上がっているから。そういった、一日のなかでの花粉の流れが確実にあるんですね。それをよく見ておいていただければと思います」(大久保先生)

花粉の飛散量が一番多い時間帯には極力外出を控えるなど、なるべく自分の周囲に花粉がない環境をつくることが有効かもしれません。


花粉症に起因するプレゼンティーズム

病気による影響、なかでも労働生産性を評価する状態には、「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」があるといわれています。

  • アブセンティーズム:病気のために欠勤、遅刻、早退をすること
  • プレゼンティーズム:病気で生産性が低下した状態だが職場には出ていること

飛散期は、全身倦怠感や鼻症状、眼症状、頭重感が起こる花粉症。どちらであっても、労働力の低下には変わりありませんが、いま花粉症におけるプレゼンティーズムに注目が集まっているようです。

「病気による経済損失の6割はプレゼンティーズムであり、花粉症のような季節性の疾患は、より影響が大きいといわれています」(大久保先生)


世界初の花粉症に対する抗体製剤「ゾレア®」


大久保先生の講演では、薬物療法の最新情報についても話がありました。紹介があったのは、花粉症に対する抗体製剤「ゾレア®」。季節性アレルギー性鼻炎に対する抗体製剤の承認は世界初とのこと。ちなみに抗体製剤とは、病気の原因となっている物質に対する抗体をつくり出して体内に入れ、病気の原因を排除することで、予防や治療を行うものだそうです。

「世界中にアレルギー性鼻炎はありますが、まだ『「ゾレア®』は承認されていません。日本だけという点でも、非常に特殊性のある薬剤です。高価であり使用する人は限られますが、その分、労働生産性が低下している人にとっては、充分対応できると考えています」(大久保先生)

なお、ノバルティスファーマでは、花粉症で悩む人に向けたウェブサイトを開設しているとのこと。

●重症花粉症ドットコム
https://secure.novartis.co.jp/kafun_kyousei/

サイト内では重症度のチェックのほか、花粉症を上手にマネジメントするための対策なども紹介されています。