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「食べるもよし、塗ってよし」のアロエの取り入れ方

カラダ
YOKARE編集部
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「食べるもよし、塗ってよし」のアロエの取り入れ方

アロエは古くから健康や美容に良い植物として知られ、「医学の父」と呼ばれた古代ギリシャの「ヒポクラテス」もアロエを治療薬として利用していたそうです。

アロエは食品や化粧品などにアロエは配合されます。アロエは、美容効果では保湿や肌のハリ改善に、健康効果では便秘、肥満、高血糖など様々な症状の緩和に役立つと期待されています。

アロエの種類

ユリ科の多肉植物で、世界に約400種以上の品種がありますが、日本で流通しているアロエはおもに2種類。観賞用として用いられているキダチアロエと、食用に用いられているアロエベラに分けられます。

アロエといえば、日本でイメージされやすいのはキダチアロエという種類。ヨーグルトなどに入っている食用のアロエはアロエベラという種類ですが、日本では認知度は低いようです。

食用のアロエのほとんどはアロエベラ、学名はAloe barbadensis M.、英名はAloe vera 。アロエベラは厚みのある柔らかい葉が特徴的です。寒さに弱く、日本では環境の整った栽培施設か、沖縄などの温暖地域でしか育ちません。世界中の温暖な地域で今では育てられていますが、アラビア半島南部、北アフリカ地中海沿岸やアフリカ西部諸島が原産だと言われています。アロエベラ

アロエベラ

 

一方、観賞用として用いられているキダチアロエは観賞用に栽培されることが多く、日本で最も多く栽培されています。キダチアロエは「木立ちアロエ」と書かれることからイメージがつくかもしれませんが、木の幹から枝が伸びているかのように茎から葉が広がっているのが特徴です。

キダチアロエ

キダチアロエ

 

アロエベラの効果とは?

アロエは古くから薬用植物 として扱われてきました。象形文字で書かれた古代エジプトの医学文書にも登場し、クレオパトラが美容のためにアロエを全身に塗っていたそうです。アレキサンダー大王は兵士の病気や怪我の治療や健康維持のためにアロエを持ち歩いていたそうです。
現在、アロエの葉肉から得られるゼリー状の液汁は、 傷の治療や皮膚炎に効果があるとされ、 放射線による皮膚障害へも応用されるなど、その有用性は研究され、様々な分野で適用が考えられています。

アロエベラにはビタミンやミネラルを始め、美容に良いとされる成分がたくさん含まれています。美容目的として食べ物から気軽に取り入れることができるのは、一般的にアロエベラということになります。キダチアロエも食べられないわけではありませんが、苦みが強く食用にはあまり向いていないのです。アロエベラの持つ美容効果についてみていきましょう。

便秘の解消・腸内環境を整える

アロエベラの葉皮には、苦味成分であるアロインやアロエニンが含まれています。このアロエベラに含まれるアロインという成分は、緩下作用があり、そのため便秘の解消に繋がります。アロエニンは胃壁を刺激し、胃液の分泌を促し、胃もたれや消化不良を防ぎます。

傷の修復

アロエベラの表皮部分に多く含まれるアロインやサポニンという成分が含まれており、抗菌作用があるとされ、美白や美肌に効果が期待されています。葉肉部分はとても粘性が高く、粘性物質のムコ多糖類が多く含まれています。ムコ多糖類には抗炎症作用があり、傷口の修復を促すのです。
さらに抗酸化作用もあるので、日焼けした肌にもアロエベラはおすすめ。

美肌効果

アロエベラには、美肌に効果的な成分がたくさん含まれています。まず、アロエベラに含まれるアロエステロールは、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促すことが研究から発表されています。アロエステロールを摂取することにより、紫外線による肌荒れ、肌のごわつき・くすみを改善し、肌にハリと潤いを与えることが期待されています。また、アロエベラには亜鉛も多く含まれており、毛穴を引き締める効果が期待できるのです。

さらにアロエベラにはビタミンCやビタミンEなどが含まれています。ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質によって、細胞が活性化され、紫外線からのダメージも防いでくれるため、シミやシワの改善にも繋がります。
傷の修復にも役立つアロエベラの抗菌作用や抗炎症作用は、ニキビ予防にも効果が期待されています。

育毛促進・抜け毛予防

妊娠の影響で抜け毛が多くなったり、年々髪が瘦せてきたりと感じる方はいませんか?
アロエには抗菌作用や抗炎症作用、さらに保湿効果もあり、髪の毛に栄養を与え、頭皮の健康を保ってくれます。そのため、育毛や抜け毛予防にも効果的が期待されています。最近、なんだかフケや頭皮のかゆみが気になるという方も、ぜひ試してみて下さいね。

アロエの摂り入れ方

体の中からアロエを取り入れる

市販のアロエヨーグルトなどでアロエを食べた経験はあっても、アロエは観葉植物のイメージが強く、食べ物としてはあまり馴染みがないという方がほとんどかもしれません。
体の中に直接アロエを取り入れると、腸の調子を整えてくれるので、他の食べ物からの栄養成分も吸収されやすくなります。アロエを体内に直接摂取する方法には、主に次のようなものがあります。

アロエベラ生葉

アロエの生葉そのものを手に入れることができれば、自分で好きな食べ方でアロエを摂取することができます。


使う時は肉厚のアロエベラを選び、トゲや皮を包丁で取り除いて中の葉肉部分を食べましょう。
葉肉部分は外皮と違って苦みが少なく、生でも食べることができます。

それでも苦みが気になる方や、葉肉部分にヌメリが気になるようであれば、外皮を取り除いた後にさっと湯通しすると食べやすくなります。
刻んでヨーグルトに混ぜたり、お刺身で食べたりするのがおすすめです。

アロエヨーグルト

もっとお手軽にアロエを摂取したければ、市販のアロエヨーグルトがおすすめ。アロエヨーグルトならコンビニやスーパーで手に入れることができ、好きなときにアロエを摂取することができます。
おやつや朝食用に買っておけば、いつでもすぐにアロエの美容成分を取り入れられますよ。

アロエを配合した便秘薬

女性は男性に比べ、便秘に悩まされている方が多いです。これには女性ホルモンの影響や、男性と比べて腹筋が弱く、排便回数も少ないことなどが関係しています。

慢性的な便秘は、老廃物が溜まったり他の栄養素の吸収を妨げてしまうため、体の不調や肌荒れなどを起こす原因にもなってしまいます。

アロエを配合した便秘薬は、アロエ末の有効成分が、自然に近い穏やかな排便をもたらすそうです。

体の外からアロエを取り入れる

アロエは食べ物やサプリメント以外にも、化粧品などを使って体の外からも摂り入れることができます。アロエの効果を肌に直接働きかけたいという方におすすめです。
体の外からアロエを取り入れる方法には、次のようなものがあります。

アロエジェル

近年、韓国のスキンケア界で「アロエジェル」が人気を集め、日本でも注目されています。アロエジェルは、アロエ成分をジェル状に加工したもので、アロエが90~99%と高濃度で配合されているのが特徴です。

頭からつま先まで使用でき、保湿や肌を引き締める効果が期待できます。普段使っているトリートメントに同量混ぜて使用すると、頭皮の健康状態を改善する効果が期待できます。

化粧水・乳液

普段のお手入れ感覚でアロエを取り入れたければ、アロエ成分入りの化粧水や乳液を選んでみるのもおすすめ。保湿効果の高いアロエ成分が入った化粧水や乳液は、特に乾燥が気になるという方におすすめです。

シャンプー

薄毛が気になるという方は、アロエ成分の入ったシャンプーを選んでみましょう。頭皮は直射日光が当たりやすく、意外とダメージを受けている場所です。
アロエ成分の入ったシャンプーを使うことで、頭皮を健康に保ち薄毛予防や育毛に効果が期待できます。

軟膏

アロエ軟膏は、傷の修復に効果的な医薬品です。アロエ便秘薬と同じく、医薬品として認められているケープアロエが原料となっています。
ただし、日本で皮膚薬として認められているのは、小林製薬の間宮アロエ軟膏のみ。類似品には注意して購入するようにしましょう。

アロエは適量を守って適切に摂り入れましょう!

アロエの摂取方法には、体の中から摂り入れる方法と体の外から摂り入れる方法があります。どちらも、アロエに含まれる成分によって美容効果が期待できますが、目的によって使い分ける必要があります。

アロエを体内に直接摂り入れる場合、多量摂取すると下痢を起こす原因になるため、量に注意が必要です。アロエが配合された便秘薬や軟膏は効果の高いケープアロエが使われているため、日本で医薬品として認められたもののみ購入するようにしましょう。

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